【バスケ日本代表】滋賀レイクス・川真田紘也、パリ五輪代表入りへ意欲「Bリーグでの活躍が鍵」
笑顔でポーズを決める滋賀レイクスの川真田紘也©Basketball News 2for1
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 Bリーグ2部(B2)・滋賀レイクスは今シーズン、ここまで54試合を終え、39勝15敗と西地区首位をキープしている。B1に所属していた昨シーズンは14勝46敗と西地区最下位でシーズンを終え、B2への降格を経験。しかし、最短でのB1復帰を目標に掲げ、すでに今シーズンのB2プレーオフ進出、そしてクォーターファイナルでのホームアリーナ開催権を獲得するなど、着実にゴールへと歩みを進めている。

 そんなチームをコート内外で支えているのが川真田紘也だ。204㎝110kgの川真田は、体を張ったディフェンスやリバウンド、そして走力を生かしたリムランを得意とするビッグマン。2021年から滋賀に所属し、今季はキャリアハイとなる平均6.3得点、3.8リバウンド、フィールドゴール成功率59.7%を記録している。2023年のFIBAワールドカップでも日本代表入りを果たし、日本代表のパリ五輪出場権獲得に大きく貢献した。

 滋賀のみならず日本の代表としても活躍する川真田が、代表での経験やB2でプレーする今シーズンのチーム状況、パリ五輪やB1復帰への思いなどを語ってくれた。

チーム練習で汗を流す川真田©Basketball News 2for1

B2降格経験も1年で昇格へ「 B1に上がる準備はできている 」

ー今季のチームの状態は?

 今年はB1からB2に落ちてしまったのですが、また新しいメンバーが入って一致団結してB1に戻ろうとしています。もうシーズンも終盤戦ですが、チームとしてまとまりができてB1に上がる準備はできているかなと思っています。

ーオフには日本代表としてW杯を戦いました。その経験はチームにも生かせていますか?

 なかなかできない経験を僕はさせてもらったので、滋賀レイクスでも強い気持ちといいますか、そういう代表での経験は生かせているんじゃないかなと思います。逆にいえば(Bリーグでの)結果や自分のプレーで、また自分が日本代表に選ばれる可能性もあるので、相互関係といいますか、そういう部分で頑張っています。

ー具体的にW杯や日本代表の経験をチームに生かせていることは?

 (日本代表と滋賀では)やっているバスケットが違うので、バスケットの部分はちょっとあれですけど、やっぱり代表に行くと本当にいろんな選手に会えるので。どの選手も自分のチームでは活躍しているような選手ばかりなので、そういう選手から「もっとこうすればいいよ、ああすればいいよ」といったアドバイスもらうことで、成長できているなと思っています。チームのバスケットというよりは、個人での会話でいろいろアドバイスを聞いているので、それが(自分のプレーに)役立っていると思っています。

ーW杯を経て、日本中でバスケットボールの人気が高まっています。特に川真田選手は人気を集めていると思いますが、実感はありますか?

 人気になったなと思います。目に見える数字としてはSNSの(フォロワーの)数が増えたとかありますし、シーズンが始まってホームで試合をすると、すごい数の人たちが僕のグッズとか持ってくれているので。そういう部分で(人気が)増えたなって実感しますね。

ー街中でも声をかけられたり?

 そうですね。前までは「滋賀レイクスの川真田選手」っていう(声のかけられ方は)結構あったんですけど、代表を経てから「日本代表の方ですよね」みたいに声をかけられる数は増えました。(日本代表の活躍が)バスケ人気に繋がってることはいいことだろうなと思うので、さらにバスケ人気を普及出来たらいいなと思います。

インタビューに答える川真田©Basketball News 2for1

外国籍ビッグマンとの対峙「いい経験に」

-屈強な外国籍選手が多く揃うBリーグで、日本人ビッグマンとして戦うことは大変だと思います。出場機会などについてはどう考えていますか?

 日本人ビッグマンはやっぱり外国籍選手がいて僕たちがいるっていう、どうしても2番手ポジションで考えられていると思います。僕個人としても、日本人ビッグマン界隈でも、なかなかプレータイムをもらえないんですけど、個人として活躍すれば絶対に出られるということを証明したいです。やっぱりワールドカップなどの経験もBリーグでの出場機会にも繋がると思っているので、出場時間を獲得するために(チームでも日本代表でも)日々頑張っています。

ー外国籍選手とマッチアップする場面も多い中で、マッチアップするのが難しい選手はいますか?

 基本的に守りやすい選手はいないです。僕の中で、どうしても1番手が外国籍、2番手が日本人というビッグマン界隈の中での順序がある思っているんです。やっぱりそれは目に見えて外国籍が強いし、どの外国籍と当たるときも必死でやっているので、「この人がやりづらい」というのは全員に当てはまると思います。今のチーム内でも外国籍が3人いて、全員が素晴らしい選手で、本当にいろんな個性というか能力を持っているので、その中でバスケを出来ているのはいい経験になっています。(外国籍ビッグマンと)対等になりたいと思っています。

-今夏にはパリ五輪もあります。代表入りに向けての意気込みは

 W杯を経験して、日本代表にも何回か招集されているので、次のオリンピックにも出たいと思っています。でも、そのためにはBリーグでの活躍が鍵だと思っていますし、それを評価してトムさん(ホーバスHC)も代表に呼ぶと思っているので。(オリンピックで代表に入るという)気持ちを持ちつつ、いまBリーグで頑張っています。

ーB2プレーオフで優勝、そしてB1昇格に向けての意気込みをお願いします

 僕らははじめからB1復帰を目標にやってきました。もうシーズン終盤で、いまは西地区1位争いをしているので、まずは残り数試合を確実に勝って、西地区首位でトーナメント(プレーオフ)に行ってB1に復帰できるようにひたすら頑張っていきます。でも、そのためにはブースターのみなさんの応援も必要。たくさん応援してくれることで僕たちも力を得られるので、そういう部分も含めて全力で頑張っていきたいなと思っています。

(インタビュー=田名 さくら)

B1昇格、パリ五輪日本代表入りへ意気込む©Basketball News 2for1

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