Bリーグ1部・名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(西地区1位)は11日、ドルフィンズアリーナでシーホース三河(中地区2位)とクォーターファイナル第1戦を戦い、78-69で勝利。セミファイナル進出へ王手をかけた。
第1クォーター、名古屋Dはスコット・エサトンのダンクなど好プレーが出るも、三河のゾーンディフェンスになかなかシュートが決まらず16-20とビハインドの展開に。第2Qは序盤からフルコートで強度の高いプレスディフェンスを仕掛け、ターンオーバーを誘発。齋藤拓実の3Pシュートなども決まり、39-39の同点で折り返す。
後半、エサトンのダンクや齋藤のシュートで第3Q出だしから9-0のランを出し、名古屋Dがリズムをつかむ。第4Qにも齋藤が連続で3Pシュートを沈めリードを2桁に広げると、その後もリードを守り切った名古屋Dがホームで勝利を手にした。
名古屋Dは齋藤が3P6本を含む21得点7アシスト、ティム・ソアレスが15得点11リバウンド、エサトンが15得点7リバウンドを記録した。試合後、名古屋Dのショーン・デニスHCと齋藤が記者の質問に答えた。
ショーン・デニスHCの三河戦後のコメント
-三河戦の総括
三河は今すごく調子いいチームだということを理解したうえで試合に臨みました。本当にいいバスケットをやっているし、CS前の試合のテンポがすごく良くて、ディフェンスではうちも邪魔されて、ターンオーバーから25点を取られたのも、三河がすごかった。ペイント内のシュートの確率も高く、苦戦しました。
明日(第2戦)もタフな試合になると思います。チームディフェンスで相手を止めなければいけないところがたくさんあって、トランジションでの点数も抑えなきゃいけないということも頭に入れてあります。ボールを大事にしなきゃいけないし、相手も本当に上手いチームなので、明日も簡単には勝てない試合だと思っている。今日もオープンスリーを何本か落としてくれましたけど、明日はオープンスリーも打たれないように頑張らないといけないと思っています。
-健康な状態でCSに臨み、ホームで勝利したことについて
チームが健康な状態だと、余裕がある。作戦も立てられるし、うちらしいバスケットもできるというのはほっとする部分もあります。最終的には5人しかコートに立たないので、コートに出ている選手がやるべきことをやらないといけないです。相手も健康で来ていますので、明日は接戦になるだろうと予想しています。
ホーム、ドルファミ(ドルフィンズファミリー)の前で試合ができるのは本当に気持ちがいいです。ファンの声も大きいので選手たちも喜んでいます。3年間、うちはこうやって頑張ってきて、選手やファンへのご褒美というか、ファンのためにも(ホームで試合を開催)できたっていうのは本当に嬉しいです。
齋藤拓実の三河戦後のコメント
-三河戦の総括
チャンピオンシップということもあって、昨日の他の試合もそうですけど、今日の試合も含めて、やっぱり簡単な試合はないということをチーム全員が理解していたと思います。試合を通して、(点差を)離したいときに離しきれなかったり、三河さんもすごく高いインテンシティでチャンピオンシップに臨んできている。ただ、レギュラーシーズン最後の数試合というのは、チームとしての粘り強さや我慢強さがカルチャーや強みとしてすごく出来上がってきていた。チャンピオンシップの舞台でそういった、粘り強さ我慢強さを出せたということが勝因になったと思います。
-連勝で勢いに乗っているチームの状態
本当にチームの雰囲気はすごく良くなっていると感じています。6連勝のスタートの島根戦から琉球戦、佐賀戦と、我慢強さや粘り強さだったり、チームとして確固たるものというのが強く見えてきたレギュラーシーズンの締めくくりだった。チャンピオンシップでも(そういった部分を)出せたというのは、仕上がりの部分として、かなりいい形でチャンピオンシップに臨めていると思います。この後勝ち上がるとセミファイナル、ファイナルとあるが、チーム全員が1試合1試合、目の前の試合を集中して戦っているのはすごくいいことだと思います。
-2連勝でセミファイナル進出するために必要なこと
今日の試合もそうなんですけど、レギュラーシーズンと変わったことは特にしていない。三河さんのスカウティングなどがある中で、いかにオフェンスでもディフェンスでも自分たちらしいプレーができるかというところにフォーカスして練習してきている。明日も自分たちらしさをどれだけ出せるかが勝因の1つになると思う。明日しっかり勝って終えることができたらいいなと思う。