信州ブレイブウォリアーズ 勝久マイケルHC「勝つにはいい準備をして全員の力が必要」
記者会見で話す信州ブレイブウォリアーズ・勝久マイケルHC©Basketball News 2for1
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 Bリーグ1部・中地区3位の信州ブレイブウォリアーズは11日、ホームで同地区5位のサンロッカーズ渋谷と対戦。第1クォーター(Q)の出だしこそリードしたものの、第2Qには9-0のランを許すと33-37と4点ビハインドで折り返す。後半は前田怜緒を起点に流れをつかむ時間帯もあったが、第4QにはSR渋谷ライアン・ケリーが3ポイントショット2本を含む10得点の活躍で突き放す。信州は70-81で敗れた。

 信州はジョシュ・ホーキンソンがチーム最多の24得点6リバウンド3アシスト、前田怜緒が11得点11アシストのダブルダブル、熊谷航が10得点を記録。試合後、勝久マイケルヘッドコーチ(HC)、熊谷、前田、ジョシュ・ホーキンソンは記者の質問に応じた。

信州・勝久マイケルHCのSR渋谷戦第1戦後のコメント

―SR渋谷戦第1戦の総括

 出だし7分間ぐらいはエナジーもあっていいスタートを切れたが、1Qの終わりの2~3分だけでリードしていた点差をすぐに同点にされて、そこからほとんどその後の30分も良いところもあったが全体的には下り坂というか。フラストレーションを溜めてターンオーバーが多かったり、パニックディフェンスをしてしまったり、シュートのパーセンテージも今日はあまり良くなかった。

 ディフェンス面でカバレージどうこうというより、簡単に抜かれてドライブキックの3ポイントシュートやドライブから合わせてのレイアップなど一対一で足を動かせず、チームルールの方向づけなどが出来なかった。5人が(出場時間)30分オーバーしてしまったので、シュートのパーセンテージもディフェンスで足が動いていないのも関係しているとは思う。自分もどんなに今日の試合で初めてベンチに行った時に、どんなに流れが変わってしまっても後半も信頼しないといけないかもしれないし、そこは全部関係してくると思うが、今の状況で勝つにはとにかく全員がいい準備をして全員の力が必要で、それを明日できるようにやっていかなきゃいけない。

―過去の試合で学んだことや経験したことを積み上げていくために必要なことは

 自分のその部分に関して信じているものは、とにかく「日々成長」を目標にしていれば、勝ち負けに影響されずやるべきこととチームの成長にフォーカスして次のゲームを良いゲームに出来ると信じている。だがビッグゲームだった日曜日の勝利の後、どうなるかっていう不安は少しあった。練習でも疲れは感じていたので、今週はかなり練習量をコントロールして、やるべきことを一つ一つやっていかないといけないという話をもう一回した。学んだことを生かしきれていないとは思っていないが、毎試合40分、我々のやるべきことをやるために、とにかく勝っても負けても、その試合や一つ一つの練習全てにおいて本当に意識高く成長し続けることにフォーカスを当てることが必要だと思う。

©Basketball News 2for1

熊谷航のSR渋谷戦第1戦後のコメント

―SR渋谷戦第1戦の総括

 自分たちの一対一で守るメンタルだったり勝負所でのシュートだったり、負けるべくして負けたゲームだったなと思う。

―メンタルを強く保てなかった原因はどこにあると思うか

 一人一人の意識の問題だと思うし、マイケルさんも「このままではだめだよ」っていうのは木曜日金曜日あたりに言っていた。試合に出ている人だけじゃなくて全員が本当に強い気持ちを持たないといけない。やっぱり渋谷も良いチームだし、前節も勝利して勢いがあってこういうゲームになるっていうのは分かっていたので、個人としてもポイントガードとしてもそうだが声をかけなければいけなかったと思う。

―気がゆるんでいるような雰囲気があったか

 まだチームとして何も成し遂げていないのでそれはあってほしくないが、それがチーム。そこの原因というのはまだ分からないので一概に気のゆるみが全てではないと思いたい。

熊谷航©Basketball News 2for1

前田怜緒のSR渋谷戦第1戦後のコメント

―SR渋谷戦第1戦の総括

 前回対戦した時と同様に渋谷さんのディフェンスはハードショーを多用するすごくタフなチームというのは分かっていたが、それに前半アジャストできなくてフラストレーションが溜まったり、自分にフォーカスすることができなかったりした前半だったのかなと思う。

 後半は少しでもアジャストができたかなと思うが、僕たちのディフェンスの部分。相手のビッグマンの3ポイントシュートやリバウンドというのをもう少しガード陣が助けられたらなと思う。ジョシュ(ホーキンソン)もマック(アンソニー・マクヘンリー)さんも40分ぐらい出ているのは分かっているが、それでもベンチメンバーを含めて全員でやらないといけないし、全員がもう一回準備というところの意識を高めて明日臨められばなと思う。

―チームでフラストレーションが溜まっているときに必要なことは

 やっぱり、オフェンスがだめでもディフェンスからというのはずっと自分たちの強みで一番やらないといけない部分。2Qはオフェンスもすごく悪かったかもしれないが、特にディフェンスの部分でパニックディフェンスをするなど、1つ1つのディフェンスのずれというのを相手に突かれたのかなと思う。

―後半からは具体的にどのような部分にアジャストができたか

 渋谷さんのビッグマンはハードショーをずっとやっているディフェンスで、それを動きながら崩すというのはハーフタイムでもそうだし、自分の中でもそれは得意な分野でもある。そうしてビックマンが出てきてくれれば必然的にうちのビックマンがゴール下でオープンになるというのは練習中からずっとやっていることなので、それを本当は前半やらなければいけなかったのかもしれないが、少しでも良いところがあったという部分に関してはそういう部分かなと思う。

前田怜緒©Basketball News 2for1

ジョシュ・ホーキンソンのSR渋谷戦第1戦後のコメント

―SR渋谷戦第1戦の総括

 試合の最初からエナジーなどの部分は悪くないものがあったと思っていて、試合開始の部分でも若干リードを広げられたということもあったが、試合の途中から気持ちの面でのゆるさというか、気持ちの面でのミスというか、気持ちの面でのエラーが出始めてしまった。同点まで相手に追い返されたところから、結構プレッシャーを感じ始めてしまい、そこでもやっぱり気持ちの面でのゆるさが出てしまって、その問題を1試合通して乗り越え切れなかったというところが最終的にこういう結果になったと思う。

―気持ちの面でのゆるさが出てしまった原因は

 気持ちの面でのミスというかメンタル面でのミスというのは「これが理由」と挙げるのは難しいが、とにかく戦う準備ができていなかったという表現が多分一番近い答えになるのかなと思う。試合が始まる前というのもそうだし、体育館に来るところから常にプレーする準備をしておかなければならない中で1試合通して試合に出ている選手もベンチから出てくる選手にしても、コートに出たら常にベストを尽くさなきゃいけない。1ポゼッション、1プレー1プレーが自分のラストのプレーだと思うくらい全力でやらなきゃいけないところでゆるさが出て、シンプルに準備ができていなかったところが大きいと思う。プレータイムが多い選手や少ない選手がいるが、それに関しては関係ないと思う。

ジョシュ・ホーキンソン(左)©Basketball News 2for1

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