ハミルトンがチームハイ20得点
Bリーグ1部は7日、各地で第26節が行われ、滋賀レイクスターズは敵地で秋田ノーザンハピネッツに77-74で勝利。ジョーダン・ハミルトンが20得点、ジョナサン・オクテウスも19得点を記録するなど、主力選手がきっちりと役割を果たし、10点差で敗れた前日のリベンジを果たした。
第1クオーター、秋田は中山拓哉、アレックス・デイビス、ハビエル・カーターが連続で得点を決め、6-0と上々のスタートを切る。滋賀はアンガス・ブラント、オクテウスらが得点を重ね18-17の1点リードでこのクオーターを終える。
第2クオーター、滋賀がリズムをつかむ。
野本大智、今川友哲ら若手の選手が序盤にシュートを沈め、開始約5分で14-3のランに成功。残り1分57秒には村上駿斗の得点で40-22とし、リードをこの日最大の18点に広げる。その後も滋賀は攻撃の手を緩めず、44-27と17点リードで折り返す。
ホームの意地 秋田が後半猛追
第3クオーター、チャンピオンシップ進出に向け、ホームで負けられない秋田が反撃に出る。
ハーフタイムに「タフにやれ」とチームに伝えたという前田顕蔵ヘッドコーチの思いに応えるかのごとく、攻守で強度の高いプレーを披露。
最初のポゼッションでデイビスがいきなりダンクをお見舞いすると、およそ6分間で18-2と滋賀を猛追。残り1分57秒には多田武史の3ポイントシュートで48-48の同点に追いつく。
その後は両チーム譲らず、残り3秒、オクテウスが3ポイントシュートを沈め、滋賀が3点リードで最終クオーターを迎える。
第4クオーター、一進一退の展開が続くも、残り1分53秒にハミルトンが3ポイントシュートを決め滋賀が6点リードとする。秋田はタイムアウトを挟み、残り1分44秒に古川孝敏のジャンプシュートで4点差に迫るも、次のポゼッションでハミルトンがおよそ10メートルの3ポイントシュートを沈め、残り1分21秒で74-67と滋賀が7点リード。
秋田は残り20秒に古川のアウトサイドシュートで1点差まで迫るも、あと一歩及ばず。滋賀が77-74と接戦を制し、連敗を2で止めた。
34得点ベンチの貢献光る
試合後、滋賀のショーン・デニスHCは「第3クオーターには秋田がペースを上げてきたところに対応できない部分もあったが、第4クオーターは選手が自分たちのバスケットボールを遂行し、リードをキープしてくれたことを誇りに思う」と目を細めた。
また、34得点をあげたベンチメンバーの活躍にも触れ、「スターティングメンバーだけに頼らず、チームとしてプレーすることができた。野本(大智)もスタートで起用していたところからベンチからの起用となったが、自分の役割をしっかり理解してプレーしてくれた。ジョナサン(オクテウス)もチームの勝利に貢献してくれた」と称えた。
「勝ち切れたことが収穫」
第4クオーターだけで12得点を稼ぎ、チームを勝利に導いたハミルトンは、「大きな試合だったが、全員がビッグプレーを決めて勝つことができた。秋田はタフなチームで、後半にアグレッシブにプレーしてくることは分かっていた。追いつかれてもしっかりと勝ち切ることができたのは収穫だった」と試合を総括。
「僕たちはトップチームと戦える力がある。あとは、安定してその力を発揮できるようにしなければいけない。日々練習をして、よりいいチームになれるように努力していきたい」と終盤戦への意気込みを語った。
「前半と後半、違う試合に」
一方、ゲームハイの27得点を記録した古川の活躍などで最大18点ビハインドから同点に追いつくも、惜しくも連勝を逃した秋田。
試合後、前田HCは「前半と後半全く違う試合になった。滋賀さんはタフに前半を始めて、自分たちはソフトになってしまった。後半は切り替えて選手がファイトバックしてくれたが、やっぱり40分間どうやってタフに戦うか、というところが大きな課題です」と語った。
「悪いところ、いいところが試合の中で大きく出た試合だった。弱いところを出さずに、どうやって強いところを出していけるか。まだ模索中ではあるんですが、そんなことを言っている状況でもないので。このバイウィークは選手を休ませながら、終盤戦に向けて考えていきたい」と前を向いた。