Bリーグ1部（B1）は5月3日と4日の両日、各地でレギュラーシーズン（RS）最終節の第36節が行われ、西地区2位の島根スサノオマジックはアウェイの広島サンプラザホールで同地区5位の広島ドラゴンフライズと対戦した。
第1戦では島根がビッグラインナップを中心としたオフェンスで試合を優位に運び、第1クォーター序盤に17-0のラン、第2Qでも14-0のランを披露。60-41と19点リードで試合を折り返す。後半は広島が奮起し、4Qで最大22点あったリードを一時同点に追いつかれるも、島根はフリースローだけで14点記録するなど果敢なアタックで応戦。試合を通してロスター全員が出場するなど総力戦で広島に応戦し、94-91で勝利した。
第2戦は大黒柱のジェームズ・マイケル・マカドゥが欠場。序盤から広島のタイトなディフェンスに苦しみ、第1Q残り2分44秒から一度もリードを奪えず。RS最終戦は69-88で敗戦となった。
第2戦では晴山ケビンが3ポイントシュート3本を含む11得点で今季2度目の二桁得点を記録。島根はRSを37勝23敗で終え、西地区2位で迎えるチャンピオンシップ（CS）では同地区首位の琉球ゴールデンキングスとクォーターファイナルを戦う。
第2戦後の記者会見ではポール・ヘナレHCと津山尚大、晴山、安藤誓哉が記者の質問に答えた。
ポール・ヘナレHCの広島戦後のコメント
－広島戦の総括
今回、全選手が出場して、そして健康な状態で来週の琉球さんと試合の準備をする土台ができてよかったと思います。
－中国ダービーで掴んだ手ごたえと琉球戦に向けての準備について
正直に言いますと、自分はダービーというふうに考えたことがありません。どちらかというと同じ西地区のチームで、同じ地区ですと4試合戦うことになりますので、その対戦相手に対して勝ち越せるように意識してきました。
次にチャンピオンシップについては、チャンピオンシップに進出できるよう、優勝を狙える権利を獲得できるように戦ってきました。琉球については今回だけではなく、シーズンを通して、我々が対戦できるような力をつけたいというふうに臨んできましたので、それに尽きると思います。
津山尚大の広島戦後のコメント
－琉球の強力なウィング陣へのディフェンスについて
スリーポイントを簡単に打たせない。荒川選手、崎濱選手、伊藤選手、脇選手もそうなんですけど、オールコートでプッシュしてくる選手が多いので、リバウンドから抑えて、前からプレッシャーかけながら、相手に好きなことをやらせないようにやっていきたいなと思います。
－琉球は思い入れのあるチームの一つだが、CS初戦で戦うのはどう感じるか
チャンピオンシップで琉球と当たるのは初めてなので、思いっきり僕もやってみたいですし、楽しみもあるので積極的に自分らしく戦っていきたいなと思っています。今シーズンディフェンスをしっかり意識しているので、まずディフェンスをして好きなことをやらせないで、オフェンスでは、スリーポイントシュートだけではなく、ドライブだったり、ピックアンドロールでしっかりチャンスを作っていけたらなと思っています。
晴山ケビンの広島戦後のコメント
－今シーズン通しての出来はどうだったか
今シーズンは昨シーズンと比べて、メインのP(ペリン・ビュフォード)が抜けて、得点力というところで、去年より落ちるんじゃないかなという不安があった。今シーズンやってみて、全員でバスケすることを僕たちが目標として、ディフェンスから走るトランジション多く出して、マック(ジェームズ・マイケル・マカドゥ)が入って、スティールが多くなって、コティ(コティ・クラーク)が来て、またその分得点力も増えた。本当に成長できたシーズンだったなと思います。
個人的にはプレイタイムが少し落ちたんですけど、スリーポイントシュートだったり、ディフェンスだったり、試合の中でのインパクトは昨シーズンに比べて残せたのかなとは思っています。
－琉球の強力なウィング陣へのディフェンスについて
ウィングは基本日本人同士のマッチアップになり、負けない自信もあります。その中でもどうしてもリバウンドがフォーカスされると思うので、ヴィック・ローだったり、アレックスカークだったり、ジャック・クーリーの3人が出てきた時に、どう日本人がリバウンドに絡めるかで、どうファールを使って、オフェンスリバウンドを止めることができるのかが重要になってくると思います。
－島根ファンに向けてのメッセージ
60試合応援ありがとうございました。これからは限られたチームの戦いが始まるので、その中でも島根ブースターの応援というの、この二年間、僕たちの背中を押してくれていると感じています。僕はプレーオフそういった力が本当に必要だと思うので、ブースターさんの声援やバスケットライブのファイヤーなどを本当に期待しています。
安藤誓哉の広島戦後のコメント
－最終節を終えて、昨シーズンとの違いは
もう全然違いますね。みんな前向きに戦っていると思います。去年は僕たちの力が出せてなかったです。レギュラーシーズン最終節でも全員出られましたし、第1戦はその中で勝ち切れたことも大きかったです。普段出られていない選手が出たときに勝てなかったら、ちょっと落ち込んじゃいますけど、いいプレー出来た選手も多かったし、勝てたことでチャンピオンシップに向けて一番士気が上がったのかなと思います。
