川崎ブレイブサンダース 、ビッグラインナップで5連勝
2戦で54得点の大暴れの #22ニック・ファジーカス 写真提供:川崎ブレイブサンダース
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ファジーカスが2戦54得点の大暴れ

Bリーグ1部・川崎ブレイブサンダースは10月16、17日、ホームで広島ドラゴンフライズと対戦。第1戦を99-63、第2戦を82-80としカード2連勝を達成。第3節終了時点で5勝1敗となり、第1節第2戦以降5連勝となった。

川崎は外国籍選手を中心に得点を挙げ、ニック・ファジーカスは2戦合計54得点(3PT:7/11 FG:19/29) 19リバウンドと安定のシュート力を見せ、チームの大黒柱としてチームを引っ張った。

また、日本人選手では辻直人が3Qに得点力を発揮(第1戦15得点、第2戦11得点)。第1戦では大差勝利へチームに勢いを与え、第2戦では後半逆転へのきっかけとなった。第2戦終了後には「ひとつのクオーターでチームに勢いを与えることが出来た」と自身の活躍を振り返った。

ビッグラインナップの鍵はパブロ・アギラール

今シーズンから本格的にBリーグデビューを果たした、パブロ・アギラール。
昨シーズンは3月15日に1試合だけ出場したが、新型コロナウイルスの影響によりシーズン中止。ファンの前でプレーすることなくシーズンを終えていた。

アギラールは佐藤賢次HCの「ビッグラインナップをメインにして戦って勝ち抜こう」という目標の元、第3節は両試合共にスタメンで出場。その期待に応えるかのようにゴール下で存在感を発揮した。2戦合計で26リバウンド(内、14オフェンスリバウンド)を記録し、オフェンスのセカンドチャンスを多く作り得点に繋げた。

今季、川崎は序盤戦から様々なラインナップを試し、チームの形を徐々に作り上げている。その中の一つとしてビックラインナップはガードの選手を2人、パワーフォワード・センターポジションの選手を3人コート内に置く構成だ。

第1戦終了後にアギラールはこのビッグラインナップを「色んな戦略を立てやすいラインナップになっている。特にディフェンス面で武器になる」。と語った。

試合後、記者会見で今季のゲームプランを語る 佐藤賢次HC

その言葉通り、ディフェンス面では広島・グレゴリー・エチェニケを苦しめた。第1戦はわずか6得点に抑え、第2戦ではファールアウトさせるなど、昨シーズンB2 MVPの大黒柱にゴール下で仕事をさせなかった。

ビッグラインナップは川崎にとって、今季を戦い抜く重要なオプションの一つとなるだろう。そして、アギラールのオフェンスリバウンドは最大の武器となり、チームに勢いを与える鍵となりそうだ。

攻守に貢献した #34 パブロ・アギラール 写真提供:川崎ブレイブサンダース

試合後記 ~バスケ界を盛り上げる川崎~

コロナ禍でも川崎のアリーナ内は大きな盛り上がりを見せていた。

コロナ禍で観客動員数に制限がある中でも金曜日に1,682人、土曜日には満員の2,400人のファンが集まった。

都内や神奈川のオフィス街からアリーナが近いという利点を生かし、金曜日には平日の夜にもかかわらず、スーツ姿のファンも多く集めていた。

試合前の音楽演出や、かっこよく編集された大迫力の選手紹介でアリーナ内のファンを楽しませるのも魅力の一つ。

また、バスケットボール未経験者も観戦しやすい工夫もされており、アリーナ内の中心に大きく存在する電光掲示板(センターバンクビジョン)にはコート内で笛が鳴るたびにルールが記載された画面表示がされている。

今後はNTTドコモと新アリーナ構想もしており、IT技術をフルに活かした最先端のアリーナ新設も待ち望まれる。
コロナ禍で苦しい時期ではあるが、船頭を取ってバスケットボール界の発展に貢献することを期待したい。

とどろきアリーナの様子

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