Bリーグ川崎ブレイブサンダースは7日、神奈川県川崎市市内で新加入選手の入団会見を行った。会見には前田悟、鎌田裕也、綱井勇介の新加入3選手に加え、北卓也ゼネラルマネジャー(GM)、佐藤賢次ヘッドコーチ(HC)が登壇。来シーズンに向けての意気込みを語った。
昨季富山で平均9.6得点、3P39.6%
「大学の時から憧れのチームでもあった川崎ブレイブサンダースに入団できてうれしく思う。僕の武器は3Pを中心に得点が取れるところ。はやくチームにフィットして、優勝という目標に向かって、チームに貢献したい」
緊張した面持ちで語るのは前田悟だ。
2018年から富山グラウジーズに特別指定選手として加入し、2019-20シーズンには新人賞を獲得。2020-21シーズンは全60試合にスタメン出場を果たし、平均25.5分の出場で9.4得点2.6リバウンド1.2アシストを記録。チームをチャンピオンシップに導く活躍を見せ、3Pシュートは110本成功で成功率は39.6%とリーグ屈指のシューターへと成長した。
シューターとして「自分の味を」
ライアン・ロシター(アルバルク東京)や金丸晃輔(島根スサノオマジック)など、数々の「大型移籍」が話題となった今夏のオフシーズン。
川崎からは辻直人(広島ドラゴンフライズ)や大塚裕土(B3・アルティーリ千葉)といったシューターが他チームへ移籍。2020-21シーズンには3Pシュートの平均試投数がリーグ3位と、外角のシュートを多投するスタイルなだけに新加入の前田にかかる期待は大きい。
「長年プレーしていた辻さんだったり大塚さんが抜けて、その代わりといわれているんですけど、頑張ってもあの二人にはなれないと思う。自分の味というか、自分のプレーを川崎で見せていけたらと思っています」と前田は意気込む。
移籍の決め手は「ステップアップ」
プロとして戦う勝負の3年目。さらなる成長を目指し、新天地でのプレーを決めた。
「富山にいたら確実にスタメンで出られると思うんですけど、そうじゃなくて自分がステップアップしたい、挑戦したいという気持ちが大きかった。バスケットに打ち込める環境も整っているし、そういう中で自分の身を置いて成長したいなと思い移籍を決めました」
佐藤HCは「前田選手は新人王も獲っている有望な選手」と称賛。「若手のシューターの中ではトップクラス。サイズのあるシューターとして一緒にプレーできるのが楽しみ」と若きシューターに新シーズンへの期待を寄せる。
「大学の時から憧れていた川崎ブレイブサンダースに誘っていただいた。大学の時に、辻さんだったり篠山さんだったり、NBLの優勝したときの試合とか見ていた。一体感があったのでこんなところでプレーしてみたいなと憧れていた」と前田。
名門チームのシューターとして、チームをBリーグ初の優勝へ。前田の新たな挑戦が始まる。