3日に開幕したBリーグ2024-25シーズン。B1西地区の長崎ヴェルカは4日、ホームのハピネスアリーナで中地区のサンロッカーズ渋谷と対戦し、76-68で勝利。ホーム戦で過去最多となる5435人が集った新アリーナで、開幕戦勝利と好スタートを切った。
第1クォーター、長崎は新加入のマーク・スミスがレイアップを沈め、ハピネスアリーナ初得点を決めると、直後のポゼッションでは馬場雄大が3Pシュートをヒット。会場は大歓声に包まれた。続く第2Q、両者譲らない一進一退の展開が続くも、残り1分48秒に馬場がスティールから速攻で得点を沈め、ファウルも獲得。フリースローもきっちりと沈め点差を5点に広げると、前半終了間際にはジャレル・ブラントリーがFTを2本沈め、36-31で折り返す。
後半、第3Qの入りにブラントリーが立て続けに得点を重ね41-31と二桁リードを奪う。その後はSR渋谷に一時4点差に迫られたものの、山口颯斗やブラントリーが連続で3Pを沈め、再び二桁点差に引き離す。第4Qには最大15点のリードを奪うと、その後もSR渋谷の猛追をかわし、ホームで白星をつかみとった。
長崎はブラントリーがチーム最多となる26得点、スミスが15得点7リバウンド、馬場が13得点3スティール1ブロックを記録。試合後、モーディ・マオールヘッドコーチと松本健児リオンが記者の質問に答えた。
モーディ・マオールHCのSR渋谷戦後のコメント
-SR渋谷戦の総括
面白い試合でした。最初、我々が落ち着いてプレーできるまでに少々時間がかかりました。最初の12分間は自分たちらしいプレーができていなかったと思います。シーズン最初の試合で、新しいホームアリーナで、たくさんのファンの前でプレーするとなると、そういったことが起こるのはごく自然なことです。いったん落ち着いてプレーできるようになってからは、自分たちのスポットで自分たちのプレーができて、満足のいくシュートを打つことができました。ただ、それでももっとよくできるプレーがまだまだたくさんあると思います。
-第2Qからいいディフェンスができた要因
ディフェンスは絶対に1つのことだけが要因になることはなりません。それがディフェンスの素晴らしいポイントです。1人の選手、1つのアクションが間違ってしまうと、得点を許してしまうことになる。なので、1つのことをポイントとして挙げることはできません。ディフェンスが正しくできていなかった時でさえも私が感心したのは、試合に出ている誰もが懸命に強度が高いプレーをして、しっかりと相手と競い合っていたことです。それはディフェンスにおいてとても大切なことで、それがなければいいディフェンスとは言えません。
-ハピネスアリーナでのプレーについて
バスケットボールをするのに最高の環境でした。ヴェルカファンもとても試合に貢献してくれていて、そういった環境でプレーできるのは我々の特権だと思います。ファンの皆さんはいつでも素晴らしい仕事をしてくれて、それがあるからこそ我々は自分たちの仕事をこなすことができます。
松本健児リオンのSR渋谷戦後のコメント
-SR渋谷戦の総括
ハピネスアリーナで1試合目の公式戦ということで、無事勝利を収めることができて、そこに関してはすごく良かったです。ディフェンスに関しては相手を60点台に抑えられたのもすごくいいことだし、ただ、その中でもミスはあるので、そういうところを修正して、明日(第2戦)もしっかり勝ちをつかみたいなと思います。
-生え抜き選手として、ハピネスアリーナでプレーしてみての感想
家から今日朝に試合に向かう途中で、アリーナのところを通って、本当にいよいよ始まるんだなっていうのはすごく思ったし、お客さんの熱だったりもすごく感じる。4年目ですけど、これまで積み上げてきたものが形になって、これまでいた選手もそうだし、今いる選手もそうだし、本当に関わってくれたみんなの力があってこの空間が出来上がったんだなということはすごく思いました。
-ファンの声援は力になったか?
めちゃくちゃなりました。これからもいろいろ難しい試合があると思うんですけど、本当に皆さんの声援は力になると思うので、皆さんと一緒に戦ってきたいなと思います。