
Bリーグ1部(B1)は9日、各地でレギュラーシーズン第30節の試合が行われ、中地区首位の三遠ネオフェニックスはホームの豊橋市総合体育館で同2位のアルバルク東京と対戦した。
三遠は序盤、佐々木隆成やヤンテ・メイテンの得点から流れを掴み、攻守ともに高い強度でA東京を圧倒。47−30と大きくリードして前半を折り返す。後半も津屋一球の3ポイントシュートや、第4クォーターにはデイビッド・ダジンスキーがダンクシュートを連続で決めるなど得点を重ね、89-67で勝利。中地区上位対決を制し、地区優勝マジックを4とした。
三遠はダジンスキーが17得点、メイテン16得点、吉井裕鷹が12得点、デイビッド・ヌワバが11得点、津屋が10得点と5選手が2桁得点を記録。A東京戦後の記者会見では大野篤史HCと吉井、ダジンンスキーが記者の質問に答えた。
大野篤史HCのA東京戦後のコメント
ーチャンピオンシップを見据えてのゲームプランだったか
いいえ、全然。自分たちがレギュラーシーズンまだ終わってないので。何も成し遂げてませんし、自分たちがステップアップするために、ここ最近の課題っていうところにしっかり向き合って、選手が準備してくれたんじゃないかなと思っています。

吉井裕鷹のA東京戦後のコメント
−A東京戦の総括
出だしからインテンシティ上げてやった結果がこれだと思います。

−古巣との対戦は意識していたか
相手(A東京)の監督の下で2年間も切磋琢磨してたので、相手がどういったことがしたいのかっていうのを大体分かっていた。それをやらせなかった結果かなって感じですかね。古巣ということで相手のやりたいことが分かってたので、それをみんなでチームで共有して、しっかりと遂行したというイメージです。
―CS経験者としてCSで勝ち抜くために必要なこと
「タフさ」ですかね。技術うんぬん関係なしに、どれだけタフにやり続けられるか。いくらうまくても、10回やれば10回ともうまいプレーできるわけじゃなく、CSになれば強度も上がりますし。うまいプレーができなくなってくるとヘッドダウンと言いますか、うつむいたりするのも付け入る隙になってしまうので。そこも全部含めて「タフさ」に集約させてもらいたいです。
デイビッド・ダジンスキーの A東京戦後のコメント
−A東京戦の総括
アグレッシブに最初から戦って、いい試合になったと思います。特にディフェンスの面で、ここ何週間も修正だったり、強化に励んでいる中で、しっかり見せれた試合になったんじゃないかなと思っています。

−集中力を切らさずに4Qでさらに高いパフォーマンスを発揮できた要因は
ゲームプランが遂行できて勝利につながったのかなと思います。アルバルクさんとやるのも4回目の対戦で、今までに同じようなゲームプランを持っていたり、どういうところを止めたりだとか、前回の試合で何が効いていて何が効いてないとか。そういうところから効いている部分のところのゲームプランをみんなで思い返して、1日しか練習がなかったんですけど、しっかりゲームプランを4回目の試合で遂行できたのが良かったんじゃないかなとも思いますし、しっかりチームとして前進した試合になれたかなと思います。ゲームプランの遂行というところの集中力が最後まで切らさずにできたのかなと思います。
−タフなスケジュールの中で、集中力を切らさないために気をつけていることは
今わたしたちがすべきことというのは、先を見据えることではなく、5月のCSとかを見据えることではなく、1試合1試合しっかり集中することだと思っています。もちろん、(週末に対戦する)群馬クレインサンダーズさんもかなりハングリーに、勝ちにこだわって、プレーオフのシードをかけて試合に挑んでくると思いますので。私たちも少しでもミスをして気が緩んでしまうと相手に突かれてしまうので。そういうことがないように、相手(群馬)もプレーオフの試合だと思って私たちと挑んでくると感じているので、しっかり集中力や対戦できるメンタルを持って行きたいなと思っています。
(榊原かよこ)