Bリーグファイナルは運命の第3戦へ 琉球ゴールデンキングス田代主将は2連覇へ自信「やりたいことを表現できたら絶対勝てる」
琉球ゴールデンキングスの田代直希キャプテン©Basketball News 2for1
Bリーグを中心に、Wリーグや学生バスケ、日本代表など日本のバスケットボール界を取材し、情報発信をするメディアです。バスケットボールに関するさまざまなニュースをピックアップし、お届けします。

 Bリーグは26日、横浜アリーナでチャンピオンシップ(CS)ファイナル第2戦を行い、全体5位の琉球ゴールデンキングスは同7位(ワイルドカード上位)の広島ドラゴンフライズに63-72で敗れた。

 第1戦を74-62で勝利し、琉球がクラブ史上初の2連覇に王手をかけて臨んだ第2戦。第1クォーター、琉球は最初のオフェンスで小野寺祥太が3Pシュートを決める幸先のいいスタートを切ったものの、広島の3ビッグを中心としたインサイドアタックや高確率の3Pシュートに苦しみ、残り2分36秒には10-21とこの日最大の11点ビハインドを背負う展開に。それでも第2Qは岸本隆一アレン・ダーラムのペイントアタックからオフェンスのリズムをつかみ、残り1分6秒にはヴィック・ローの3Pシュートが決まり、34-30と4点リードで折り返す。

 後半、第3Q開始から9-2と優位に立った琉球が残り7分39秒で11点リードを奪う。しかし、その後は広島のスイッチディフェンスやファウルトラブルでリズムを失い、約5分間得点を奪うことができず。広島に14-0のランを許すなど、47-48と1点ビハインドで3Qを終える。第4Qも広島の堅いディフェンスに苦しみ、徐々に点差を広げられると63-72で敗れた。優勝をかけた第3戦は、28日の19時5分ティップオフとなる。

 琉球はヴィック・ローがチーム最多の16得点6リバウンド、アレン・ダーラムが11得点5リバウンド7アシストを記録。試合後、桶谷大ヘッドコーチ(HC)と岸本隆一が記者会見で、田代直希今村佳太が囲み取材で記者の質問に答えた。

桶谷大HCの広島戦後のコメント

-広島戦の総括

 1Qの出だしに(広島が)3ビッグで来て、カウンターパンチを食らって、2Qは一つずつ返していって終えて、3Qは出だしは良い感じで行けたんですけど、11点リードしたところでターンオーバーが起こって、そこで点数取られだした。自分たちのオフェンスもスイッチディフェンスに対して、ミスマッチ作ってるんですけど、そこでうまくボールを回らなかったり、ターンオーバーをしてタフショットになったりしてしまったところで、広島さんに流れに持っていかれたかなと思います。

 最後、少し点差が縮まっていたら、こういうゲームじゃなくて、もう少し自分たちも戦えるゲームだったと思う。ターンオーバーから23点取られているところをもう1回しっかり修正することが重要で、そういった修正をして第3戦に臨みたいなと思っています。

記者の質問に答える桶谷大HC©Basketball News 2for1

-広島の粘り強さについて

 相手が、というよりもリズムのスポーツなので、モメンタム(勢い)をあげてしまうと、Cはこういうふうになると思っています。広島さんが昨日(第1戦)も後半にインテンシティ(強度)を上げてきたし、今日(第2戦)もインテンシティ高くしてやっていると思います。とはいえ、それに対してちゃんと自分たちが冷静になってもう1回やりたいなと思います。

 広島さんもここまで来ているチームなので、簡単にここに来れるかというとそういうことは絶対にない。お互いファイナリストで、これは日本一決める戦い。お互いリスペクトし合って戦えたらいいなと思います。

岸本隆一の広島戦後のコメント

-終盤に決めた3Pシュートについて

 最後に打ったシュート自体に深い意味はなくて、その前段階でもっとできることあったけどなとか、そこはしっかり反省したい。(第3戦は)もっとより良くなると思うので、前向きに3Pを打っていきたいとは思います。

記者の質問に答える岸本隆一©Basketball News 2for1

-試合中に立て直しが難しかった部分

 第4クォーターのところですよね。ターンオーバーをしてるので、それに伴ってオフェンスが重たくなって、1本1本のシュートが重くなるという状態を立て直し切れなかったというところが僕自身の責任かなと思います。

 自分のところで言えば、もう少し早い段階で1本3Pシュートが決まっていたら、また少し違ったのかなと思います。ただ、もう終わったことなので、今日は悔しい気持ちはあると思うんですけど忘れて、またいいマインドセットをして、火曜日(第3戦)により激しく戦いたいと思います。

今村佳太の広島戦後のコメント

-終盤にオフェンスが停滞した原因

 3ビッグをしている時間帯はなかなか日本人選手のアグレッシブさをうまく出せなくて、ミスマッチをうまく突こうとしすぎて、停滞してしまったり、リズムが生まれなかったというのが一つ良くなかったと思います。

記者の質問に答える今村佳太©Basketball News 2for1

-外国籍がファールトラブルでフラストレーションを溜めているように見えたが、第3戦に向けて改善が必要なことは

 そこは彼らがしっかりメンタルを変えなきゃいけない部分で、チームといっても個人でしっかりと反省すべき点があると思いますし、そこのマインドをしっかり変えてもらいたいです。自分たちはファイナルで戦ってきて、フラストレーションだったり、レフェリーの笛の判断にフォーカスしてしまうと、こういう展開になってしまうので、そうじゃなくて自分たちのバスケ、戦うべき相手を間違わないように戦いたいです。

田代直希の広島戦後のコメント

-2連覇への自信

 もちろんあります。それをするために来たし、しなくちゃいけないと思っている。僕たちが本当にやりたいことを表現できたら絶対勝てると思います。広島さんの勢いとか、ファイナルの独特な雰囲気に飲まれないぐらい僕たちが団結して挑めたら、絶対勝てると思います。

記者の質問に答える田代直希©Basketball News 2for1

-自身が出場した時にどう流れを変えたいか

 流れや雰囲気は変えたいと思っていますし、僕がやりたいプレーというよりは、チームが求めていること、桶さん(桶谷大HC)が求めていることというのを表現するだけです。得点、アシストとかそういったことじゃなくて、チームに必要なものというのを短い時間ながら、コートに注入できたらと思っています。

関連記事

Twitterで最新情報をゲット!

おすすめの記事