
Bリーグ1部(B1)は12月5日から7日にかけて各地でレギュラーシーズンの第12節が行われ、東地区のサンロッカーズ渋谷はホームの青山学院記念館で同地区のレバンガ北海道と対戦した。
バイウィーク(中断期間)明け初戦となった第1戦は、接戦の末77-80で惜敗。第2戦は前半、ベンドラメ礼生、ドンテ・グランタム、ジョシュ・ホーキンソンらの3ポイントシュートが効率よく決まり、前半を48-46とわずかにリードして折り返す。後半も両者譲らず接戦が続いたものの、SR渋谷は第4クォーター残り22秒からのラストポゼッションで得点を決めきれず。逆に北海道にファストブレイクを許し、94-100でホーム2連敗を喫した。
第2戦ではホーキンソンが3Pシュート5本成功(成功率62.5%)を含む27得点5リバウンド、グランタムが19得点4リバウンド、ベンドラメが15得点を記録。新加入のアンドリュー・ランダルは9得点を記録した。試合後の記者会見では、カイル・ベイリーHC、ベンドラメ、ホーキンソンが記者の質問に答えた。
カイル・ベイリーHCの北海道戦後コメント
ーー北海道戦の総括
昨日(第1戦)のタフな敗戦を受けて、今日(第2戦)はどれだけタフに、どれだけアグレッシブに戦えるかが一番重要だと考えていました。良かった点としては、出だしから選手たちがファイトしてくれて、前半をしっかりリードして終われました。スタッツを見て分かるとおり、アシストの数やターンオーバーの少なさの部分は、チームとして戦えたということですごく良かったと思います。残念ながら後半はリードを保つことができなくて、本当に惜しいゲームとなってしまいました。やはり自分たちはペイントでの得点をおさえることが難しくて、今日は60点近くペイントで取られたのですが、そういう取られ方をしてしまうとゲームに勝つのはどうしても難しかったです。

ーーオフェンシブなチームに対してオフェンスゲームをしたことが難しくなった要因か
ディフェンス部分に関してはとてもいい時間がありました。一つおさえると、どうしても次の問題が出る。その問題をまた止めて、それを解決するためにまた次の問題が出てくる。これをいかにやめずに、問題を解決しながら1ポゼッションをしっかり終わらせることができるかというのがすごく重要です。その中で、自分たちのターンオーバーからイージーレイアップのファストブレイクを許してしまったり、また3Pシュートのファウルで6点フリースローを取られています。こういう一つ一つ、小さいことかもしれませんが、こういう試合においてはそういうものが大きくなる要因だと思います。
ーー小さなミスを減らすことはすぐに解決できる問題か、シーズンを通して改善していくものか
私たちはバイウィークに入る前0勝7敗というタフな負けを喫していましたが、この期間チームとしても大きく学んだものがありました。本当に良いチームと戦わせてもらうことで、そこからたくさんのことを学んでチームとしてよくなりました。またこのフェーズに関しては今節の北海道さん、本当に強いチームで学びがあると思います。次に群馬さん、千葉さん、長崎さんと強豪のチームが相手になる中で、小さいミスが大きな結果として変わってきてしまう。自分たちはしっかり一つ一つこういうところから学んで、すぐにゲームはくるので改善できるところはすぐにしていかなくてはいけないと思います。
ベンドラメ礼生の北海道戦後コメント
ーー北海道戦の総括
昨日・今日と本当にタフな試合で、すごく自分たちの良さも出る試合でしたが、終盤点数が厳しい時に、北海道の方がしっかりポイントをしぼって効率よく点数が取れていた印象があります。そこでうまく守れなかった、そこがよくなかったかなと思います。戦えてはいましたが、最後のところ、20秒は良いディフェンスができていたけど残り4秒で点を取られるというのがあったので、そこは反省点かなと思います。

ーーミスを減らすことと、ディフェンスの強度を上げること、どちらが大切か
ミスのところは間違いなく減らさなければいけない部分ではあるし、どちらかというよりはどちらも上げていく必要があるのかなと思います。スペシャルなシューター、選手がいる中で、そこを守れていた時間もすごくありましたし、それでも決めてきた北海道、特に富永選手がすごかったと思います。まだまだタフな試合が続いていく中で、この強度というのをしっかり保って戦っていかなければいけないと思います。大事な場面でのミスだったり、ターンオーバーから直接得点につながるようなミスが多かったので、そこは改善していかなくてはいけないなと思います。
ーーバイウィーク期間はどのような点を強化してきたか
前半戦、バイウィーク前は僕らはボールが止まってしまう時間帯というのがすごく多くて、そこでオフェンスが単発になったり重くなったりという部分がありました。意識としてはボールをしっかりと回す、パスから始めるオフェンスというのをより意識してやってきたつもりではあります。ピックアンドロールだけではなくて、しっかりとパスでやり取りをして、チーム全員が動いてボールが回ることでディフェンスも守りづらいですし、自分たちでも良い流れをつくることができる。そういう場面も今日いくつかあったので、今後スイッチだったりハードショウしていく相手にそういったことが必要になってくるので、バイウィークはそこに意識を持ちつつ準備してきました。
ーー1月まで水曜ナイトゲームも多くタフなスケジュールが続くが、どんな意識で臨むか
こうやって試合が続いてくるにつれて、ディフェンスの強度が落ちていってしまう部分はあるかもしれないが、そこはスタメンで、ガードで、おそらくボールに一番最初につく選手として、出だしからしっかりと背中で見せられるような時間帯をより多くつくっていきたい。そういった一つ一つのディフェンスというのがすごく大事になってくると思いますし、そういった姿勢がチームに勢いをもたらすと思っている。確かにこの水・土・日の日程はとてもタフだなと今シーズン感じます。ただ、それはみんな同じですし、やっていく中でそこを乗り越えていくことがチームの次のステップだと思うので、やり続けたいと思います。
ジョシュ・ホーキンソンの北海道戦後コメント
ーー北海道戦の総括
今日の試合も昨日の試合と同じくとてもタフなゲームでした。北海道さんはすごく良いチームですし、オフェンスでもディフェンスでも武器をもっていて、富永選手やオカフォー選手の1対1や、今日は特にKJ(ケビン・ジョーンズ)が良いプレーをしていた。決めてもすぐ決め返されるという行ったり来たりのタフなゲームで、最後の最後に自分たちが決めきれず負けてしまった。タフなゲーム、負けになってしまいました。

ーー仲の良い富永啓生とのマッチアップはどうだったか
彼はとても良いプレーヤーですし、代表の時はチームメイトでいることを誇りに思うし、セレブレーションとかもふざけあっているのがすごく楽しいです。でも、相手チームになるとまったく逆で、敵として実際にやられるとイラっとするというか(笑)、嫌だなと思う。昨日の負けを返したかったのですが今日も負けてしまったので、あと1試合北海道で試合があるので、そこでは本当に本当に勝ちたいです。






