【バスケ日本代表】ジョシュ・ホーキンソン、八村塁&渡邊雄太との“ビッグ3”形成に興奮「チームを助ける要素になる」
日本代表のジョシュ・ホーキンソン©Basketball News 2for1
バスケットボールニュース2for1代表。スポーツニッポン新聞社の編集者・記者を経て、2020年に現メディアを立ち上げる。日本代表やBリーグからNBA、WNBAまで国内外さまざまなバスケイベントを取材。スポーツライターとしても活動している。

 パリ五輪開幕まで残り1カ月となり、チームづくりも大詰めを迎えているバスケットボール男子日本代表。26日には最終候補メンバー16人が発表され、以下のメンバーが来月5日と7日に行われる強化試合韓国戦に臨むこととなった。

 富樫勇樹(PG、167cm/69kg)、ジェイコブス晶(SF、203cm/101㎏)、河村勇輝(PG、172cm/75㎏)、比江島慎(SG、191cm/88㎏)、テーブス海(PG、188cm/85㎏)、八村塁(PF、203cm/102㎏)、渡邊雄太(SF、206cm/97kg)、金近廉(SF、196cm/94㎏)、馬場雄大(SF、195cm/90㎏)、ジョシュ・ホーキンソン(C/PF、208cm/112㎏)、富永啓生(SG、188cm/84㎏)、佐々木隆成(PG、180cm/77kg)、渡邉飛勇(C、207㎝/106kg)、井上宗一郎(PF、201cm/108㎏)、吉井裕鷹(SF、196cm/97㎏)、川真田絋也(C、204cm/112㎏)

 28日から再開される強化合宿には八村塁渡邊雄太のNBA組も合流する予定で、韓国戦を経て14名程度までメンバーが絞られていく。昨夏ワールドカップで3勝を挙げた主力メンバーに八村が加えることで、“歴代最強”との呼び声高いアカツキジャパン。目標であるパリ五輪8強入りにも期待がかかる。

インサイドに厚み「アグレッシブにプレーできる」

 W杯で大黒柱として活躍したジョシュ・ホーキンソンも、“最強のアカツキジャパン”結成を心待ちにする1人だ。渡邊とはW杯で共闘したものの、W杯前にはお互いがケガをしていたこともあり、ほとんどケミストリーを構築することはできず。ぶっつけ本番のような形でW杯に挑んでいた。

 「ワールドカップ前に僕がケガをして、その直後に雄太がケガをしたので、去年は雄太とですらそんなに一緒に練習はできていなかったです。一緒にすべての練習をこなせたのは2、3回だけでした。ワールドカップで彼と一緒にプレーするのはとても楽しかったので、今回彼と一緒に練習できるということだけでもワクワクしています。彼は重要なチームの一部です」 

 2023年2月にホーバスジャパンで代表デビューを果たしたホーキンソンだが、八村とのプレーは今回が初めて。八村のような強力なスコアラーを得たことで、昨夏のチームがさらなる高みを目指せるとホーキンソンは語る。

 「チームに塁が加わるということは非常に大きなことです。彼のフィジカルや運動能力、スキルはチームの大きな武器になる。僕と彼ら(八村、渡邊)の3人がインサイドでの柱になるので、すごく楽しみです。サイズがあって運動能力がある選手が後ろに控えていることで、みんながいつも以上にアグレッシブにプレーできると思う。(2人がチームに加わることは)オフェンスでもディフェンスでも間違いなくチームを助ける要素になると思います」

 W杯初戦のドイツ戦ではホーキンソンがファウルトラブルに陥り、25分しかプレーできず。ホーキンソンが出場している時間帯は得失点差が0だったものの、その他の15分間では-18と大きく離された。八村が加わることでインサイドに厚みが増し、ホーキンソンもよりアグレッシブにプレーできるようになるだろう。

パリ五輪への意気込みを語る©Basketball News 2for1

“存在証明”終え「どれだけチームの勝利に貢献できるか

 W杯ではチーム最多となる平均21.0得点10.8リバウンド1.4ブロックを記録し、パリ五輪出場権獲得に大きく貢献したホーキンソン。NBAスターたちとの対戦でも堂々たるプレーを披露し、憧れであったダーク・ノビツキー(元NBAダラス・マーベリックス)からも声をかけられるほどの存在感を見せつけた。初めて国際大会に出場した去年と比べ、今年はマインドセットも変わってきていると話す。

 「W杯前は国際大会での経験もありませんでした。W杯では高いレベルで自分に何ができるかということが証明できたと思います。(W杯に出場したことで)国際大会での経験を積むことができましたが、それによって世界各国からもスカウティングされることになりました。全くの無名選手ではなくなって、自分の強みや弱みなども分析されていくと思います。ここからはどれだけ高い水準を保ってプレーできるかは自分次第だと思うし、個人としていいプレーができればチームの勝利にもつながっていくと思います。それが今年の挑戦だと思うし、オリンピックは世界最高レベルの舞台なので頑張りたいです」

 高い能力を誇りながら、常にチームプレーを心掛け、勝利を第一に考えているホーキンソン。得点だけではなくディフェンスやリバウンド、スタッツに残らないようなプレーで勝利に貢献できるだけに、オフェンス面でエース的な役割を担うであろう八村とのコンビネーションにも不安はない。

 「昨年は誰も僕のことを知らなかった状態だったと思うけど、今は他のチームに知られてスカウティングされるようになったと思うし、ターゲットとされている部分もある。でも、そこに塁と雄太が加わることで僕への照準が少し緩和されて、バランスよくプレーできるようになると思う。よりいいプレーができると思うし、チームの勝利のためにプレーし続けられる。W杯で自分の存在証明ができたと思うので、今回の五輪は自分の存在証明というよりは、どれだけチームの勝利に貢献できるかが大事です」

 八村、渡邊、そしてホーキンソン。日本のインサイドを支える“ビッグ3“がどんなプレーを見せてくれるのか。“歴代最強のアカツキジャパン”への道はここから始まる。

(滝澤 俊之)

アカツキジャパンのインサイドを支えるホーキンソン©Basketball News 2for1

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