信州ブレイブウォリアーズ 勝久マイケルHC「3Qでやめてしまったように見える」
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 Bリーグ1部・信州ブレイブウォリアーズは21日、ホームでリーグ首位の千葉ジェッツと対戦。前半は46-39とリードを保つも、第3クオーター(Q)ではわずか6得点しか出来ず、6-22と大きく離される展開に。第4Qも流れを取り戻すことが出来ず、70-89で第1戦を落とした。

 信州はアンソニー・マクヘンリーが両チーム最多タイの18得点、7R、5Aなどチームをけん引する活躍。その他にも岡田侑大が15得点、熊谷航が13得点をそれぞれマークした。試合後、勝久マイケルヘッドコーチ(HC)、新加入のドゥレイロン・バーンズ、アンソニー・マクヘンリー、熊谷航が記者の質問に応じた。

信州ブレイブウォリアーズ 勝久HCの千葉J戦後のコメント

記者の質問に応じる勝久マイケルHC©Basketball News 2for1

―善戦した天皇杯との違いはあったか

 天皇杯だけでなく他の試合とも比べて差を感じたのは、「何があったの?」って思うくらい自分たちから3Qでやめてしまったように見えるようなスピリットなのか理解できない。天皇杯の時は最後までファイトはしていたと思うので、何よりもそこが違った。

―ドゥレイロン・バーンズと契約した意図や期待する部分

 どうなるか分からなかったが、もしシーズン中に外国籍の登録を増やせるような状況が来たらその時に出られる選手。でも、最初はずっと練習生で、シーズンを通して契約が出来ないかもしれない。(契約するとしたら)そういう状況がOKな人。でも、我々として良い選手が欲しいという難しい状況の中で、ブランクがあったのでコンディションがグレートではないと分かっていたが、彼の出場の機会がもし回って来たら、その時までにコンディションを上げられるように信じて、色んな難しい状況の中でベストな選択だと信じて彼を獲得した。本当はこういう状況の中ではなくビックマンもいる状況でプレーをして欲しかったが、今はウィル(ウィリアム・モズリー)が怪我したので彼と契約した。

 彼に求めることは、彼も1年から2年の間で皆さんの知らないようなことを人生で乗り越えてきているので「ただバスケットボールのコートに立てることをもう一回楽しんで欲しい」とだけ伝えた。もちろんプレーハードする。もちろん遂行する。タフスケジュールで彼を入れての練習がそこまで多くやりたいほど出来ておらず、「絶対ミスはあるだろうな」と分かっている中で、久しぶりにコートに立てることを楽しんで欲しいとは伝えた。

 楽しく喜びを見せながら練習からも声を出してとても明るく、マック(アンソニー・マクヘンリー)とウェイン(ウェイン・マーシャル)ともバランスが良いと昔から思ってはいて、チームファーストな選手なので、まだ今日はその姿を見せていないが、本来は点も取れるが仲間を生かすプレーもできる選手でもあるし、ガードとして身体は強い方。今後は、周りと同じようにチームルールを1つ1つ理解して、コンディションを上げて、もっともっと貢献できるようにしてもらいたいと思う。

ドゥレイロン・バーンズの千葉J戦後のコメント

記者の質問に答えるドゥレイロン・バーンズ(左)©Basketball News 2for1

―信州に来て初めての試合はどうだったか

 雰囲気はとても良かったと感じている。体育館に一歩目出た時にも、大勢のファンの方がいて少し緊張もあったが、長い間練習生としてチームと練習はしていたが実際に試合に入るとゲーム感など練習とは全く違うものだったし、予想とも全く違った。チームとは一緒に練習はしていたが、一緒に試合には出ていなかったので、今日1試合目をやってみて沢山のことが学べると感じたし、沢山学ばないといけない部分もあるということをベテランとして感じた。

―勝久HCの下で久しぶりにバスケをすることや若手選手とプレーをしてみての感想

 久しぶりに勝久HCや良い若手と一緒にプレーが出来て気持ちが良かった。久しぶりの公式戦ということもあり、全てが早く起きすぎていて頭が追い付いていない部分があった中で、マイケルHCがもう一度ここでプレーをさせてくれるという機会を与えてくれたことに本当に感謝しているし、チームメイトとも一緒にプレーさせてもらえることにも感謝している。その中でエナジーやチームのためにプレーすることをまた一から心がけてやれればと思う。

アンソニー・マクヘンリーの千葉J戦後のコメント

記者の質問に答えるアンソニー・マクヘンリー(左)©Basketball News 2for1

―試合を振り返って

 とてもタフな試合だった。試合の入りや前半はそこまで悪い部分が無かったが、やはり第3Qに自分たちのシュートが入らなくなってきたところで相手は良いタイミングでシュートを決め続けて点差が開いてから、なかなか切り替えが出来ず逆転まで行けなかった。明日は今日あったミスなどを修正して絶対に勝ちに行きたいと思う。

―今日の試合で意識していた部分

 天皇杯で対戦したチームということもあり、どれだけ試合の強度が高いか、どれだけ激しい試合になるかというのは予測していた中で、スタッツ的には良いものが出せたと思うが、どの試合でもベストは尽くすようにしているし、こういう数字の中でももっとチームに対して出来た部分もあると感じている。天皇杯であと一歩のところで負けてしまったこともあり、チームとしても自身としても集中して準備をしてきたが、もう一歩及ばず惜しい結果になってしまった。

熊谷航の千葉J戦後のコメント

記者の質問に答える熊谷航©Basketball News 2for1

―試合を振り返って

 前半は我慢してついていけたが、やはり第3Qの部分が勝敗を物語っているなと思う。オフェンスで上手くいかない時にディフェンスにそのまま入ってしまった。自分たちはディフェンスのチームなので、そこはどれだけ自分たちのシュートが入らなくてもファールが鳴らないとしても、我慢して「ディフェンスから流れを」という部分が出来ていなかったのでそこを本当に改善しないといけない。

―ジョシュ・ホーキンソンが抑えられた時にチームとして必要になることは

 「ビッグラインナップ」に対して、という部分が今シーズンの課題。ジョシュに3ポイントシュートをやらせないためにスイッチやトリプルスイッチで、サイズもあって身体も強い佐藤選手(佐藤卓磨)や原選手(原修太)がジョシュに付くことが多いので、そこは相手にセットされるとスイッチやトリプルスイッチが楽に出来てしまう。

 なるべくマッチアップがずれた状態でアーリーオフェンスをしかけて、自分たちの早いペースで展開することで相手の判断を焦らせることが出来たり、ジョシュの3ポイントシュートやアイソレーションが生きてきたりする。ディフェンスから走るということをやりたいと思う。

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