
Bリーグ1部は9日から11日かけて、各地でチャンピオンシップ(CS)・クォーターファイナル(QF)の試合が行われ、全体7位の群馬クレインサンダーズはアウェイの浜松アリーナで同2位の三遠ネオフェニックスと対戦。第1戦を80-83、第2戦を84-93で敗れ、QFファイナルでの敗退が決定した。
接戦を落とし、後がない状態で迎えた11日の第2戦。第1クォーターから両者譲らない拮抗した状態が続いたものの、第2Qになると三遠は大浦颯太らが3ポイントシュートを沈め、リードを広げていく。群馬はヨハネス・ティーマンの連続得点などで食い下がったものの、32-50と18点のリードを許し、前半を折り返す。
後半、第3Qには藤井祐真が3Pシュート2本を沈めるなどして点差を詰め、一時3点差まで差を詰めたものの、その後は三遠のデイビッド・ヌワバなどに得点を重ねられ84-93と敗戦。2連敗でチーム初出場となったCSを終えた。
群馬は第2戦では、トレイ・ジョーンズが23得点、藤井が19得点、ティーマンが14得点、ケーレブ・ターズースキーが10得点を記録。試合後の記者会見では、カイル・ミリングHCと辻直人が記者の質問に答えた。
カイル・ミリングHCの三遠戦後のコメント
―三遠戦の総括
今日(第2戦)は昨日(第1戦)よりもいいスタートを絶対切らなければいけないと思ってました。その中で、1クォーター、昨日(第1戦)よりは滑り出しがいい形でできたかなと思っています。ただ、2クォーターは三遠さんのやりたい形で、向こうのリズムでやらせてしまった結果、あれだけの点差がついてしまいました。
ただ、3、4クォーターは、自分たちの本来やるべき戦う姿勢というのものを、しっかり見せられたかなと思っています。結果としてはこういった形で終わってしまいましたけれども、自分たちのやるべきことをやることができたのはよかったと思っています。

―群馬での1シーズン目の評価は
シーズン最後の試合というのは、いつも、どのチームもこういった形になってしまうのは悔しい結果ではあります。その中で、群馬としては(チームとして)B1での最多勝率を上げたり、プレーオフに進出したり、群馬のバスケットボールの基盤になる、いい歴史を作ることができたかなと思っています。
この結果をもって、これからの群馬のバスケットボールの成長として、プレーオフなどで生き残れるようなチームになる基盤というのはできたかなと思っていますので、歴史を作るチームの1人になる、チームの1人になることができることは嬉しく思っています。
辻直人の三遠戦後のコメント
-三遠戦の総括
本当に悔しいですね。悔しい結果に終わりましたが、いつまで経ってもこの(CSの)初戦で負けるっていうのは悔しいですし、早くファイナルの舞台に立って優勝したいなという思いで、今はあります。

―シーズンを終えての自己評価と感想
今シーズン、個人的には今までよりもキャリアで一番高いぐらいの水準の(3Pシュートの)確率を決められたっていうのは結果としては残りました。だけど、充実した60試合、レギュラーシーズンを迎えられるのは終われたかというと、そうではなくて、何かしら(体を)痛めたりとか、悔しく、苦しい時間というのを過ごしてしまったなと思う。
チームとして見た時にはキャプテンを任せられて、自分にできるキャプテンというか、リーダーシップというか、そういうところを模索しながら、「このチームにはどういうアプローチの仕方がいいのか」とか、いろいろ考えながら過ごしたシーズンではあった。
まだまだリーダーシップは課題を残しつつも、もう少し締めるところは締めた方がよかったということは今思えばあるのはあるんですけど。振り返ってみればいいチームだったなと思いますし、昨シーズンと比べてにはなるんですけど、自己犠牲を持ったマインドになった選手が多くなって、1つになったチームかなと。今の率直な感想は「優勝したい!」。
(榊原かよこ)