B1復帰へのキーマン信州のペリン・ビュフォードが開幕へ意気込み「自分には証明しなければならないことがある」
信州ブレイブウォリアーズのペリン・ビュフォード(右)©Basketball News 2for1
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 来月3日に開幕するBリーグ2024-25シーズン。B2・信州ブレイブウォリアーズは26日、ことぶきアリーナ千曲(千曲市)で練習を行い、実践形式を交えながらフォーメーション等を確認。10月5日、6日の開幕戦に向けて、約2時間にわたり汗を流した。開幕節ではアウェイ(セーレン・ドリームアリーナ)で今季B3から昇格した福井ブローウィンズと対戦する。

 昨季まではB1で4シーズンを過ごした信州だったが、今季はB2へ降格。1年でのB1復帰を目指すべく、オフには渡邉飛勇アキ・チェンバーステレンス・ウッドベリーら実力派の選手たちを多く獲得した。そんな層の厚いチームの中でも、エースとして期待されているのがペリン・ビュフォードだ。昨季まで4シーズンを島根スサノオマジックで過ごしたビュフォードは、2季連続でリーグベスト5選出されるなど、リーグ屈指の実力を持つフォワードだ。プレシーズンや天皇杯2次ラウンドでも相変わらずのプレーを披露し、信州をB1昇格へと導く存在として期待されている。

レギュラーシーズン開幕まで約1週間に迫った26日の練習後、ビュフォードが記者の質問に応じた。

練習でシュートを放つビュフォード©Basketball News 2for1

勝久HCとの関係 きっかけは「トラッシュトーク」

ープレシーズンや天皇杯を終えて、自身のコンディションは

 すごくよくなってきています。毎日毎日練習しているので、開幕が楽しみです。

-試合を重ねる中で、自分のプレースタイルとチームへのフィット感は

 全体的にチームにフィットしていると思いますし、まだプレシーズンゲームなので身体を作っている最中ではあります。今はチームメイト同士がお互いのことを知っていっている段階ですが、全体的にはすごくフィットしていると思います。チームの大きな目標に向かって頑張っていきたいと思います。

ープレシーズンでは得点よりもアシストが目立ちましたが、プレースタイルの変化はありましたか?

 昔から言っていることですが、他の選手がホットなときには、その選手がプレーしやすいようにパスをしますし、それによりディフェンスが他の選手に集中した場合は、自分でアタックしたりします。他のリーグでプレーしていた時も常にそういう形でプレーしてきました。他のチームメイトを生かすことによって自分がプレーをしやすくなってくるので、そういった部分を心がけています。

ー勝久HCとの関係性はいつからですか?

 島根に僕が加入し、信州と初めて対戦したときです。その試合で自分がベースラインにドライブしたときに、信州がとても良いディフェンスをしていて、その時に勝久HCが僕に何か言ってきたんです。なので、「いいスカウティングだな」みたいなことをベンチに向かってトラッシュトークで返しました。そのことをきっかけに(マイケルHC)と関係性ができました。そこから信州と対戦するときは毎回トラッシュトークなどをしていました。

ー島根での4年間を振り返ってみて、いかがですか

 素晴らしい時間を過ごせました。コーチ・ジーコ(ジーコ・コーネ)だったり、偉大なコーチたちといろんなことを話しましたし、僕のスタイルに対してチャレンジしてくれて、コートの中で自由にプレーをさせてもらったのですごく良い体験だったと思います。

ー天皇杯を経て、チームの強みや改善点は見えましたか

 天皇杯は大きな大会で重要なものだと分かってはいますが、自分はプレシーズンゲームとして、レギュラーシーズンに備えるための大会だと捉えていました。そういう意味ではチームは良い方向に向かっていると思うし、試合を重ねるごとに成長していくと思います。

勝久マイケルHC(右)との関係性も良好だ©Basketball News 2for1

Bリーグのスタイル「気に入っている」

ー信州に来た理由のひとつに勝久HCの存在とありましたが、他の理由もありますか?

 本当にバスケットボールが好きだし、日本のプレースタイルも気に入っています。またこのリーグが大きくなっていく中で、アジアでプレーすることも心地よく感じていたので、日本に残りたいと思いました。

ー金井颯通訳との関係性は

 宇都宮ブレックスとのプレシーズンゲームのあとに食べるものがなかったときに、イタリアンレストランへ一緒に行きました。それ以来、彼とは兄弟のような関係です。弟のように接していますね。

ー金井通訳との関係はチームに慣れる手助けにもなっていますか

 僕のことを知るまでは、僕がどういう人なのかというみんなの見方がすごく偏っているというか、一つの見方でしか僕を見ていないと思います。だけど信州の選手は実際に関わることで、自分のプレースタイルや、考え方、競争力といった特徴もそうですし、自分の性格についても理解してくれている。僕がジョークも言う人間なんだってことも分かってくれています。

ー外国籍選手同士のコミュニケーションも活発ですが、どんなことを話していますか

 これといったものを話していないけど、例えば練習の中でウェイン(マーシャル)をやっつけたことや、誰が一番練習の中のゲームで勝ったかということなどをジョークを言い合いながら話していますね。

ーオフの日にやっていることや趣味はありますか

 オフの日はゆっくりしています。その中でアメリカで自分がやっているビジネスもあるのでそれを軌道に乗せようとしたり、自分の娘と話したり、読書などをしています。最近ではスペイン語の勉強などもしています。

ーB2優勝、B1昇格へのモチベーションや意気込みは

 今シーズンの僕のモチベーションは、日本にまた戻ってきてプレーできるということです。自分には証明しなければならないことがたくさんあるように感じていて、それだけで十分なモチベーションになっています。何を証明しなければならないかは、あえて言葉にはしませんが、やる気に満ち溢れていることは知っていてほしいです。

ーファンやブースターへのメッセージ

 いつもサポートをありがとうございます。シーズン開幕でみなさんに会えることと、サポートしていただけることを楽しみにしています。よろしくお願いします。

(芋川 史貴)

B1昇格を目指す信州ブレイブウォリアーズ©Basketball News 2for1

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