Bリーグ1部(B1)は4日と5日の両日、各地でレギュラーシーズンの第16節が行われ、西地区の京都ハンナリーズはホームのかたおかアリーナ(京都市)で同地区・大阪エヴェッサと対戦。第1戦を78-75で勝利したものの、第2戦で83-94と敗れ、1勝1敗で第16節を終えた。
第2戦の序盤、京都は岡田侑大、大阪はライアン・ルーサーが得点を重ね、一進一退の展開が続く。第2クォーターは序盤から京都のペースで試合が進み、前節の琉球戦から復帰した水野幹太がファーストブレイクを決めるとリードを10点に広げる。しかし、タイムアウトで立て直しを図った大阪は好調のルーサー、マット・ボンズが活躍を見せると、京都は逆転を許す。後半も大阪の勢いを止められず、ホームで連勝とはならなかった。
京都は岡田が18得点5アシスト、川嶋勇人が13得点、チャールズ・ジャクソンが10得点11リバウンドのダブルダブルを記録。第16節終了時点で、京都は14勝14敗で西地区4位、大阪は15勝13敗で同3位とし、激しい順位争いが続いている。試合後、京都のロイ・ラナHCと水野幹太が記者の質問に答えた。
ロイ・ラナHCの大阪戦後のコメント
-大阪戦 第2戦の総括
正直なところ感想をいうと、映像を見ないと具体的にどこが悪かったかを言うのは難しいところもあります。数字を見るとイーブンなところがすごく多く、唯一言うのであればリム周りでやられてしまったところとか、後半、向こうにミドルレンジのシュートを決められてしまった。ペイント内の得点が差になったと思っています。もちろん大阪さんも非常に良いチームで、CSを争っている2チームが戦って一勝一敗というところだったと思うので、映像を見て(チームを)良くしていくだけかなと思います。
-約10分の出場となった水野幹太はプレータイムの制限があるのか
今日は戻ってきてから一番長く10分プレーしました。制限はありますし、彼はすごくインテンシティを上げてプレーをするタイプの選手なので、長く離脱していた分、戻し方もスマートに考えながらやっていかないといけないところはあります。
-後半は抑え込まれてしまったが、岡田侑大の評価は
最後のところは疲れもあったのかなと思うんですけど、渋田選手や水野選手といったところが出てきてくれると彼のヘルプになるところはあるなと思います。一つ言えるのは、すごくハイレベルなプレーをし続けているのでどの選手も改善するところはありますが、岡田選手が持っている才能はスペシャルだと思うので、もう少しフリースローラインに立てたら良かったなと思います。(それでも)良いパフォーマンスをしていたと思います。
水野幹太の大阪戦後のコメント
-大阪戦 第2戦の総括
相手が気持ち良くオフェンスが出来てしまった部分と自分たちがオフェンスで崩れてしまってディフェンスも引きずってしまった。僕もそうですけど前半でターンオーバーが多かったのでそこが点数の差かなと思います。
-怪我前と比べると現在のコンディションはどれぐらいの状態か
正直なところ、20パーセントぐらいです。練習できていない部分でいうと、コンタクト(の練習)ができていない状態。今までの感覚でまだやっていて、試合中の細かなミスがあってルール(チームの決まり事など)とかもまだ身体にしっかり入っていない。自分の思った以上には「(ボールや人が)来る」などはわかるんですけど、身体が動いていないことが多いです。去年以上に身体のフィジカルの部分では成長しているなと思っていますし、良い部分もあるんですけど、まだ感覚的な部分が悪いです。
-リハビリの際に鍛えたところは
上半身しかできなかった。上半身をやりましたし、あとは下半身は細かい筋肉。今まで動作の仕方が結構悪い動きをしていたらしいので、そこを直していきました。身体の使い方を意識するようになって、ここを強くすればもっと強くなる部分を理解できるようになりました。
-リハビリの時に支えになったことは
バスケットに戻りたいという気持ち。みんながやっているから僕もそれ以上にやらないとという気持ちがありました。みんながシューティングをして試合もやって、その中で自分は動けていないのに、例えばここで休んだらもっと悪くなるし、レベルアップしないといけないという気持ちがあった。その部分が今はプラスに捉えられるのかなと思います。家族も毎回心配してくれていて、父もあまり心配しないタイプなんですけど、度々連絡をくれて「今がんばっているのか」とかそういう話をしたりして。もっと頑張りたい気持ちになりました。