Bリーグ1部・信州ブレイブウォリアーズは17日、ホームのホワイトリング(長野市)で同地区の横浜ビー・コルセアーズと対戦。71-81と敗れたものの、茨城ロボッツから新たに加わったアンガス・ブラントの活躍が攻守にわたり光る試合となった。
信州はエリエット・ドンリーがチーム最多の13得点、ロン・ジェイ・アバリエントスと石川海斗が3ポイントシュート2本を含む12得点を挙げた。ブラントは26分53秒の出場で9得点、6リバウンド、1アシストを記録。試合後、勝久マイケルHC、ブラント、星野京介が記者の質問に答えた。
勝久マイケルHCの横浜BC戦後のコメント
ー試合を通してのアンガス・ブラントの評価
来たばかりなのでこれからもっとよくなると信じているが、彼が来た初日に『自分に何を求めている?』って聞いてくれた。今、我々が何よりも必要なのが「プロフェッショナルさ」。毎日の練習、ビデオミーティング、ウォークスルー、ディテール(細部)、最初から最後まで意識高くプロフェッショナルに。これが今足りなくて、まずはそこという話をした中で、今日の評価に繋がるが、来たばかりなのに遂行力やメンタルのミスが非常に少なかった。それは毎日意識高くやってくれているからだと思う。ノートをとって、覚えようとして確認をしにくるなど、毎日の練習、最初から最後まで集中していることは彼の目を見て分かる。そうじゃない人も目を見れば分かる。なので、まずはそこのメンタリティの部分を評価している。
コート上の役割としては、よいスクリーンをかけて、ゴール下でスペースを作るように身体を張ってフィジカルにプレーすることを毎回やってくれる。1つ1つディテールの角度が若干違ってタフシュートで終わったプレーもあったが、毎回よいスクリーンをかけようとして、毎回身体を張ってシールしてくれようとして、そこも今までウェイン(マーシャル)が抜けて無かった部分。声がけもチームにしていた。本当に今日の彼は素晴らしかったと思う。
ー試合終盤には相手のゾーンプレスに対して得点が止まるシーンがあった。「この選手に打開してほしい」という選手はいるか
誰に点を取ってほしいというよりは、みんなに正しいプレーをしてほしい。だが、テーブルをセットするのは、ポイントガードがまずはセットしてほしい。そこから誰が点を取るかなどはディフェンス次第。ミスのあとチームとしてどうするか、メイクのあと何をコールするか、デッドボールのあと何をコールするか。プレスブレイクのあとにまずはアウトナンバー、マッチアップを探しているので、それが作れたときはセットをしないで、アドバンテージを攻める。そこからシュートが入る、入らないかは別として。そうじゃないときに何をするのかというのは、まずはポイントガードにやってほしい。誰の手にボールが入っていくのかというのは、そのときによってもちろんあるが、結果的に誰が打つかというのはまた別。
アンガス・ブラントの横浜戦BC戦後のコメント
ー信州に加入して意識している部分
ここに来て一番考えていたことは、まずは「自分らしさ」を出せるようにすること。その中でマイケルHCのバスケットは、きめ細かな部分がたくさんあるので、そういう部分を早く学べるようにしたかった。他のメンバーは半年前からこのバスケットをやっているので、早く追いついて、自分らしさを出して、チームに貢献できるようにという準備をしていた。それをすればこれからの後半戦は、よい形でチームもよい試合ができると思っていたので、そういう準備をしてきた。
ーチームメイトとの仲は
本当にチームメイト全員には感謝している。1週間ちょっとしかいないが、それよりももっと長くいるような感じ。フレンドリーに皆んなが話してくれたり、その中でセットプレーだったりオフェンスやディフェンスの面でも何かあれば、すごくコミュニケーションをとってくれる。皆さんには感謝しきれないほど感謝している。
星野京介の横浜BC戦後のコメント
ー河村勇輝とのマッチアップで自分に必要だと感じたこと
久さん(久山AC)の『もっとできるよ』という言葉もあったように、コーチ陣も僕に期待してマークマンにつけてくれていたと思うので、もっと僕が止めなきゃいけない。体力的な部分ではなく、彼のスキルに自分が翻弄され、やられてしまったと思う。次の試合では彼の動きなどをもっと研究して、準備をして「彼から絶対はがされない」というディフェンスを次はやっていきたい。
ー自身は4得点にとどまったがディフェンスに力を注ぎすぎたからか
ディフェンスをハードにやったからといって、「ディフェンスだけでよい」というのはないと思っている。今日の試合は河村選手に付いている時間が多く、それでオフェンスができなかったというのは言い訳になると思う。やっぱりディフェンスもできて、なおかつ得点も決められるというようにならないといけない。もっと練習をしなければいけないと思う。