Bリーグ1部(B1)・滋賀レイクスは4月23日、アウェーのおおきにアリーナ舞洲で大阪エヴェッサと対戦。
B1残留争いからの脱却を目指す滋賀にとって非常に大切な2連戦となったこの対戦。前日に行われた第1戦では76-82と黒星。リベンジを目指した第2戦では残り1分44秒の時点で9点リードと勝利を手中に収めたかに思えたが、そこから大阪が猛反撃。残り4.6秒に大阪のディージェイ・ニュービルに逆転弾を許し、82-83と1点差で惜敗。悔しい2連敗となった。
第34節を終えて、B1残留争いに関わる3クラブの勝利数は滋賀が13勝、富山グラウジーズが12勝、新潟アルビレックスBBが11勝と3チームが2ゲーム差内に位置する大混戦となった。
試合は序盤、大阪・飯尾史哉に先取点を許すも、直後にデクアン・ジョーンズが3Pを沈めるなど互いに譲らず。第1クォーター(Q)はインサイドで存在感を発揮した大阪のショーン・オマラに14得点を奪われ、22-28と6点ビハインドで終える。第2Q、大阪はこの日好調だったオマラが負傷退場する事態に。滋賀は残り9分8秒、杉浦佑成の3Pにより同点へ追いつくと、その後はリードチェンジを繰り返す展開となり、前半を43-40の3点リードで折り返す。
続く後半、第3Q残り9分2秒でイヴァン・ブバのフックシュートにより61—61の同点に追いつくと、滋賀が徐々に大阪を突き放す。第4Q、残り1分44秒にはキーファー・ラベナの得点でリードをこの日最大の9点に広げる。しかし、その後、大阪の木下誠、ニュービルに次々と得点を許し、残り4.6秒にはニュービルの逆転3Pが決まり、勝負あり。大逆転劇を許す悔しい敗戦となった。
この試合では、ジョーンズが25得点5リバウンド5アシスト、ブバが19得点12リバウンド、キーファー・ラベナが13得点5リバウンド5アシスト、杉浦が9得点を記録。試合後、ダビー・ゴメスヘッドコーチ(HC)と杉浦が記者の質問に応じた。
滋賀ダビー・ゴメスHCの大阪戦後のコメント
-4/23大阪戦の総括
試合を通して、色々とコントロールする部分はできたと思いますが、大事な最後の場面でチームとしてではなくて個々で打開しようとしてしまったこと、それだけに尽きると思います。もちろん、感じているプレッシャーというところでは残留をかけて戦ってるのとそうではないチームで、かかっているプレッシャーは違うと思いますが、それは言い訳にはならないですし、しっかりと個人ではなくてチームとして戦わないといけない。そこがチームとして理解ができるようになるまでは勝てる試合も落とすと思います。
ただ、幸いなことに他の試合の結果(新潟vs富山)から、まだ自分たちが残留できるというところにはいますが、本当にセルフィッシュに戦うことをしすぎてしまった今節だったと思っています。
-残り4試合で目指すチーム像は
チームとしてしっかりと最後まで戦う。そして大事な場面で「スーパーマンにはならないように」というところです。
滋賀・杉浦佑成の大阪戦後のコメント
-4/23大阪戦の総括
悔しいです。最後に(ニュービルに)やられてしまって。結局止められなくて、キープレーヤーにやられてしまったので。僕は結構マッチアップしていたんですけど、そこの責任は大きいかなと思います。
-パス回しがうまくいっているように見えたが、どうだったか?
昨日の試合が終わってから、(ゴメス)HCはキックアウトのパスとか、ワイドオープンの人がいたらキックアウト、パス出すとか、あとエキストラのパスとかっていうのはすごく強調して言ってたので。僕はパスを受ける側なのですがクリエイトするボールハンドラーの選手はそこをすごく意識してやってくれていて、その結果だと思います。
-残り4試合、残留へ向けての意気込み
最後までどうなるかわからないですけど、やっぱり一番は自分たちの自力で残留を決めるっていうのが、一番クラブとチームにとって一番いい形だと思います。もちろん、争っている二つのチームとの事は気にしますが、一番大切なことは自分たちの試合に、自分たちが『勝ち』に向けてどれだけフォーカスできるかというのが大事だと思います。