トム・ホーバス日本代表監督がBリーグSR渋谷―宇都宮戦を視察「僕のバスケットスタイルに誰が合うか」
オンライン会見で記者の質問に答えるトム・ホーバスHC
バスケットボールニュース2for1代表。スポーツニッポン新聞社の編集者・記者を経て、2020年に現メディアを立ち上げる。日本代表やBリーグからNBA、WNBAまで国内外さまざまなバスケイベントを取材。スポーツライターとしても活動している。

 バスケットボール男子日本代表のトム・ホーバスヘッドコーチ(HC)は23日、Bリーグ1部サンロッカーズ渋谷と宇都宮ブレックスの試合を視察。ハーフタイムにはオンラインでの会見に出席し、記者の質問に応じた。

 今夏の東京オリンピックでバスケットボール女子日本代表を銀メダル獲得に導いた名将が、今度は男子日本代表のレベルアップに尽力する。

Bリーグで3試合視察予定

 初陣となる11月のW杯予選に向けて、Bリーグの視察を開始したホーバスHC。この試合以外にも、24日の千葉ジェッツーアルバルク東京戦、27日の琉球ゴールデンキングスー広島ドラゴンフライズ戦を視察する予定だ。

 今回のBリーグ視察の目的については「男子の試合はたくさんテレビで見た。オリンピックの試合も全部見た。Bリーグも見た。やっぱり生の試合を観ると選手のリアクションやディフェンスなどがよく見える」と説明。「今から楽しみです」と笑顔を見せた。

「若い選手も見ている」

 SR渋谷―宇都宮戦で注目している選手について聞かれると「(ベンドラメ)礼生と比江島をよく見ている。若い選手も見ている。あまり名前は出したくない。男子は勉強中です」とコメント。「試合終わってから選手と話す予定、チャンスがあれば」と実際に選手とのコミュニケーションを取ることを希望した。

 11月のW杯予選ではBリーグの選手を中心にチームを作ると話すホーバスHC。選手の選考にはトライアウトも実施する予定で、「Bリーグコーチともたくさん話している。長い間、女子のリーグにいたから、男子は勉強中。11月の中国戦のトライアウトは二十何人呼びたい。短いトライアウトをやって、そこから15人ぐらいに絞る。時間がない」とした。オリンピックに出場したメンバーについては「オリンピック経験選手はあの経験が大きい」としつつも「でも、トライアウトで決める」とオリンピック出場メンバーの選出が確定ではないことを示唆した。

女子の「速いバスケット」を踏襲

 選考基準は「僕のバスケットのスタイルで誰が合うか」

 「女子(日本代表)みたいなスタイルとほぼ一緒」と語る通り、展開の速いバスケットと3ポイントシュートを積極的に狙うスタイルを男子日本代表にも定着させることを目指す。

NBAでプレーする八村塁や渡邊雄太ら「海外組」とのコンタクトはまだとっておらず、今後については「アメリカに帰ったときに、塁と雄太に話を聞きたい」と直接コミュニケーションを取る機会を探っていく。

(文=滝澤俊之)

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