FIBA男子ワールドカップ(W杯)が25日、沖縄アリーナなどでいよいよ開幕する。
グループEの日本(FIBAランキング36位)は午後9時10分から格上のドイツ(同11位)を相手に大会第1試合目に挑む。パリ五輪の出場権獲得(アジア6カ国の中でトップが条件)という目標に向けた大事な初戦を前に、日本は正午過ぎに沖縄アリーナで練習を実施。終了後、SG富永啓生がメディアの取材に応じた。
「とてもワクワクしている」
冒頭で今の心境を聞かれた富永は「とてもワクワクしています。日本代表に入れなかった人たちの気持ちも背負って、100%の力を出して頑張っていきたいです」と気合十分。自身の役割については「3Pは本当にチームにとって大事なところだと思うし、頑張っていきたいです。それ以外のディフェンスの部分もアグレッシブにやっていきたいです」と語った。
一方、15〜19日に東京の有明アリーナで行った三つの国際強化試合では、いずれもチームの3P成功率が20%に低迷。それ以降、「練習中から高確率で決めることを意識してやってきた」という。その上で「あとは試合で決め切るだけだと思っているので、練習通りのシュートを打っていきたいです。あとはできるだけノーマークになれるように頑張るだけです」と話した。
沖縄アリーナはコートが際立つように客席に当たる照明が暗く設計されているため、有明アリーナなどとは雰囲気が違うが、ボードの見え方やゴールとの距離感については「感触はいい感じです。自分がずっとアメリカでやっている会場もそういう雰囲気があるので、やりやすい」という。「何本決められるかは分かりませんが、空いたら打つという意識でプレーをします。打った本数の50%くらい決められるように頑張ります」と自らを鼓舞した。
“アンダードッグ”として気持ちで負けない
ドイツはPGデニス・シュルーダーを中心にバランスに優れ、昨年のユーロバスケットでは3位に入った世界トップクラスの強豪だ。対戦に向けては「2人シューターがいるので、そこはしっかりマークしないといけない。あとはシュルーダーをどれだけ止められるかがチームとして大事になってくる。自分としては、さっきも言ったように3Pは打っていきたいです」と見通した。
格上と対戦する際のメンタリティについては「自分たちはどこのチームと当たるにしてもアンダードッグになってくるので、気持ちで負けないことが一番大事。そこだけは負けないように頑張りたいです」と語り、強気な姿勢を見せた。
(長嶺 真輝)