信州ブレイブウォリアーズ勝久マイケルHC、ビッグラインナップの強みは「ディフェンスで現れると信じている」
記者会見に臨む信州ブレイブウォリアーズの勝久マイケルHC(左)とジョシュ・ホーキンソン©Basketball News 2for1
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 Bリーグ1部(B1)・中地区3位の信州ブレイブウォリアーズは8日、敵地で同2位の横浜ビー・コルセアーズと対戦し、71-83で敗れた。今季2度目の対戦となったこのカード。信州はケガで1月中旬から戦列を離れていたウィリアム・モズリーが復帰。 2月に帰化選手となったジョシュ・ホーキンソンに加え、 モズリーとアンソニー・マクヘンリーが同時に出場する「ビッグラインナップ」を敷く時間帯があるなど、新たな可能性を見せた。

 試合は3クォーター(Q)に一時13点ビハインドをつけられるも、強固なディフェンスから徐々に差を詰め、4Q残り2分12秒には岡田侑大が3ポイントショットを沈め69-71と2点差に迫る。しかし、その後は32得点を決めた河村勇輝や森井健太に連続で3Pショットを許し、敵地で痛い敗戦となった。

 信州はこれで18勝21敗、横浜BCは24勝15敗とし、両者のゲーム差は「6」に開いた。試合後、勝久マイケルヘッドコーチ(HC)とホーキンソンが記者の質問に応じた。

信州・勝久マイケルHCの横浜ビー・コルセアーズ戦後のコメント

―横浜BC戦の総括

 まずはバイウィーク中にいろんなことに取り組んできて、ウィル(ウィリアム・モズリー)は怪我から復帰をして新しいラインナップを今日初めてできるっていうことで、いろんなものに対するワクワクから臨んだ試合ではあった。

 前半相手の一番の強みの一つトランジションからやられてしまった。スカウティングレポートディフェンスもなかなか準備したようにできず、オフェンスではかなりバタバタしていた。特にスペーシングは前半良くなかったが、それでも(前半を終えて)2点ビハインドだけという状態についていってはいた。

 遂行力という部分だったり、河村選手ももちろん褒めなきゃいけない部分もたくさんある。我々の新しいラインナップの強みはどちらかというとディフェンスで現れてくるようになってくると信じているが、(河村が)スイッチのカバレッジでもうまく1対1で点を取ったり、河村選手をほめるべきところもあれば、我々の遂行力(が足りなかった)というところもたくさんあった。

 中地区の上位相手に直接対決だったので、本当に大事な試合を落としてしまいましたが、まだ21試合あるので、チャンスはある。もっともっと危機感を持って次に臨んでいきたい。

記者の質問に答える勝久HC ©Basketball News 2for1

ー3月末の次の対戦に向けての修正点

 ジョシュとは練習できなかったというのもあるが、ウィルもやっぱり6、7週間ぶりの試合だった。相手も試合が久しぶりっていうのは同じ条件だが、まずはシンプルに本来やるべきことをもっと良い状態でできるように臨まないといけない。

 ウィルも河村選手と初めて対戦して、今日でわかったこともあると思う。ウィルはNCAA歴代4位という本当に屈指のショットブロッカー・リムプロテクターだが、やはり河村選手のスピードに最初は多分慣れていなかったというか準備できてなかった。もっといいディフェンスが次回できるように。あとは遂行力という部分もよくなかったので、そういったところ(を修正して)もっといいゲームがその時できればなと思う。

信州ジョシュ・ホーキンソンの横浜ビー・コルセアーズ戦後のコメント

―横浜BC戦の総括

 横浜は我々より順位が上にいるチームだったので、今日の敗戦はタフだった。この試合が負けられない試合だということは分かっていたし、この試合に負けるとさらにゲーム差がついてしまうということも分かっていた。
今後は川崎と横浜をとらえるために1つでも多くの試合に勝たないといけない。そういう意味では少しフラストレーションが溜まる結果になってしまった。

 マックとウィルと一緒にプレーできたのは楽しかったが、細かい部分を修正して、もっと遂行力を高くプレーしないといけない。ビッグラインナップはうまくいったと思うが、今後もっと試合に勝つためにはもっとうまくプレーしないといけない。

―河村勇輝とのマッチアップについて

 マッチアップするのは楽しかった。代表のキャンプ中にも彼と今回のバイウィーク明けの試合の話はずっとしていました。日本代表としてともに戦って友達になって、今度は敵としてリーグ戦を戦わないといけない。1対1でスリーを決められましたが、僕が彼のシュートをブロックをしたりする場面もあった。なので、お互いやり合えたと思う。

横浜BC河村勇輝とマッチアップするホーキンソン©Basketball News 2for1

―横浜BCとの次回の対戦について

 ビッグラインナップの時のスペーシングは改善しないといけないと思う。今日の試合ではペイントが混んでいる場面が多かったので、その部分は修正したいと思う。あとはディフェンス面でも修正が必要になる。リバウンドはよかったと思うが、誰に対してスイッチをするとかボールスクリーンへのカバレッジをどうするかとか、そういった細かい部分は全員で共通理解を高めていかないといけない。

 ディフェンス面ではビッグラインナップのときには我々は3人のディフェンスがうまいビッグマンがいて、日本人選手も素晴らしいので、そこはアドバンテージになると思う。なので、そこの強みを生かせるようにチームで取り組んでいきたい。

―平日夜でも多くの信州ブースターが横浜に集まった

 代表戦の時にも言ったと思うが、信州ファンがアウェイに来てくれるのはとてもうれしい。水曜日の夜でさえ(相手に対しての)信州ファンの圧力を感じることができた。ベンチ裏が黄色く染まっていて、ホーム戦でもアウェイ戦では日を追うごとにファンが増えていると感じる。それは選手としてとてもうれしいし、アウェイ戦でもファンの応援やエナジーを感じられるのは楽しい。

記者の質問に答えるホーキンソン ©Basketball News 2for1

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