群馬クレインサンダーズ 辻直人「勢いに乗ったらすごい力が出せるチーム」 開幕戦“群馬一丸”で勝利
ポーズを決める群馬クレインサンダーズの辻直人©Basketball News 2for1
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 Bリーグ1部・群馬クレインサンダーズは3日、ホームのオープンハウスアリーナ太田で昨季王者の広島ドラゴンフライズと開幕戦を戦い、82-53で勝利した。リーグ創設9年目にして初となるB2から昇格したクラブ同士の対決となった一戦は、群馬に軍配が上がった。試合後のセレモニーでは、昨季広島を王座に導き、「勝ちじゃけぇ」の決め台詞も話題となったカイル・ミリングヘッドコーチが「群馬一丸」と今年の合言葉を披露。会場にかけつけた約5,000人のブースターと初陣での勝利を喜んだ。

 群馬はコー・フリッピン細川一輝がチーム最多となる13得点、ケーレブ・ターズスキーがFG100%で12得点をマークし、勝利に貢献した。試合後、群馬のミリングHC、ヨハネス・ティーマン辻直人の3名が記者の質問に答えた。

カイル・ミリングHCのコメント

ー広島戦の総括

 開幕戦はどちらのチームも興奮した、すごく難しい試合になると思っていました。その中で、勝ちで終われたことはすごくポジティブなことだと思っています。自分たちでもっとできるところ、改善できるところは確実にあるので、そこを改善して土曜日に挑めたらなと思います。

記者の質問に答えるカイル・ミリング©Basketball News 2for1

ー注目が集まる開幕ゲームに選ばれた心境、チームの可能性について

 リーグの開幕戦に選ばれるチームとして見てもらえることは、チームとしての成長は必ずあると思っている。リーグがチームの成長を認識している上で開幕戦のカードが選ばれると思っているので、すごく誇りに思っていますし、会社側がすごく頑張ってくれたと思います。

ー広島時代にも共闘した辻直人の評価

 広島にいたときも辻さんがキャプテンだったシーズンがあったので、その中で辻さんのチームを引っ張っていく力というのはすごく認めている。辻さんはチームがアップダウンの特にダウンしているときに引っ張り上げる力がすごくあると思うので、そこにすごく期待しています。

ヨハネス・ティーマンのコメント

ー広島戦の総括

 ディフェンスメインで、すごく良い形で試合ができたかなと思います。最初の試合を勝利で飾ることができて良かったです。

記者の質問に答えるヨハネス・ティーマン©Basketball News 2for1

ー群馬ブースターや会場の雰囲気はどうだったか

 ファンの皆さんの前で勝利を納めることができたことが一番良かったことだと思います。ファンの方々のエナジーは自分がプレーしている中で、とくに疲れているときに自分たちにエクストラなエナジーをくれる存在だと思っているので、皆さんの前で勝利をお届けできて嬉しく思います。

ー自身のパフォーマンスを振り返って

 まずは勝ちで終われたのが良かったというところと、得点の部分に関しては自分のベストの状態じゃない部分もありますし、ディフェンスの部分ではもう少し自分にできることがあると個人的にも思っています。ですが、チームの1つの勝利に貢献できてよかったです。

辻直人のコメント

ー広島戦の総括

 開幕戦ということで、両チーム硬さが見られましたし、なかなかシュートも入らなかったりとかありましたけど、なんとか後半は自分たちのバスケットができました。細川(一輝)選手が流れを作ってくれて、その前からディフェンスもすごく良くなっていて、自分たちがこのオフシーズンにやってきたことは出せたかなと思う。

記者の質問に答える辻©Basketball News 2for1

ー注目が集まる開幕ゲームで勝利できたことはチームにとってどんなプラス要素となるか

 先出しゲームということで、全チームが僕たちの試合を観ていたと思いますし、メディアの皆さんもそれに注目してくださった中で、本当に良い形で、僕たちとしては挑めた試合だったと思います。昨シーズンは連敗からスタートしているので、開幕戦で一勝を取れて良いスタートが切れました。チームの雰囲気もすごく良かったですし、このチームは以前から勢いに乗ったらすごい力が出せるチーム。第2戦も連勝して良いスタートを切りたいと思います。

ー広島時代のカイル・ミリングHCや川崎(ブレイブサンダース)時代の藤井祐眞と再びプレーすることについて

 純粋に楽しい。自分としては楽しいバスケットができるし、カイルの人柄も大好きですし、僕のことも理解してくれていますし、やりやすい環境があるのかなと思います。また藤井選手とは4シーズンぶりぐらいに一緒にやって、やはり頼もしい存在だと思います。彼も川崎でやっていたバスケットとは少し違って、コントロールをしなくてはならない場面など今後学んでいかないといけないし、彼にとっても良い刺激になるかと思います。

ー4点プレーなども決めた自身のパフォーマンスの評価

 1Qのブザービーターは今でもカウントじゃないかなと思っています。指が反っていて、(手から)ボールが離れていないように見えていただけで(笑)。でもあれが決まっていたらもう少し気持ちよく、気が楽な状態でプレーできたと思うので、僕自身は「もってないな」と思いました。また前半終わりのときにはJT(ヨハネス・ティーマン)があんなに前にパスを出しやがって、決めたかったですけど。でも最後に爪痕を残せて良かったです。

(芋川 史貴)

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