今月27日に開幕するパリ五輪に向けて都内で強化合宿を行っているバスケットボール男子日本代表（FIBAランキング26位）。先月28日からは八村塁と渡邊雄太のNBA組も合流し、パリ五輪8強という目標に向けてチーム強化に努めている。
5日と7日には五輪前の国内最後の強化試合となる韓国（同50位）戦が行われ、その後ヨーロッパへと移動する予定のアカツキジャパン。3日に行われたイベントでは、トム・ホーバスヘッドコーチが韓国戦後に最終メンバー12人を選ぶことを明かし、代表争いも佳境を迎えている。
そんな中、初の代表選出を目指すのがジェイコブス晶だ。チーム最年少20歳のジェイコブスは203㎝101kgのスモールフォワード。現在はNCAA（全米体育協会）ディビジョン1のハワイ大に所属しており、将来はNBAでのプレーを目指す期待の若手だ。ジェイコブスと同じポジションの渡邊が左ふくらはぎを負傷するというアクシデントがあっただけに、もしジェイコブスが強みをしっかりと発揮することができれば、ロスター12人に入る可能性は十分にある。
昨年のワールドカップ前の選考では、惜しくも代表入りを逃していたジェイコブス。パリ五輪代表入りへ最後のアピールの場となる韓国戦での活躍を意気込むジェイコブスが、最終候補16人に残った時の心境やパリ五輪への思いを語った。
八村塁や渡邊雄太と「戦えないといけない」
－チーム最年少だが、先輩たちの印象は
皆はプロでやってきている選手が多くて、バスケの経験がある選手が多い。コート内で一ついろいろ教えてもらうっていう場面も1年前の合宿に入ったときから多いですし、練習中でも手伝ってくれる選手が多いです。
－自分の役割やアピールしたい強みは
1年前のワールドカップから、トム（ホーバスHC）が求めていることはシューター。身長があっても外から打てるという選手がずっと必要だとずっと言っていた。そういうことを毎回練習の時に「少しでも空いてたらシュートを打ってください」と言われています。
－韓国戦への意気込み
オリンピックに向けてこういう練習試合というのはすごく大事。（ファンには）これからの試合試合の頑張りというのを応援してもらいたいと思っていますので、よろしくお願いします。
－最終候補メンバー16人に残っての心境
最後の16人に残れたのはもちろんすごく嬉しいですけど、自分のゴールは最後の12人に残ること。（16人に残って）一瞬は嬉しかったですけど、やっぱり残っているメンバーが一番上手い選手たちなので、（その中で）できるだけ自分の活躍を見せるために、もっと頑張らなきゃいけないなと思った。試合（オーストラリア戦）でも自分の活躍を見せられなかったなと思う気持ちもあって。なので、この合宿の練習でも試合でも自分のベストのできるだけ見せたいと思います。
－最終候補16人へのメンバー入りは驚いた？
正直、（オーストラリア戦後に）そこで終わったと思っていました。シュートミスと、シュートをブロックされたというのは、オーストラリアはメインのロスターでもなかったし、僕の役目としても、試合で1本か2本しか打てないっていう場面で多分出ると思うので、1本のチャンスを外したというのは多分すごくコーチも見てると思うので。でもコーチから言われたのが「1年前からフィジカルとリバウンド、インサイドのディフェンスがすごく良くなっていたから残した」と。「練習中でもちゃんとシュートを決められるっていうのは知ってる」といわれて、「それをどんどん続けて、合宿や試合でそれを見せてくれれば次も残れますよ」っていわれたので。それは嬉しかったです。
－韓国戦、パリ五輪メンバー入りへの意気込み
自分の求められていることをとにかくやって、シュートもあるし、その他の部分でリバウンドとかハッスルとかそういう細かいことをやるのも頑張りたいと思っています。
－八村塁と渡邊雄太とプレーして感じたこと
八村選手も渡邊選手も（自分にとっては）ずっとアイドルという感じの人たち。ずっと見てきて、話せるだけじゃなくて、もう同じコートで練習できるということもうれしいです。そこで一緒にこういう世界大会で戦えると思うと自分もワクワクする。自分が求めている（ゴールが）NBAで、2人はすごいですけど、（八村や渡邊のような）そのぐらいの人たちだらけなので、NBAは。そういう人たちと戦えないと、そこにも行けないので。できるだけ（2人と戦えるようになりたい）という気持ちはあります。
