バスケットボール男子日本代表(FIBAランキング26位)は22日、27日に開幕するパリ五輪前最後の強化試合を行い、セルビア(同4位)に100-119で敗れた。
強化試合では初めてフルロスターとなり、河村勇輝、吉井裕鷹、渡邊雄太、八村塁、ジョシュ・ホーキンソンの5人が先発した日本。第1クォーター、7-0のランを許した日本は、河村からパスを受けたホーキンソンがダンクを決め、初得点。渡邊のスリーなどもあり、一時12-12と追いつくも、セルビアのアップテンポな攻撃に苦しみ23-33と10点差をつけられる。
第2クォーター、日本は八村や渡邊を中心に次々と3Pを沈め食らいつくと、一時は4点差に詰める展開に。ベンチからジェイコブス晶らもきっちりと3Pを沈め、52-59と7点差で折り返す。
後半は富樫勇樹、比江島慎、渡邊、八村、ホーキンソンの5人がスタート。第3クォーター、八村とホーキンソンが立て続けにファウルを犯し、4ファウルでベンチに下がる展開に。ターンオーバーから連続で得点を許し、徐々にリードを広げられると70-91で最終クォーターへ。
第4クォーター、なんとか差を詰めたい日本はファウルトラブルの八村が開始から出場するも、セルビアの勢いを止めることができず。最後は100-119で敗れた。
日本は試合を通して43.5%と高い3P成功率を記録したものの、セルビアにフィールドゴール成功率64.6%を許すなど、ディフェンスが機能せず。欧州での強化試合は2試合とも100失点を超える形となった。八村はチーム最多となる29得点(3P5/8)を記録。その他、河村が12得点、渡邊が10得点、ホーキンソンと吉井がそれぞれ9得点を記録した。
パリ五輪では8強入りが目標
20日のドイツ(FIBAランキング3位)戦にも83-104で敗戦した日本は、パリ五輪前の強化試合を1勝1分4敗で終えた(結果非公開の1試合を除く)。パリ五輪の1次リーグでは、27日にドイツ、30日にフランス(同9位)、8月2日にブラジル(同12位)と対戦する。パリ五輪8強入り(1次リーグ突破)を目指す日本だが、8強入りのためには各グループの上位2チームに入る、もしくは各グループ3位のチームのうち上位2チームに入ることが条件となる。
各グループの出場国は以下の通り。()内はFIBAランキング。
【グループA】
オーストラリア(5位)
ギリシャ(14位)
カナダ(7位)
スペイン(2位)
【グループB】
フランス(9位)
ドイツ(3位)
日本(26位)
ブラジル(12位)
【グループC】
セルビア(4位)
南スーダン(33位)
プエルトリコ(16位)
アメリカ合衆国(1位)
【パリ五輪男子日本代表ロスター】
富樫勇樹(PG、167cm/69kg)
ジェイコブス晶(SF、203㎝/101kg)
河村勇輝(PG、172㎝/75kg)
比江島慎(SG、191㎝/88kg)
テーブス海(PG、188㎝/85kg)
八村塁(PF、203㎝/102kg)
渡邊雄太(SF、206cm/97kg)
馬場雄大(SF、195㎝/90kg)
ジョシュ・ホーキンソン(C/PF、208㎝/112kg)
富永啓生(SG、188㎝/84kg)
渡邉飛勇(C、207㎝/106kg)
吉井裕鷹(SF、196㎝/97kg)