けが人続出も好調アルバルク東京が8連勝 アドマイティスHCは“グルーガイ”ライアン・ロシターを称賛 「間をとりもつ存在」
ハドルでチームメイトに声をかけるアルバルク東京のライアン・ロシター(中央)©Basketball News 2for1
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 Bリーグ1部(B1)は26日から28日にかけて各地でレギュラーシーズンの第17節が行われ、東地区5位のアルバルク東京はアウェイのIGアリーナで西地区3位のシーホース三河と対戦した。今季初めて三河がIGアリーナをホームコートとして開催した同節では両日1万人を超す観客が集まり、大いに盛り上がりを見せた。

 第1戦では、A東京が試合序盤から強度の高いディフェンスで流れを引き寄せ、三河に速い展開のバスケットを許さない。攻めてはマーカス・フォスター安藤周人の連続3ポイントシュートなどでリードを広げ、51-36で折り返す。後半に入ってもリードを保ち、最終的には82-73で勝利した。

 翌第2戦、ダバンテ・ガードナーやジェイク・レイマンを中心に中から外からバランス良く攻める三河に手を焼き、リードを許す。それでも、シュートタッチの良い安藤やフォスターの3Pで食らいつき、2点ビハインドで迎えた後半、ディフェンスの強度を一気に高め、三河のオフェンスを停滞させることに成功。オフェンスではボールもよく動き、安藤とフォスターを中心に効率よく得点を重ねる。接戦の中、ファールゲームに持ち込む三河に対し、A東京は賢くファールを使い、最後は82-79で接戦を勝利。テーブス海大倉颯太など主力選手を欠く中、連勝を8に伸ばし、第17節を終えて通算成績を18勝10敗とした。

 A東京は第2戦では、安藤が3P6本を含む24得点、フォスターが3P6本を含む22得点、セバスチャン・サイズが16得点を記録。試合後の記者会見ではデイニアス・アドマイティスHCが記者の質問に答えた。

活躍を見せた安藤周人(左)とマーカス・フォスター©Basketball News 2for1

デイニアス・アドマイティスHCのシーホース三河戦後のコメント

ーー三河戦(第2戦)の総括

まずは、第2戦は(ディフェンスの)典型的なミスが起こったゲームだったかなと思います。しかし、そこから我々の強度やエナジーが下がらなかったことがよかったです。(後半開始早々に)中村浩陸がけがで出られなくなってしまい、そこからゲームをオーガナイズすることは難しくなるかと思いましたが、その中でも第3クォーターのディフェンスはとてもよかったです。ただ、そこからトーマス・ケネディ選手にやられてしまったので、そこは反省点だと思っています。それ以外のところはそこまで悪くはなかったです。ケネディ選手は乗せてしまうと危険な選手なので、そこが接戦になった一つの原因だと思います。

記者の質問に答えるデイニアス・アドマイティスHC©Basketball News 2for1

ーー前半の追いかける展開から、後半は相手の攻撃を止めて第3Qはリードを広げた。後半は何を変えたのか

特に何かを変えたわけではないです。先ほど言った、(前半はディフェンスで)典型的なミスが起こるゲームになってしまったというところと繋がっているのですが、メンタリティのところがうまく前半ははまりませんでした。コンタクトをして簡単にやらせないようにしたいところを前半は、コンタクトせず指さしでスイッチしたりする場面がありました。そこが良くなくこちらのミスでしたが、ハーフタイムにみんなに話して、(後半は)メンタリティの部分が良くなりました。

ーーライアン・ロシターが試合中常にコミュニケーションをとり続け、チームをまとめていたが、HCから見た彼の存在は

本当にとても重要な選手だと思っています。「グルーガイ」と呼んでいて、コーチ陣も選手も、間をとりもつような存在だと思っています。賢い選手なので、どこをアタックするかなどゲームプランもよく理解しています。ただ、今日の前半に限って言うとレイマン選手のところにやられてしまっていたので、今日は(良かった面と、悪かった面の)両面ありました。後半はすごくディフェンスが良くて、ガードナー選手、レイマン選手に対するディフェンスが素晴らしかったと思いますし、彼がコミュニケーションをとってくれることで、チーム全体のコミュニケーションも上がったと思っているので続けて欲しいです。でも前半が良くなかったです。

(高久理絵)

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