信州ブレイブウォリアーズ 勝久マイケルHC「すべて危機感をもってやっていきたい」
記者の質問に答える信州ブレイブウォリアーズの勝久マイケルHC©Basketball News 2for1
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 Bリーグ1部・中地区3位の信州ブレイブウォリアーズは12日、同地区5位のサンロッカーズ渋谷と対戦。70-81で敗れた第1戦よりも高い集中力で第1クォーター(Q)の滑り出しに成功した信州。コンディション不良のため試合に第1戦に出場しなかったドゥレイロン・バーンズが復帰したことで、アンソニー・マクヘンリー、そして帰化したジョシュ・ホーキンソンとともに同時にコートに立つ「オンザコート3」が初めて実現。

第2Qは開始直後にSR渋谷・ベンドラメ礼生のバスケットボールカウントや盛實海翔の3ポイントショットなどが決まり同点に追いつかれるも、その後はお互いに譲らず31-30と信州が1点リードで前半を折り返す。

後半は立ち上がりこそ信州がアンソニー・マクヘンリーや岡田侑大の得点でリードを作るも、SR渋谷の関野鋼平やケビン・ジョーンズが3連続で3Pを沈めるなど47-51と逆転されて最終第4Qに突入。一進一退の展開となるも最後までSR渋谷をとらえることができず65-68でタイムアップ。今季4度目の同一カード連敗を喫した。

信州は熊谷航とホーキンソンがチーム最多15得点をマーク。マクヘンリーも35分間の出場で14得点7リバウンド2アシストと奮闘するも、ホームで連敗を阻止することができなかった。試合後、勝久マイケルヘッドコーチ(HC)、バーンズ、熊谷、前田は記者の質問に応じた。

信州・勝久マイケルHCのSR渋谷戦第2戦後のコメント

―SR渋谷戦第2戦の総括

 今日も入りはとても良かったと思う。良いエナジーでスタートして、昨日よりも良い遂行力でスタートしたが、やっぱり40分持たなかった。最終的にはリバウンドやターンオーバー、特にターンオーバーからの失点やセカンドチャンスのプットバックなど大事なところで相手が自分たちよりも早くボールに飛びついていたのは非常に悔しいところ。

 これでバイウィークになるが、非常に疲労が溜まっている選手もいるので身体を休ませたい部分もある。それと同時にバイウィーク明けから勝っていけるように全員で危機感を持って、もっともっとハードに40分戦えるように。コンディションを上げないといけない選手もいるし、健康になっていかないといけないし、リハビリ、コンディショニング、休むこと自体も全て危機感を持ってやっていきたいと思う。

―ちょっとしたズレによってターンオーバーが起こってしまった原因とは

 ターンオーバーの種類にもよるが、(例えば)一人はスクリーンをかけに行くと思いながらも、もう一人はパスを出そうとしているのに噛み合わない。やはり疲れると最初に影響が出てくるのは脳なので、その疲労による集中力が原因だと思う。

―戦術面でバイウィーク中に取り組みたいことは

 今日で言うとドゥレイ(バーンズ)、マック(マクヘンリー)、ジョシュというラインナップは練習で一度もやったことないし、ジョシュが帰化したことでウィル(ウィリアム・モズリー)が復帰できるかどうかによっても関係してくるが、今まで一度も練習していない新しいラインナップがいくつかあるのでそこは取り組んでいきたいところ。あとは、これは常にだが、スカウティングではなく自分たちにフォーカスできる時には今までの戦いをしっかり見つめ直して、アジャストが必要な部分があればそれと見つめ合うなどそういう部分に時間をかけたいと思う。

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ドゥレイロン・バーンズのSR渋谷戦第2戦後のコメント

―SR渋谷戦第2戦の総括

 正直にコンディショニングを磨いていかないといけないな、と試合を終えて思った。コンディショニングを整えないと接戦の場面でチームのことをヘルプできないと感じた。試合が終わってそこのコンディショニングが悪かったということで自分に責任を感じているのはもちろんあるので、そこを整えればもっとオフェンスでもディフェンスでも色んな面でチームのことをヘルプできるし、勝利に貢献できるかなと思う。

―自身のコンディションは何%だと感じているか

  あまりそれを考えたことはなかったが、数字で表すならよくて75%ぐらいのコンディショニングだと感じている。

―第1戦を欠場して、第2戦から出場することの難しさはあったか

 気持ちの面でいうと難しさは特になかったと感じている。何試合か出ていないということもあったので今週末試合に出場することを先読みしたいろんな練習だったり、コンディショニングを組んでいたりしていたので難しさという部分はなかった。後半に関してもパフォーマンスは自分自身でそんなに悪くなかったと思っているので現時点では減量というところがメインの課題だと思っている。

―「オンザコート3」をやってみての感想やその可能性について

 感覚的には結構よかったかなと思う。もちろん練習をしていないということもあったので「オン3」での練習というのはこれから絶対必要になると思うが、現時点でウィルも戻ってきていないという状態なので、そういう怪我人の復帰というところも加えて練習できれば、いいものがクリエイトできるのではないかと思う。

記者の質問に答えるドゥレイロン・バーンズ(左) ©Basketball News 2for1

前田怜緒のSR渋谷戦第2戦後のコメント

―SR渋谷戦第2戦の総括

 ターンオーバーからの失点とリバウンドからの失点が最後の最後まで響いた試合だったかなと思う。相手も昨日同様ハードプレッシャーで、そこにアジャストできなかったことが敗因かなと思う。

―ハードなディフェンスにアジャストできなかった要因

 ピックアンドロールに対してすごくハードに出てくることは分かっていたが、すぐピックアップしてしまうところや、上手くパスを捌けたがオープンショットが決めきれなかったり、セカンドチャンスをものにできなかったりした部分が要因かなと思う。

―ここ数試合表情が少し暗いと感じるが何か理由はあるか

 いや特に。全員そうだが僕らはハードにディフェンスして、ポイントカードも今は(熊谷)航さんしかいないので僕がやるしかない中で、疲労とかはいっていられないと思う。別に意識している訳ではないが、なかなか最近自分でもリズムがつかめない中、例えば審判に対してフラストレーションを溜めてしまうなど色んなことがある時は、気持ちがダウンしていることもあるが、そういう時はベンチで久山さんやコーチ、他のチーメイトも色々声をかけてくれるのでそこで気持ちが保つことができると思う。

記者の質問に答える前田怜緒©Basketball News 2for1

熊谷航のSR渋谷戦第2戦後のコメント

―SR渋谷戦第2戦の総括

 入りとしては悪くなかったが、やはり第3Qのターンオーバーなど得点に直結するようなミスをしてしまったので、ターンオーバーの部分だったりリバウンドの最後のチップインだったりといった部分がそのまま点差になって負けたと思う。

―ターンオーバーが起きてしまった理由

 一人ひとりのボールをもらう前の相手を抑えながらボールをもらう動きや逃げずに縦に行く力。昨日もいったがファールをもらう動きが今日もこの数字の通り(FT3/5)なのでそういった部分かなと思う。

―目標を叶えるためにバイウィーク中に取り組みたい部分

 まずは個々のスキル。やはり一対一で抜かれる場面があるのでそこの練習やビックラインナップをした時の役割というか細かいルールというのは練習でやっていないので、そういったところを少しずつ詰めていきたい。

記者の質問に答える熊谷航©Basketball News 2for1

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