
Bリーグ1部(B1)は12月5日から7日にかけて各地でレギュラーシーズンの第12節が行われ、西地区の京都ハンナリーズはホームの京都市体育館(京都市)で東地区の川崎ブレイブサンダースと対戦した。
第1戦に勝利した京都は第2戦、序盤からターンオーバーを重ねてリズムを崩すと、川崎にトランジションから簡単に得点を許し、第1クォーターから8点ビハインドの苦しい展開に。第2Q以降もオフェンスの軸を作ることができず、川崎に主導権を握られる形で最終クォーターへと突入した。第4Qは澁田怜音や川嶋勇人の3Pシュートなどで猛追するも、最大19点の差が響き、77-80で敗戦。ホームでの連勝は3でストップした。
京都は澁田が12得点、川嶋とジョーダン・ヒース、古川孝敏がそれぞれ11得点を記録した、試合後の記者会見では、伊佐勉HCと澁田が記者の質問に答えた。
伊佐勉HCの川崎戦後コメント
ーー川崎戦・第2戦の総括
ゲームの入りにターンオーバーから入ったというのもありますし、向こうに勢いが出るようなディフェンスになってしまい、悪循環で後手になって走られたというのが一つの大きな原因かなと思います。そこからディフェンスのカバレッジなどいろいろチェンジングしながら、徐々に自分たちのディフェンスの強度が保ててきて、最後もう少しで逆転できる状況まで持っていけました。勝ち切れなかったのは残念ですけど、最後まで諦めずに追い上げてホームコートを守ろうという姿勢は選手に見られたので、そういうチームに成長しているのは良かったなと思います。

ーー第1戦ではチェハ―レス・タプスコットがミスマッチもついて得点を重ねることができたが、第2戦では修正されたところで、どういった修正を伝えたか
昨日(第1戦)、川崎さんがスイッチしてきて、そこをシェイ(タプスコット)がうまく1対1やシュートを決めながら周りをクリエイトしてくれました。今日(第2戦)はどういうふうにしてくるかなと思っていたんですが、スイッチせずにショウディフェンスといってボールを止めにきていました。指示はしましたけど、選手が面食らった状態になっていて、(川崎の)ディフェンスのカバレッジに対して周りのスペーシングを確認しながらやりました。徐々にズレはできてきていましたけど、川崎さんが昨日からの反省でうまく彼を抑えたんじゃないかなと思います。
ーーアンジェロ・カロイアロの復帰のめどは
僕も聞きたいぐらいなんですけど、年内にとは話をしていて、徐々にボールを触る練習も増えてきています。いつチーム練習に参加するのか待っているところです。今のところ(復帰が)伸びるとは聞いていないので、年内のどこかということを願っています。
澁田怜音の川崎戦後コメント
ーー川崎戦・第2戦の総括
前半、相手に大きな貯金を作られる展開だと勝つのは難しいと思いますし、今シーズン負けている大きな要因として前半や第3クォーターの出だしで大きく離されるところがあります。そういう部分が出た試合だと思います。

ーーけが人もいてオフェンスが苦しい今季だが、バイウィークで取り組んできたことで、この2ゲーム良い形で出せた部分や収穫は
(今節は)得点源の2人(カロイアロ、チャールズ・ジャクソン)がいないので、開幕戦でフルメンバーでいた時のバスケットとは全く変わっている状況です。選手の特徴を皆で共有しながら、去年と今年新加入のメンバーで良い部分を出し合えるように選手同士でたくさん話をしてきました。特にシェイやアイラのプレータイムが伸びていて、チームにフィットしてもらうための時間が取れたので良かったと思います。
ーーリーグ全体でペースが上がっていることはどう感じているか
どのチームも前から激しくプレッシャーをかけて、フォーメーションを組む前にディフェンスを崩す戦術を取っているチームが多くて、ガードがそのままスピードで得点するシーンも見ます。そういうところでペースが速くなってきているのかなと思います。だからこそ冷静にコントロールしたり、判断をしっかりしないといけないとコーチ陣とも話していて、そういう部分にアプローチして練習しています。そこが変わってくれば京都の勝ち星ももう少し変わってくると思います。
(金澤朱志)






