Bリーグ1部・信州ブレイブウォリアーズは12日、アウェイのかたおかアリーナ(京都市)で京都ハンナリーズと対戦。怪我人で主力選手を欠きアクティブロスターが9人となったこの試合。前日のロースコアな試合とは対照的に点を取り合う展開となった。
信州はルーキーの山本楓己、小玉大智がベンチスタートながらアグレッシブなプレーで得点を重ねチームをけん引し、前半を43-44の1点リードで折り返す。後半に入ると京都に要所で3ポイントを決められ、じわじわと点差を離されていく展開に。追いすがる信州も栗原ルイスの3ポイントで反撃し一時2点差まで詰め寄るも、85-94で敗戦を喫した。
信州は山本が試合途中でまぶた付近を切る怪我を負いながらも、3ポイントショット5本を含むキャリアハイの27得点5アシストと大活躍、栗原が24得点を記録。勝利した京都は青木龍史がキャリアハイの17得点を記録した。
試合後、信州の勝久マイケルヘッドコーチ(HC)と山本が記者の質問に答えた。
勝久マイケルHCの11/12京都戦後のコメント
― 京都戦の総括
多くの選手が正しいメンタリティで臨んだと思います。(山本)楓己が誇らしくてしょうがないしチーム全体がそう思っています。(栗原)ルイスも大活躍でしたけど(活躍が)当然のようになってきた。あまりにも頼もしいし、こういうプレーが当たり前になってきました。彼も本当に素晴らしかったです。
ディフェンス面で一番厳しく言われてきたのがデオン(トンプソン)なんですけど、結果どうこうよりやろうとする姿勢だったりしっかりと心を込めてコミュニケーションの取り方も勝とうとする姿勢もそのスピリットに関しては今季で一番良かった。
ポジティブな部分がたくさんあった試合ではあるんですが、結果的に94点取られてディフェンスのミスが多かった。特に岡田(侑大)選手に堅実にやればいいところで何度もストレートラインでいかれたことだったり、誇らしい部分やポジティブな印象を持っているんですけど、勝つためには40分やるべきことをできないと勝てない。
(山本)楓己にしろ(小玉)大智もしろ本当に毎日気持ちが入っている選手が少しずつこうやって結果を残せるようになっていくので全員がそういうスピリットでなければいけない。
40分間やること、ひとつのミスが負けにつながることはわかっていることで、だからこそ危機感をもってトレーニングキャンプから厳しくしてきた部分が多いんですけどそういうのがこういうことに繋がると思っている。何故毎日こういうディテールの部分を厳しく話すかを理解してバイウィークを大事にして過ごしたい。
今日は本当に多くの信州ブースターが来てくださった。普段集中して外は聞こえないんですけど、試合前からのウォリアーズコールをかみしめていた。試合を通してブースターの応援は素晴らしかった。
― 第1戦からの修正点
使っているエントリーやセットは違っても、なぜ相手が良いシュートを作れている、なぜ我々が作れていないのか。このディフェンスとオフェンスのやりあいというのは同じものなので、我々が正しいロケーションでやりたいことをやれるのか、タイミング、スペーシング、角度から読み、アドバンテージを作ったらどう崩すのか。両チーム同じことをやっている中で向こうはできていて我々はできていない。オフェンス、ディフェンス両方が繋がっているんですけど、自分たちのバスケットができていなくて相手が我々のやりたいことができていて悔しい。
― 怪我人についてどれほどの選手が戻ってこれる見込みなのか
何人かは確実に戻れるはず、と聞いていてそこに何分のプレータイム制限がかかるかどうか。何人かはまだまだということが今の段階でわかっているという選手もいます。今以上はメンバーは揃うと思いますが、まだフルメンバーにはならないと思います。
山本楓己の11/12京都戦後のコメント
-京都戦の総括
昨日、今日と怪我人が多い中で自分たちがどう戦うかを試された試合。チームとしてすごく苦しい時期ではあったので、一人一人がステップアップしなきゃいけない試合でした。昨日はエナジーとかいつでも出さないといけないものが出せなかったり、チームがやろうとしていることが遂行できないことが多かった。今日はそこをみんなでやろうとしたが、最終的に勝つことができなかった。勝ち切るというところで大きな差があると思うので、どうやったら勝てるのかチームとして考えていきたい。
― 第1戦の敗戦からどんな準備をして試合に臨んだか
いつでもできるリバウンドとディフェンスが昨日の出だしの部分で出来なくて大きなランをされて、その差がずっと重くのしかかったきたゲームだった。そこを最初いかに自分たちがアドバンテージをとれるのかというところをやっていこうと話していました。
― 勝久マイケルHCに試合後にどんな声をかけられたか
一人ひとりがステップアップしなくてはいけないと求められていた中で今日自分がステップアップしたのはすごく良かった、誇らしいと言ってもらえました。
― キャリア最多27得点を挙げた今日の自身のプレーについて
人数がいない中でステップアップしなくてはいけないのはみんなわかっていることで、そこは一人の選手として考えてきたんですけど、なかなか結果に出なかったことが続いていた。ただその間も自分がやれることをやり続けるしかないので、例えば、同じポジションの石川海斗さんみたいにキャリアがあるわけではないし、RJ(ロン・ジェイ・アバリエントス)みたいにすごいシュート力、オフェンス力があるわけではないので、そこで何が勝てるんだといったら、毎日成長しようとか準備することをやり続けるところは絶対負けちゃいけないって思っています。それがたまたま結果として現れたのが今日だったという感じです。
― バイウィークの過ごし方は
ちょっと休みたいですね(笑) 頭は使いながら身体はリフレッシュして、また少ししたら練習が始まる。今日はたまたま1試合良かっただけだと思う。コンスタントに積み上げていくのは難しいと頭ではわかっているので(常に)出来るようにこのバイウィークどうやってやっていけばいいのか考えてやっていきたいと思っています。