惜しくも2連覇の夢が絶たれた琉球ゴールデンキングス 今村佳太「少し不完全燃焼で終わってしまった」
シュートを放つ琉球ゴールデンキングスの今村佳太©Basketball News 2for1
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 Bリーグは28日、横浜アリーナでチャンピオンシップ(CS)ファイナル第3戦を行い、全体5位の琉球ゴールデンキングスは同7位(ワイルドカード上位)の広島ドラゴンフライズに50-65で敗れた。第3戦の結果により、2勝1敗で広島の初優勝が決定。3季連続でファイナル進出を果たした琉球は、あと一歩のところで2連覇の夢を絶たれた。

 試合後、琉球の今村佳太小野寺祥太が記者の質問に答え、ファイナルの振り返りや今シーズンの総括などについて話した。

今村佳太の広島戦後のコメント

-ファイナル第3戦の総括

 正直、悔しいですし、自分が勝利に導けなかったというのがある。一個人の選手のせいで敗戦になることはないと思うんですけど、自分としてすごく責任を感じていますし、チームを勝利に導けなかったなというのはすごく悔しい思いです。レギュラーシーズンだったり、チャンピオンシップもうまく自分たちが(長所や短所を)クリアにできなかった。いいところも悪いところもクリアにできなかったのが、今日(第3戦)出てしまったのかなと思っています。

-足首にケガを抱えてのプレーだった

 怪我するかしないかというのは、自分でコントロールできることでもないので、だからこそ悔しい。ただ、自分としては少し不完全燃焼で終わってしまったかなというふうに思うので、すごく悔しいですし、それを言い訳にしようと思って試合に出ているわけではない。これも含めて自分の実力なのかなと思いますし、うまく周りを巻き込めなかった自分の責任かなと思います。

ケガを抱えてのプレーとなった今村©Basketball News 2for1

-広島のディフェンスでやりにくかった部分

 自分たちとしてはピック&ロールなどを使いながらミスマッチを突いていくというスタイルだったんですけど、そこの部分をこだわりすぎて、特にオフェンスの部分で今日50点しか取れていない。そこの部分がすごく重くなりすぎたのかなと思いますし、それは自分たちが今までやってきた、去年から積み上げてきたボールムーブメントだったりが損なわれてしまった結果、ターンオーバーであったり、うまくタイミングが合わずにオフェンスファウルを取られてしまったりとか、やっぱシュートにも迷いが出てきたというのがあると思っている。スイッチディフェンスにうまく自分たちが対応できてなかったというのは2戦目3戦目はあったのかなと思います。

 自分たちとしては今日なかなか(シュートが)当たらなかったですけど、いいシューターたちもいますし、クリエイターたちもいる中で、その良さがミスマッチのところをこだわりすぎてしまったのが広島さんとしては守りやすくなってしまった要因かなとも思います。ディフェンスの部分で我慢しなきゃいけないところで、やっぱりイージー3Pだったりをやらせてしまったのが、(琉球に)流れが一回も来なかった要因かなと思います。

小野寺祥太の広島戦後のコメント

-準優勝という結果をどう受け止めているか

 シーズン中の悪い部分が出てしまったのかなという部分はあります。最後、やっぱり個の力でどうにかしようという部分。いいときはいいんですけど、こういう舞台で1ポゼッション1ポゼッションが大事になってくる中で、チームとして機能してなかったなというのはあります。

-ターンオーバーが増えた要因

 (第2戦では)相手のディフェンスのうまさもありましたし、その部分を改善して(第3戦に)臨んだんですけど、消極的なターンオーバーも多かったのかなと思います。

-メンタル面からくるターンオーバーだった?

 どうなんですかね。やっぱり広島さんはディフェンスのチームなので、それは僕らのメンタルどうこうじゃなくて、本当に広島さんが上だったのかなと思います。

ハードなディフェンスでチームを支えた小野寺祥太©Basketball News 2for1

-試合の序盤から外国籍選手も含めて積極的に声掛けをしていた

 そうですね。常に本当に切り替えて我慢してやっていこうという中で、選手1人1人がうまくチームとして機能するように声かけもしてましたし、レフリーと戦ってる選手も中にはいたので、「うまくチームとしてやっていこう」「切り替えて、点差はあるけど時間もまだあるので我慢してやっていこう」という話をしていました。

-チーム一体となって戦えてないというイメージがあった?

 要所要所で(一体感が)なかったのかなと。広島さんの方がチームとして、ボールムーブもできていましたし、ディフェンスのローテーションの部分もできていた。僕らの方が弱かったのかなと。

-オフェンスでは50点に抑えられた

 (50点に)抑えられているという部分は、僕らもディフェンスのプライドを持ってやってる中で、僕らも(相手を)抑えられればよかったんですけど、うまくいかず。やっぱりシーズン中は(オフェンスで主力選手に)頼ってたのかなという部分はあります。岸本選手だったり、今村選手。僕ら(他の選手が)誰もステップアップできなかったので、そこは悔やまれます。

-CS全体を振り返って

 そうですね。本当にファイナルで、やっぱりこういう舞台で結果を出していないのは本当になんだろう、自分たちの力不足だなって。

-3季連続のファイナル進出だが、悔しさが大きい?

 いや、なんだろう…。去年より優勝して、どこかしら今シーズンもいけるっていう部分もあったのかなと。個人としても何もできなかったのでふがいなさもあった。本当にチームにもっと貢献できたらなって思います。

-今回の経験がチームの将来にどう生きていくか

 チームとしても個人としてもどうなるかわからないですけど、本当にずっとCSに入って言っていたことが、「最初の5分の出だし」だったりとか「ターンオーバーの質がすごい大切になってくる」ということだったので、またそこを生かしていければなとは思います。

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