
Bリーグ1部は29日、各地でレギュラーシーズンの第19節が行われ、中地区2位のアルバルク東京はアウェイで同地区3位のシーホース三河と対戦。後半から三河を引き離したA東京が87-65で勝利した。
今シーズンの直接対決では1勝1敗、試合前までの成績も22勝10敗の両チームが対戦したこのカード。第1クォーター、三河に連続得点を許すとリードを奪われる展開となるも、セバスチャン・サイズや小酒部泰暉、テーブス海らが得点を重ね、前半を同点で折り返す。
後半、安藤周人のスリーポイントシュートから流れを手繰り寄せ、第3Qだけで31得点を奪う猛攻を見せる。一気にリードを広げると、その後は三河に追い上げを許さず。最後まで主導権を握り続け、敵地で解消を決めた。第19節を終えてA東京は23勝10敗で中地区2位、三河は22勝11敗で中地区3位につけている。
A東京はサイズが23得点、小酒部が16得点、テーブスが15得点10アシスト、レオナルド・メインデルが13得点、ライアン・ロシターが11得点10リバウンド6アシストを記録するなど、バランスの良いオフェンスを展開した。
試合後の記者会見ではデイニアス・アドマイティスHCと小酒部が記者の質問に答えた。
デイニアス・アドマイティスHCの三河戦後のコメント
ー三河戦の総括
大事に感じたのやはりエフォートのところ。頑張るところだったり、努力するところがすごく良かったと思います。試合の最初の5分のところではメンタルミステイクというか、うまく試合に入れてなかったんですけど、それでもエフォートというところでは良かったかなと思っていました。3クォーターのところはエフォートにプラスして、集中力も良かったですし、フィジカルに戦えていました。そこが(勝利に)繋がったのかなと思います。オフェンス面ではしっかりと我慢してボールをシェアすることができている。チームでしっかりオフェンスをプレーすることができたので、そこが良かったと思います。
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ー同地区ライバルの三河からの勝利や、上位チームとの戦いについて
前回の試合でも三河さんには負けていましたので、リベンジというか、絶対に勝つという意思は確実にありました。どんな試合でもそうなんですけど、1回負けた相手には次は絶対倒してやるっていう気持ちはあります。そういった意味でも倒せてよかったというところと、個人的にはもちろん中地区はすごく激戦なんですけど、プレーオフの争いっていうのはシーズンの最後まで続くんじゃないかなと思っています。同じ地区での試合だったのでモチベーションも高かったですし、エフォートもありました。もちろん三河さん素晴らしいチームです。素晴らしいチームとは地区関係なくモチベーションが高くなると思います。
ー直近数試合ではオフェンス面で不調なときもあったが、その要因や改善点は
三河戦では3Pが10本入りました。レバンガ北海道戦では2本しか決まらなかったので、シンプルに3Pシュートの確率が悪く、得点が伸びなかった。3Pが決まり出すと、よりスペースが広くなるので、相乗効果でサイズだったりロシターだったりが得点しやすくなる。最終的にはそこがまた繋がっていって、シューターがプレーしやすくなる。相互関係があるのかなと思っています。(三河戦では)3Pが当たったのが大きかったです。
小酒部泰暉の三河戦後のコメント
-三河戦の総括
1Qの入りが結構重い展開になってしまって、自分たちのディフェンスのミスから相手の得点に繋がってしまって、そこで結構リードされてしまったんですけど、セカンドユニットのところでディフェンスの強度上げたりして前半をタイで終えることができた。そこは良かったので、3Qの入りにもっとディフェンスをエフォートしようというところで、そこを体現できて、良いディフェンスができたから良いオフェンスに繋がったというところがあった。もっと入りから(そういうふうに)できるようにしていければ、もっと強いチームになると思うので、そこを意識してやっていきたいなと。
個人的にはシュートは当たっていたので打っていたんですけど、もっと積極的にアタックしたり(していきたい)。良い判断というか、ミスの部分もあったので、そこはしっかりやれればなとは思いました。
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ー同地区ライバルの三河からの勝利や、上位チームとの戦いについて
負けられない試合。三河戦は特に勝率は一緒で(中地区の)2位3位を争っているところで、絶対に負けられない試合でしたし、リーグの1試合として絶対に勝たなきゃいけない部分もあった。ここ最近勝率が結構悪くて、勝ちを求めながらもっと良い内容で勝たなきゃいけないと思っていたので、3Qの入りとか後半の出来が常にできればもっと勝率も上がってくると思う。そこは頑張っていかなきゃいけないところかなと思います。
ーハーフタイムではどんな話をしていたか
HCからもっとエフォートが必要、集中して良いディフェンスをしなければ良いオフェンスに繋がらないというところは(話題に)出ていたので、個人個人の努力が繋がったかなとは思います。
ー次節・琉球ゴールデンキングス戦に向けて
改善するところは1Qの入り。その部分を3Qの入りのような感じでやらなければ、三河さんもそうですけど、琉球さんも本当に強いチームなので、そこで持っていかれてしまうと思う。そこはしっかり見つめ直してやっていければなと思います。
ー後半戦、CS進出に向けての意気込み
CSはもう絶対に出なきゃいけないと思っていますし、そのためにはどのチームにも一戦一戦勝つことはもちろん、勝つ内容だったりとかをもっと突き詰めていかないとCSでこけてしまったりとかあると思う。一戦一戦を大事に戦っていければな思います。
ーCSに出るために必要なこと
個人としての活躍もそうですけど、やっぱりバスケットはチームプレーなので、「チーム一丸」となって「全員が同じ方向を見て」やっていけば、おのずと勝利がついてくると思います。
(榊原かよこ)