32点差から大逆転勝利で3連勝レバンガ北海道 富永啓生も自信「チームとしていい試合ができた」
広島戦で24得点を挙げたレバンガ北海道の富永啓生©Basketball News 2for1
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 Bリーグ1部(B1)は10月10日から13日にかけて各地でレギュラーシーズン第2節が行われ、東地区のレバンガ北海道はアウェーの広島サンプラザホールで西地区の広島ドラゴンフライズと対戦した。

 第1戦、北海道は広島の激しいディフェンスからのトランジションオフェンスに苦戦し、前半は37-44とリードを許す。それでも第3クォーターにはゾーンディフェンスから広島のターンオーバーを誘発し、オフェンスでもリズムをつかむと、後半を57-29と圧倒。94-73で第1戦を制した。

 翌第2戦では、序盤から広島のアップテンポで破壊力のあるオフェンスを止めることができず、第1Qを15-38と大きくリードを許す展開に。第2Q中盤には最大32点の大量リードを許し、前半を41-67と26点ビハインドで終える。

 しかし、第2Qに入ると、北海道が徐々にリズムをつかみ始める。島谷怜ドワイト・ラモス富永啓生の連続得点で6-0のランをつくり、その後も得点を重ねると、第3Q終了時には70-87と17点差まで追い上げる。第4Qは富永の3Pシュートでさらに点差を詰め、17-0のランで一気に同点に追いつく。96-97と1点ビハインドで迎えた最終ポゼッション、北海道はジャリル・オカフォージョン・ハーラーが立て続けに外したミドルシュートを市場脩斗がプットバックでゴールにねじ込み、逆転ブーザービーター。98-97で激戦を制し、連勝を3と伸ばした。

 第2戦では、北海道は富永が24得点(3P6/10)、オカフォーが20得点13リバウンドとチームをけん引し、ハーラーが12得点と続いた。広島戦を終えた北海道は、15日にアウェーで同地区の群馬クレインサンダーズと対戦する。第2戦後の記者会見にはトーステン・ロイブルHC、富永、市場が記者の質問に答えた。

トーステン・ロイブルHCの広島戦後のコメント

――広島戦の総括

今日(第2戦)の試合はとてもワイルドでラッキーな試合だったと思います。自分のコーチングキャリアの中でも、相手チームにハーフの時点で 67 点失点をやられているという状況は今までなかったので、チームのゲームプランも遂行できておらず、前半を振り返っていただけでも、チームとして失敗だったと思っています。同時に、広島さんも出だしがすごく強くて、昨日(第1戦)の結果からやり返すという気持ちが前面に出ていた。我々にとってもすごく難しい前半の試合で、いろんな課題がある中、何一つクリアにできなかったんですけど、後半に入ると昨日の試合と同様に後半の方が内容もよく、最終的にラッキーなこのような勝利につながったと思っています。

記者の質問に答えるトーステン・ロイブルHC©Basketball News 2for1

――富永の評価について

グッドプレーヤーとコンペティティブ(競争心が激しい)な選手は違いがあると思っていて、グッドプレーヤーはシュートを決められる選手。コンペティティブなプレーヤーというのは、大事な場面でシュートを決められる選手。どちらも大きな違いがあると思い、富永選手はもちろん後者。今日、彼が遠いところからのビッグショットを何本か後半に決めることによって、チームに勢いをもたらしてくれたのではないかなと思います。

――富永に対しては今後も激しいマークが予想されるが、何かアドバイスはしているか

本人にアドバイスはたくさん伝えているんですけど、ここでお話し出来る内容でないのもばかりなので、ごめんなさい。

市場脩斗の広島戦後のコメント

――広島戦の総括

前半自分たちの内容が良くなかった中で、後半しっかりと自分たちのやるべきことや、ディフェンス・リバウンドをしっかりできたので、勝利につながったのかなと思います。

富永啓生の広島戦後のコメント

――広島戦の総括

昨日と同様に前半相手のペースでまたやられてしまって、昨日よりちょっとひどい展開になってしまった。まずディフェンスで失点が多く、リバウンドも取られすぎていて、ファウルもし過ぎてるところがあった。後半の入りからしっかりそこは集中してやった結果、チームとして一人一人が自分の役割を理解してプレーできた結果、この大逆転っていう勝利に本当につながったと思う。最後もこうやって市場選手が決めてくれて、本当にチームとして、いい試合ができたんじゃないかなと、特に後半は思います。

記者の質問に答える(左から)市場脩斗と富永©Basketball News 2for1

――同世代の広島・三谷桂司朗とマッチアップした印象は

久しぶりの対戦で、高校のウインターカップ以来ですかね、対戦したのは。本当に彼もすごくいい選手になっていますし、ディフェンスもやっぱり大きいですし、手も長いですし、しっかりとできていたので、すごくいい選手だなと思った。久しぶりに会ったこともあって、試合中も話す場面がありました。

――シュートタッチの感触や第4クォーターの手応えについて

チームとしても大量ビハインドしていたので、チームとしてもクイックヒッターを狙っていこうという話はしていた。その中で自分が最初4クォーターの1本目をノーマークで決めたところから、自分のタッチ的にも「今日ここから入るかも」というのはあったので。そこから徐々にちょっと離れていくというか、いつも通りというか、いつもやっているようなプレーができたのかなとは思います。

(中国史局)

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