Bリーグ1部(B1)は2日から4日にかけて各地で第6節が行われ、東地区の仙台89ERSは2日と3日の両日、ホームのカメイアリーナ仙台で中地区・ファイティングイーグルス名古屋と対戦した。
ここまで3連勝と勢いに乗っていた仙台だったが、第1戦はネイサン・ブースが18得点と奮闘するも62-78でFE名古屋に勝利を許し、連勝ストップとなった。第2戦では、前半に最大で17点のリードを許したものの、第3クォーターにFE名古屋をわずか7得点に抑えるなど猛追。クリスティアーノ・フェリシオを始め、リバウンドを軸に巻き返しを図るも、最後までとらえることはできず。54-72でホーム戦を2連敗とした。第6節を終え、仙台は3勝8敗で東地区6位としている。
第2戦は仙台のスタントン・キッドが19得点、34分44秒とチーム最長の出場時間となったフェリシオはわずか6得点となったが、チーム最多の11リバウンドを記録した。
当日の来場者数は4,665人と満員御礼のアリーナの連続記録を39に伸ばした。また、この日はBリーグの島田慎二チェアマンが仙台の「Bプレミア」初年度参入への祝福に駆けつけており、クラブ創設20周年のお祝いとともに会場でメッセージを伝えた。試合後の会見では落合嘉郎HCが記者の質問に答えた。
落合嘉郎HCのFE名古屋戦後のコメント
-FE名古屋戦の総括
昨日(第1戦)とは違う立ち上がりで行こうと、そこはやり切ろうという話をしていたが、リバウンドを5個か6個ぐらい最初に取られて、前半で11個オフェンスリバウンドを取られて。ようやく3クォーター目にスイッチが入って、もうそれは全然遅いなと。自分たちがやらなきゃいけないこと、ステップアップしなきゃいけないこと、必要性をすごく感じました。この連敗が今の自分たちの立ち位置。自分たちが今ここ(の順位)にいるってことをもっと自覚しないといけないし、それに対してもっとステップアップしなきゃいけないなと思いました。僕も含めて、やらなきゃいけない試合だったなと思います。
戦術的には色々変えたりしてるところもありましたが、シンプルにフィジカルの部分は相手の方が強かったし、リバウンドやルーズボール、ボールに対する執着心というのも、相手の方が強かった。それに尽きるゲームだったと思います。
-今シーズン理想とするチーム像とは?
負けた試合が0で、勝った試合が100ということはない。勝った試合でも、全然足りていない部分があるので。でも「理想」ですよね?プロコーチをしているので、理想としては「勝てるチーム」。勝てるようなチームが理想だと思うので。そういう意味でも、今のチームは全然納得いってないですけど、このチームが大事にしなきゃいけないこととして、「勝敗」だけじゃないところも多い。もちろん勝たなきゃいけない。ただ、「負け方」もそうですし、「どう戦ったら」というのが本当にこのチームは大事なので。特に若い選手が多いし、今年は。
今日(第2戦)に限って言えば、「どこでファイトするのか」。最後、ああいう競った場面でどういう風なエクスキューションをするのか、どうプレスする、それともファウルをしないのか、そういうのもごちゃついたところもあって。そういうものは1個1個、勉強して潰していかなきゃいけないなと思うので。「バスケットボールが、勝てるような駆け引きが上手いチーム」が僕の理想ではあるので、まだまだですね。
(こんの恵理)