「いずれは自分がやらないといけない」名古屋ダイヤモンドドルフィンズのルーキー小澤飛悠が語る、「起爆剤」への覚悟
名古屋ダイヤモンドドルフィンズの小澤飛悠©Basketball News 2for1
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 2025-26シーズンの約3分の2を終え、各地区が混戦模様のBリーグ。西地区の名古屋ダイヤモンドドルフィンズは2月のバイウィークを30勝9敗とし、首位の長崎ヴェルカに3ゲーム差の2位につけている。

 悲願の優勝に向けて歩みを進める名古屋Dだが、チームの中でも存在感を見せているのが小澤飛悠だ。今シーズンからチームに加入した21歳のルーキーは、ここまで33試合に出場し、平均4.2得点とまずまずの活躍を見せている。試行錯誤しながらも成長を見せている小澤に、前半戦の振り返りやここまでのプロキャリアについて、終盤戦への意気込みなどを語ってもらった。

重要な場面で活躍できず 「自分はまだまだ」

ーー前半戦を振り返っての感想は

自分のだめさ加減というか、まだまだだなと痛感した前半戦でした。

ーーどんなところがだめだったのか。具体的にこの試合というのはあるか

一番最初の水曜ゲームの富山グラウジーズ戦は夜7時から試合することも今までなくて、自分のルーティンを作れなかった。プロの世界にしっかり自分がアジャストできなかった。伝統のある、いわゆる世間から見れば強いチームに対して、自分のプレーは通用しないことが多くて、自分はまだまだなんだなと思いました。

アルバルク東京戦や千葉ジェッツ戦の残り4.5秒で出させてもらったときは、自分の力を出す時間帯じゃなかったですし、シュートを決め切ることに対しての準備は100%できていなかったかなと。そういうところでも決め切れないというところがだめだったところです。

ーーシーズン序盤、ショーン・デニスHCからはオフェンスよりディフェンスの課題を挙げられていた。課題点の手応えは

まだまだだと思うんですけど、最近は入団当初よりはいいかなと思います。この前ショーンHCと話していて「オフェンスは信用しているし、良い。もしコートに出るときは、ディフェンスはもちろんそうだけど、オフェンスでインパクトを残すことを頭に考えながらプレーして欲しい」と言われて。「ディフェンスはだめだったら怒るだけだからね。とりあえず頑張ろうという気持ちだけ。チームルールを徹底すればいい」「オフェンスでコートに出るときに不安な顔しかしてないから」みたいな(笑)。

自分がなかなか上がらなかったときに、ディフェンスで心配な時に「飛悠の良さはオフェンスだから」と言ってくれて、自分もちょっと吹っ切れた感じですね。オフェンスはとりあえず自分ができることをやって、ディフェンスは頑張る。チームのルールを徹底して自分がやるべきことをやります。

ーー今は迷いなく打てているか

はい、もちろん。自分が出て、だめだったら先輩方がいるというマインドではいるんですけど、いずれは自分がやらないといけないと思います。そこは気持ちが変わっていくかなと。今は信頼できる先輩たちがいるという気持ちでいて、自分のためでもあるかなと。1本入ると自分からもらいに行くマインドになります。1本入ったら乗ってきます。

練習で汗を流す小澤(左)©Basketball News 2for1

ーーご自身がシュートを決めると会場が盛り上がることは体感で感じるか

(アーロン・)ヘンリーとか(今村)佳太さんとか拓実さんとかすごいし、バンバンシュート決めると思うんですけど、佳太さんとかの1本と自分の1本は価値が違うのかなと思っていて、自分が決めることによってチームの流れが変わるといいなと思っています。

ーーシーズン序盤は勝ちが続いて、中盤には負けが続いていた。チームの雰囲気はどうだったか

正直に言うと、チームのことを考え切れるほど余裕じゃなかった。もう自分のことで精一杯だったんですけど、チームのみんなは思っていることを強めに言って、それで話し合いが熱くなることもあった。それがプロだし、それがいいチームだなと思いました。そういうのを見て、これがプロなんだなと。自分もそういうところで学びもあったし、そういう話し合いを短時間でできるチームは、ここから強くなっていくし、そのチームにいることが自分にとっても光栄だなって思います。

ーーそういった話し合いはハーフタイムに行っていたのか、試合後に行っていたのか

ハーフタイムはみんなポジティブに、極力ネガティブにならないように前半で起きた問題点とかマインドのところで、みんな声をかける感じです。負けてロッカーに戻ったときは、今の自分たちのだめなところとか、ネガティブな話になるんですけど、オフェンス面とディフェンス面の両面ですね。長年プロでやってきた選手が感じていることを言って、それに対して外国籍の皆さんがどう思っているかというのを話し合った。

ーー良くない流れになっているときは、何ができていないときだと思うか

1人1人のディフェンスの意識は高いんですけど、エラーが起きてしまったりとか。チームのルールと違うことをやり出すとオフェンスがゆっくりというか、展開がゆっくりになるとドルフィンズらしくないというか、流れに乗り切れない。早いペースがドルフィンズなので、ドルフィンズらしくないなって思います。

ーーシーズン後半は自分をどうアピールして、貢献していきたいと思うか

このままいくとチームの起爆剤というか、自分が出ることによってどんどん流れが変わったり、そういう選手を目指していきたいかなと思います。

ーーチームの流れが悪いとき、どういう気持ちでベンチから試合を見ているか

(加藤)嵩都さんともよく話すんですけど「俺らだぞ、若い俺たちがやるんだぞ」っていつも声をかけてくれて、やってやるぞってなります。嵩都さんと一緒に出ることも多いので、セカンドの俺らがチームの流れを変えようみたいな話はよくするので、そういう声掛けは「やってやる」となるし、自分が出て変えてやろうという気持ちです。

ーー意識するライバルは。新人賞は意識しているか

新人賞争いはそんなに意識はしていないですけど、宇都宮ブレックスの星川開聖だったり、三遠ネオフェニックスの湧川颯斗は仲も良いし、活躍していると自分も頑張らないといけないと思います。

ーーここからの意気込みは

このチームで優勝したいです。それだけです。そのために自分がチームを変える存在になって、チームを勝たせられる選手になりたいと思います。

笑顔を見せる小澤©Basketball News 2for1

(高久理絵)

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