明日、東京体育館で開幕する「B.LEAGUE FINALS 2021-22」の前日会見が27日、オンラインで行われた。
琉球ゴールデンキングス(西地区1位)からは桶谷大ヘッドコーチ(HC)と岸本隆一、今村佳太が出席し、宇都宮ブレックス(ワイルドカード1位)からは安齋竜三HC、比江島慎、ジョシュ・スコットの3人が登壇した。
最高勝率の琉球ゴールデンキングスvs雪辱狙う宇都宮ブレックス
琉球はレギュラーシーズンで49勝7敗とB1歴代最高勝率を記録し、チャンピオンシップ(CS)でも4勝0敗と好調を維持。6季目を迎えたBリーグで、チーム初のファイナル進出を果たした。
bjリーグ時代に続いて、チームをファイナルへと導いた桶谷HCは「レギュラーシーズンから1試合1試合チームで成長して、CSに入っていろんなプレッシャーがある中で連勝できて、東京にたどり着いた」とここまでの道のりを回顧。「ここからは自分たちのバスケットを楽しんで、自分たちのやるべきことにフォーカスしながら試合を戦えたらいいかなと思います」と大一番へ意気込んだ。
対する宇都宮は、あと一歩のところで涙を飲んだ昨季に続き2年連続のファイナル進出。CSはワイルドカードでの挑戦となったが、クォーターファイナルで東地区1位の千葉ジェッツ、セミファイナルで東地区2位の川崎ブレイブサンダースをそれぞれ2連勝で破り、決勝戦への切符を手に入れた。
安齋HCは「ファイナルに来るまでチーム全体で頑張ってきたので、やることをしっかり徹底して琉球さんに思いっきりぶつかっていきたい」とコメント。「今はワクワク、楽しみしかないです」と決戦の舞台への思いを語った。
悔しさバネに躍動する比江島とシリーズごとに調子を上げる今村
ファイナルの舞台で鍵を握るのは比江島と今村のマッチアップだろう。
比江島は昨季ファイナル敗退の悔しさをバネに今CSで躍動。チームトップの平均17.8得点6.3アシスト1.5スティールを記録するなど、獅子奮迅の活躍を見せている。一方の今村も4試合で平均17.0得点4.3リバウンドを記録。3ポイントシュート成功率では40.5%を記録するなど、シリーズを進めるごとに調子を上げている。
バスケットボールニュース2for1では、そんな両チームのエースにお互いのマッチアップについての質問をぶつけてみた。
今村が「比江島選手はドライブが得意なので、そこの部分を自分のフィジカルを使ってしっかり止めていきたい」と宇都宮のエースを警戒すれば、比江島も「すごく能力もスキルも高い選手。乗らせてしまうと琉球さんに勢いが行ってしまうので、リズムを狂わせて止めることが一番大事なところだと思う」と琉球のホープを称賛。お互いに健闘を誓い合った。
昨年12月にレギュラーシーズンの対戦では、琉球が宇都宮のホームで接戦を制し2勝0敗としている。琉球が最高勝率の勢いのままに初優勝を果たすのか。宇都宮が昨年のファイナルの悪夢を払しょくし、2度目の王座に返り咲くのか。
注目の対決は、明日12時に運命のティップオフを迎える。
(滝澤俊之)