【バスケ日本代表】ホーバスHC、アジア杯予選は「フィジカル」な編成で勝負 八村発言にも初言及
日本代表のトム・ホーバスHC©Basketball News 2for1
バスケットボールニュース2for1代表。スポーツニッポン新聞社の編集者・記者を経て、2020年に現メディアを立ち上げる。日本代表やBリーグからNBA、WNBAまで国内外さまざまなバスケイベントを取材。スポーツライターとしても活動している。

 バスケットボール男子日本代表は12日、都内で行われているアジアカップ予選に向けた合宿の一部を報道陣に公開。練習後にはトム・ホーバスHCや新たにキャプテンに任命された吉井裕鷹、代表初招集となった佐土原遼津屋一球らが取材に応じた。

平均24.8歳 佐土原遼&津屋一球の初招集組にも期待

 富樫勇樹渡邊雄太比江島慎らパリ五輪の主力組は招集されず、若手中心のチーム編成となった今回の代表合宿。ホーバスHCはアップテンポな攻撃から積極的に3ポイントシュートを狙う「スタイルは変わっていない」としつつも、「強いフィジカルな選手を呼びました」と編成のポイントを明かした。

 平均24.8歳とフレッシュな布陣が揃った今合宿。代表初招集となった佐土原についてホーバスHCは「彼は本当に面白い」と一目置く。そのうえで「短い間にトライアウトですから、考えすぎると良くない。このシステムの中に自分のバスケをやって」とアドバイスを送った。同じく初めて代表合宿に呼ばれた津屋についても「彼のバスケットはすごくフィットするかなと思う」とし、「シュートもよく入ってるから、面白い選手。楽しみです」と期待を寄せている。

「残念です」八村塁の発言にも言及

 パリ五輪後には、チームの主力である八村塁がホーバスHCを名指しで批判する発言があり、両者の関係性が心配されていたアカツキジャパン。報道陣から八村の発言やその後の八村とのコミュニケーションについて質問が及ぶと、ホーバスHCは「残念です」と言及し、続けて「Everybody has their opinions, that was his opinion(誰もがそれぞれの意見を持っていて、彼の意見はああいうものだった)」と英語で感想を述べた。八村とはその後も「話していない」としたものの、「今回は、この合宿はいいチームを作りたいです」とアジアカップ予選に向けて前を向いた。

 10日からアジアカップ予選に向けて合宿を行っている日本代表(FIBAランキング21位)は、20日と23日にアウェイで中国(同30位)、モンゴル(同109位)とそれぞれ対戦する。日本はすでにアジアカップへの進出が決まっているものの、初戦となる中国戦についてホーバスHCは「勝ちたいです」と意気込む。

 「(中国は)フルメンバーが来るんですよ。このメンバーで勝ったら、多分みんながすごい自信が上がるかなと思います」

 フレッシュなメンバーで臨む2連戦。新たなスターの誕生に期待したい。

練習後にハドルを組むアカツキジャパン©Basketball News 2for1

(滝澤俊之)

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