Bリーグ1部は10日、各地で第2節が行われ、アルバルク東京はホームで富山グラウジーズに114-81で勝利した。23得点を記録したライアン・ロシターを中心に5選手が二桁得点を記録。前日に続き同一カード連勝とし、勝率を5割に戻した。
後半からA東京が爆発
第1クオーター、前日のリベンジに燃える富山が序盤から3ポイントシュートを連続で沈め、開始5分半で14-21と主導権を握る。A東京も負けじとロシターが連続得点を重ねるなど応戦し、残り3秒には菊池祥平の3ポイントで31-30と逆転に成功する。
第2クオーター、残り5分48秒に富山の松井啓十郎が3ポイントを決め40-40の同点とするも、そこからA東京が徐々にながれをつかみ始める。ロシター、アレックス・カークらが内から外から小気味よくシュートを沈め、A東京が59-50とリードを広げ試合を折り返す。
第3クオーター、A東京が開始4分間で15-2のランを決めるなど本領発揮。攻守に切れが増したA東京がこのクオーターを25-12と圧倒すると、第4クオーターもその手を緩めることなく30-19と完璧な試合運びを披露。今季最多114得点を記録し、33点差で勝利を飾った。
相手のディフェンスを読んでアタック
ルカ・パヴィチェヴィッチHCは「2連勝できて、選手がよく戦ってくれた」とホームで2連勝を果たしたメンバーを称賛。
「富山相手に2連勝は難しい。富山はマブンガ、スミスを起点に戦ってくるチームで、1クオーターから非常にモチベーションが高かった。ハイスコアリングな展開だったが、2クオーターからはビッグマンが非常に頑張ってくれた。彼らのディフェンスのおかげでペースをつかんでいくことができた」とロシター、カーク、セバスチャン・サイズらインサイド陣の奮闘を称えた。
琉球ゴールデンキングスとの開幕戦では接戦をものにできず2連敗。しかし、「我々はいいプレーをしていた」とパヴィチェヴィッチHCは胸を張る。
「(富山戦の)オフェンスでの修正点というのは特にありません。常にオフェンスの精度を上げて、遂行力を高めた。我々は多くのプレーブックを持っています。チームによって相手のディフェンスが違うから、それに対応したオフェンスを展開する。今日の試合はいい選択をしてオフェンスを進めることができた。相手の動きに対応して、その中で積極性を持ってアタックする。相手のディフェンスを読んでアタックすることが重要になってくる。今日はそれが良くできた」
チームの完成度「上がっている」
2試合連続でスターターを務め、この日は14得点(3ポイント4/4)を記録したザック・バランスキーは「相手はタフなチームで、マブンガ選手やスミス選手中心に守りづらい部分があった。チーム全体で走って、特に後半から自分たちの流れに持っていけた」とホームでの連勝に納得の表情。
新加入選手とのプレーについては「本当にみんなバスケIQが高い。(チームワークは)日に日に良くなっている」と分析。「チームのシステムにも馴染んで、日に日にチームの完成度も上がっている。これからも上がっていくと思う」と更なるチームの進化を見据えた。
(写真=吉本宗一朗、文=滝澤俊之)