
Bリーグ1部(B1)は12月19日から21日にかけて各地でレギュラーシーズンの第15節が行われ、東地区のサンロッカーズ渋谷はアウェイのハピネスアリーナで西地区の長崎ヴェルカと対戦した。
第1戦、序盤は接戦を繰り広げるも後半に失速し、70-102で大敗を喫した。
翌第2戦、第1クォーター序盤から追う展開となったものの、ベンチから出場したアンドリュー・ランダルが軸となり、20-18と2点リードで第2Qへ。しかし、第2Q残り1分から長崎に3連続で3ポイントシュートを決められ、35-50と15点ビハインドで折り返す。後半はドンテ・グランタムやジャン・ローレンス・ハーパージュニアが気を吐く場面もあったものの、最後まで開いた点差を縮められず。最終的に71-85で同一カード2連敗となった。
通算7連敗となったSR渋谷は、第2戦ではグランタムが3Pシュート4本(成功率50パーセント)を含む22得点12リバウンドのダブルダブルを達成。ランダルが11得点、ジョシュ・ホーキンソンが9得点11リバウンドを記録した。試合後の記者会見では、カイル・ベイリーHCと大庭圭太郎が記者の質問に答えた。

カイル・ベイリーHCの長崎戦後コメント
ーー長崎戦・第2戦の総括
昨日(第1戦)の敗戦からしっかりバウンスバックしたい、そう思って挑みました。第1Qでは自分たちのやりたいものをしっかり遂行できていましたし、昨日の試合よりいい入りができました。第2Qに関しても自分たちがやりたいものというのは遂行できていたと思います。第2Qの終わりは長崎さんがいくつかいいシュートを決めたというのもありましたし、逆に自分たちの方はミスコミュニケーションでやられた部分もありました。そして前半だけで11というターンオーバーもそこで重くのしかかってしまいました。第3Qについてもファイトすることに関してはすごくよくやってくれていたと思います。しかし、残念ながら第4Qでは、3Pシュートも連続で打たれてしまったりとゲームについていくということができなくなってしまった。やはりクォーターを見ていくと、2点勝っているクォーターが2つありました。逆に14点以上差がついて負けているクォーターもあり、やっぱりここの差というのが大きく結果にのしかかったと思います。

ーー第2戦はかなり気持ちが出ていたように感じるが、ミーティングではどういう話をしたのか
一番重要なのは自分たちが置かれている状況をしっかり理解するということが必要でした。私たちの状況というのは昨日の試合または今日(第2戦)の試合のみならず、今17敗している中でその中の11敗が長崎さん、千葉ジェッツさん、そして北海道さんの3チームとの試合で喫しています。また、今名前を挙げた3チームは(自分たちが週末で)2連敗をしているチームです。
チームにけが人がいる、そこに関して新規の加入選手がいる中で、本当にさまざまな状況ではありますが、自分たちがベストを尽くして勝ちに全力で向き合っている状況です。そしてその中でトップチームと試合をしていかなければなりません。チームの会話としては、とにかくファイトし続けるしかない、チーム一丸となってこの状況を打開するためにやるべきことをしっかりやっていくということをミーティングの中で話しました。
ーーターンオーバーが多くなってしまった点をどう考えているか
そこに関しては長崎さんを讃える必要があると思います。長崎さんのプレーの仕方というのを称賛しないといけない部分はあります。ああいうふうにプレーされてしまうと、自分たちもいつもよりもペースを早めてプレーをしなければいけない状況に立たされてしまいます。そういうふうにいつもとは違う速さでプレーしないといけない状況に置かれた時は、いつもはしないターンオーバーをしてしまう。そういうことが要因となりました。
ーーランダルや狩野富成の出番が増えているが、評価は
ランダルに関しては、どうにか渋谷に溶け込もうと彼が持っているすべてを出してくれています。ベテランですし、バスケットをよく知っている選手です。その中でチームを巻き込んで自分がどうやったらチームに貢献できるかを考えてプレーしてくれていますし、コミュニケーションもよくとってくれています。そこに関しては魂を彼は持ってくれていて、彼の貢献にとても感謝しています。
トヨ(狩野)は、試合に出られる状況下において、ここでしっかりアドバンテージをとってもらいたいなと。ここで今、トップチームとも戦っている中でこれからしっかり学んでいってほしいという部分があります。どんな相手に対しても常にプレーする準備はしてほしいですし、フィジカルファイトというのはこのリーグでも求められています。彼にとってこのチャレンジは大きいかもしれませんが、ここを逃げずにしっかり受け入れて戦い続けてほしいなと思っています。
大庭圭太郎の長崎戦後コメント
ーー長崎戦・第2戦の総括
前半は自分たちのやりたいことができていましたが、後半ディフェンス、オフェンスのところで自分がやりたいことができずに相手が得意としているオフェンス、速い展開をやられてしまったのが今日の点差、敗因になったと思います。
ーーこれまでコートに立つ機会が少ない中で、長崎戦では短い時間ながらも「ソニック」と呼ばれるような自分らしさが出ていたように感じるが
いつ出ても準備はしています。自分のやるべきことはやるとしっかり決めて常にベンチに座っているので、そこはしっかりコートの中で表現できたのかなと思います。

ーーボールが止まってしまう時間があったようにも見えたが、PGとしてどう見ていたか
ボールが止まっている時というのはもちろんオフェンスも問題ではあるんですが、どうしてもディフェンスの部分で相手に得点を決められてしまうと、どうしても自分たちがスロースタートになってしまって速いペースにできずボールが止まってしまうというところがある。まずはディフェンスから簡単に得点を取らせない、ファーストを潰しにいくというところを意識しながら。オフェンスでは得点を決められても自分のスピードがあるので、そこで作ってしっかりボールを回せればいいなというのをベンチで見ながら、コートに立った際はやろうかなと考えています。
ーーSR渋谷に途中加入となったが、どう成長していきたいか
シーズンはあと数カ月続きますが、自分が大きく変わるということは難しいと思います。自分がなりたい選手像というのはあるので、それに向けての準備であったり、その中で自分の強みを伸ばしつつ、チームの勝利に貢献できるということが一番自分に必要なことだと思っています。あと5カ月くらいですが、バスケットもそうですしフィジカル面でも突き詰めていけたらなというところが、サンロッカーズに来て自分の中で意識していることです。






