Bリーグ2部・東地区の信州ブレイブウォリアーズは5日、アウェイのセーレン・ドリームアリーナで同地区の福井ブローウィンズと対戦し、73-80で敗れた。
信州はB1からB2へ、福井はB3からB2へカテゴリーを移したチーム同士の開幕戦となったこのカード。信州は大黒柱のウェイン・マーシャルが脚の違和感から欠場。勝久マイケルヘッドコーチによると、先週の非公開試合で脚に違和感が出たため、「過去2年間のような大怪我にならないように」今回はマーシャルの出場を見送った。
マーシャル不在の影響もあり、前半は10得点のリードで折り返すも、後半に福井に11-0のランを許し、流れを手放した信州。第4クォーター終盤には粘りを見せ、延長戦まで持ち込んだものの、流れを取り戻すことができずに敗戦。開幕戦を勝利で飾ることはできなかった。
信州はペリン・ビュフォードとテレンス・ウッドベリーがそれぞれ16得点、石川海斗が8得点5アシストを記録。試合後、勝久HCとウッドベリーが記者の質問に答えた。
勝久マイケルHCの福井戦後のコメント
ー福井戦の総括
前半はリードして終えることができたんですけど、本当にもったいないミスがたくさんあった。プレシーズンのときからの同じ種類のミスであったら、やっぱり改善できていないといけないものであったり、そういうのは一番気になるところ。ウェイン(マーシャル)が今日出られなかったことで、プレータイムはみんなプレシーズンよりは一気に多くなった中で、そんな(ミスしていい)余裕があるわけではないのに、本当にもったいない。もっと大きなリードで終われたはずだった前半だった。
そして、40分間を通してリバウンドの部分はどうしても、相手の方が高さがあったとしても、もっともっとファイトして、もっと人数で早く反応したり、もっとファイトできなければいけない。そこは前半を終えて、リバウンドの話、ディフェンスのミスの話をハーフタイムでした後、後半はむしろフラットな入りになってしまいました。そこからフラストレーションが溜まってきたところで、オフェンスの遂行力もなくなり、バラバラで悪い後半になってしまいました。コントロールできる部分から一つひとつ40分間やり切る。誰がコートに立っていたとしてもそこはチームでできないといけないです。
-マーシャル不在でプレータイムが増えた渡邉飛勇と狩野富成の評価
特に身体がフレッシュな時間帯はとても良いプレーが出ていましたが、この素晴らしい雰囲気の試合、お客さんが入って、なかなか声が聞こえづらくて、いつもウォークスルーで話しているような声の大きさでカバレージを言ったりと。今日は特にポストのミスマッチになったときに、前半も後半も簡単にやられることが多かった。彼らだけではないんですけど、しっかりとカバレージを言って、方向づけを言って、正しいゲームをしたいという部分では、若い二人。そこはラーニングカーブがあるので、学んで行くんですけど、そういうところをもっとできるようになってもらいたい。
普段の練習とは違うので、違う相手、パーソネルもやってくることも違う中で、毎日話しているチームで練習しているものと、今度はライアン・ケリーのショットフェイクの多さや飛ばないことだったり、細かいところでバスケットの経験を積んでもらいたい。ウェインがいない中でトヨ(狩野)は今日チャンスだと思っていたので、その中で特に前半に何個か良いプレーがあったのは嬉しかったです。彼らにとって良い経験になったと思います。
ー開幕戦から得た収穫は
良い時間帯もあったんですけど、上手くいっているときに(だけ)調子が良いチームになりたくない。我慢できなかったり、タフなときにしっかりチームで遂行したり、やるべきことをやるっていうチームにならないといけない。その中で良い時間帯はあったんですけど、それを良いというよりは、メンタリティを今日の経験から学んでほしくて、やるべきことを40分間、今日は45分間でしたけど(遂行してほしい)。そしてフラストレーションが溜まるときに何をしないといけないか、メンタルの強さ、我慢強さ(が必要)。
テレンス・ウッドベリーの福井戦後のコメント
ー福井戦の総括
とてもハードな試合で負けてがっかりした部分もあります。自分たちのプレーを振り返ったときに、小さなミスが早めの段階から多くあったので、そういう部分を試合の序盤で修正できていたら、違った展開になっていたと思います。これからフィルムを見て、明日の試合に備えます。
ー試合で見えた課題やミスの部分とは
トランジションのディフェンスや、自分たちのディフェンスリバウンドの部分。相手にオフェンスリバウンドを17本取られたのも課題として挙げられる。また多くのシュートを落としてしまったことも課題の1つです。
ー第3Qでフラットな入りになってしまった原因は
福井はB3を優勝して、B2にやってきたチーム。どんなチームなのか、どういう勢いがあるのかっていうのを理解しなければいけなかった。また相手のHCも素晴らしいHCなので、第3Qの初めに、相手が高いインテンシティでやってきたときに、そこからリズムを失って最後まで取り戻すことができませんでした。
(芋川 史貴)