2024-25シーズン開幕に向け、現在トレーニングキャンプを行っているBリーグ2部(B2)信州ブレイブウォリアーズ。ウェイン・マーシャルとペリン・ビュフォード以外の選手はすでにチームに合流し、新加入のアキ・チェンバース、テレンス・ウッドベリー、渡邉飛勇らも日々の練習に励んでいる。
そんなタレント揃いのロスターの中、ひときわ存在感を放っているのが狩野富成だ。現在22歳の狩野は、206センチ105キロと恵まれた体格を持つ日本人ビッグマン。東京都出身で、幼少期を日本で過ごした後にアメリカへ移住し、スカイラインカレッジでのプレーを経て、2023年にサンロッカーズ渋谷との契約締結。2023-24シーズンは徳島ガンバロウズ(B3)への期限付移籍が発表され、今季もSR渋谷から期限付きで信州へ移籍することとなった。
ルーキーとして挑んだ昨季は17試合の出場にとどまり、2024年3月には右ひざの前十字靭帯断裂によりインジュアリーリストに登録。ケガからの復活、そしてさらなる成長を目指して信州に加入した狩野に話を聞いた。
3月に右ひざ前十字靭帯断裂 「80~90%まで回復」
ーまずは自己紹介をお願いします
14番の狩野富成(かの・とよしげ)です。よろしくお願いします。
ーニックネームは
「トヨ」でお願いします。
ー日本語も問題ない?
はい、全然大丈夫な方だと思っています。
ーお祭りなどオフのイベントにも参加されていましたが、チームや信州の雰囲気は
チームの雰囲気はみんな優しくて、特にエリエット(ドンリー)選手なんかは、練習中に細かいことを教えてくれたりします。また参加したお祭りにはたくさんの人に集まってもらいました。ありがとうございました。長野は思った通り、自然が豊かで山がいっぱいありました。
ー自然は好き?
正直に言っちゃうと海派なんですけど。川もあって、昨日(8月11日)なんかは上高地に行こうとしたんですけど、大行列の激混みで途中でUターンして、近くの川で遊んできました。
ー練習の雰囲気はいかがですか
良い感じですね。まだきつくもなく、楽しいです。5対5は参加できなかったので残念なところはありましたが、楽しいです。
ー怪我(右ひざ前十字靭帯断裂)の具合はいかがですか
もう大体いけるところまで。80〜90%まで回復しています。
ー信州に加入した理由は
他の選手も言っていると思うんですけど、(勝久)マイケルヘッドコーチ(HC)の下でバスケをやると、いろんなことが学べるということで信州を選びました。
ー具体的にはどこを成長したい部分は
全部ですかね。まだルーキーのようなものなので。ほぼ全部いろんなことを学べたら良いなと思っています。
マーシャルや渡邉飛勇らを手本に
ーバスケットボールを始めたのはいつですか?
小さい頃からボールに触っていたんですけど、本格的に5対5の試合とかをし始めたのは中学3年生のときです。
ー当時から身長も大きかった?
2メートルに到達したのが高校3年生のときです。大学でもちょっと伸びて。小学校3年生の頃で130センチというのは覚えています。
ー勝久HCから求められている役割は
ピックアンドロール、リムプロテクション、ゴール下の得点。それと外国籍を守ることです。
ービッグマンにはパリ五輪代表の渡邉飛勇やウェイン・マーシャルといった良い見本もたくさんいます
そうですね。オリンピックを見てくださった方は分かると思うんですけど、渡邉選手は良いですね。マーシャル選手も長年やっていて、いろんなことが2人から学べると思うので、良い環境にいると思います。
ーよく話すチームメイトは?
ウッド(テレンス・ウッドベリー)選手はエリエット選手なんかとは、そこそこ話す方だと思います。
ーどんな話を
エリエット選手とはビデオゲームの話とか車の話をします。ウッド選手とはバスケの話ですね。
ー趣味は
ビデオゲームとかやっていたんですけど、最近PS5を買いました。コントローラーとか全然慣れないので慣れていきたいです。他には自然に触れることも好きです。出身は東京なんですけど、小さい頃から虫などを触っていました。やっぱりアメリカのサンフランシスコはとても海に近かったので、リラックスしたり、一人になりたいときは海に行って過ごしていたので、自然は好きな方ですね。
ー今シーズンの個人の目標、チームの目標は
個人の目標としては、怪我をしないでシーズンを終わらせることです。チームの目標は、優勝はもちろんなんですけど、いつも言っている「日々成長」を目標にみんなで頑張っていきます。
ーブースターへのメッセージ
ブースターの皆さん、今シーズンは応援よろしくお願いします。街などで見かけたら声をかけてください。
(インタビュー=芋川 史貴)