宇都宮ブレックスが信州に昨季の雪辱!2023年を連勝で締めくくる「ファンに恩返しを」
試合中にハドルを組む宇都宮ブレックスのメンバー©Basketball News 2for1
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 Bリーグ1部・宇都宮ブレックスは30日、アウェイのホワイトリング(長野市)で信州ブレイブウォリアーズと対戦。77-55と勝利をおさめ、前日の第1戦(73-59で勝利)と合わせて2023年最後の連戦を連勝で締めくくった。

 宇都宮はアイザック・フォトゥがチーム最多の21得点、D.J・ニュービルが3ポイントシュート3本を含む15得点、グラント・ジェレットが14得点、比江島慎が11得点とバランスよく得点を重ねて勝利を掴んだ。試合後、佐々宜央HCが記者の質問に答えた。

15得点を記録したD.J・ニュービル©Basketball News 2for1

佐々宣央HCの信州戦 第2戦後のコメント

ー信州戦 第2戦の総括

 信州さんが連敗の中戦っているってところが逆にその怖さもあったし、マイク(勝久マイケルHC)ってコーチは本当にしっかりバスケットを組み立てるので、試合の途中まで本当に分からない試合展開だった。でもそれを打ち破って、僕らも去年ここで2連敗しているので、そういう気持ちの中、今日しっかり乗り切れたっていうのは非常に大きい勝ちだと思う。いろんなファールトラブルが起きて、チームとしてゲームマネジメントが難しかったが、そういう中でも選手が1人1人またステップアップして、貢献してくれてよかったなと思う。いろんな課題はもちろんありながらも、また今日はチームが成長できた姿が見れてよかった。

ー第1戦とスターティングメンバーを入れ替えた理由

 今年ほぼスタートを変えていなかったので、日本人のところで少し変えたが、D.J(ニュービル)じゃないスタートは初めてやった。ずっと2週間2連勝できていなかった中、昨日の終わり方がちょっと嫌だった。マイク自身もそれに対する対応みたいなことを多分してくるなと思ったので、誰がいい悪いとかじゃなくて、それこそ対策として、「相手のやりたいことをずらす」じゃないが、そういう戦略でやった。

 昨日も立ち上がりが悪い様子もあったが、それはどのラインナップにしてもあることだし、もちろんよく入れればいい。今日はそういった意味で結果的に、出だしが悪くはない入り方ができたのはよかったが、これはもう本当に戦略戦術のコーチの部分。それぐらいやっぱり僕もこの2連勝するのは簡単じゃないと思っていたし、やっぱり「自分たちから仕掛けていかなきゃいけない」っていうことを表現をするためにもやった。

記者会見で質問に答える佐々宜央HC©Basketball News 2for1

ー後半、村岸航に厳しい表情でアドバイスを送っていたように見えた

 大丈夫です。いつもみんなにも言っているんで怖そうに見えますけど。村岸もいろいろ考える選手なので、本当にこの2試合素晴らしい貢献をしてくれたと思う。ただ、1本2本外したから打たなかったのかなと思って、最後のシュート打てよと思いながら、戻ってきたときに「なんで打たなかったの?」って聞いたら、『いや、展開した方がチームとして流動的になるかと思いました』と。僕はそれを聞いて、「分かった。それは一理ある」と思って、じゃあその意見を尊重すると。ただ、俺の気持ちだけは分かってくれと。僕は、選手の状況判断というのは絶対、強く言ったときがあったとしても、絶対それに対して否定することはないですし、選手が自分の状況判断でやるべきだと思っています。ただ自分の気持ちとして「積極的にやってほしいよ」っていうのがあそこの部分ですね。ただ、あの判断は判断で村岸としてやって、あとは結果を残すだけだと思うので、それは別に悪いと思わなかった。

ー昨季と同じ年末年始の対戦カードを連勝で終えた

 Bリーグのカーディングが奇跡的に面白いのが、去年の12月に2連敗したところ。川崎も2連敗して、横浜も2連敗して、この信州も連敗して、そこのカードが結構この12月に詰まっていた。去年本当に苦しかったということをチームとして忘れていなかったので、本当にこの12月を乗り切ることがまず、一つ目の大きな山だなっていうのはチームとして本当に喋っていた。全勝したわけでもないし、まだ課題はあるので「乗り越えた」という表現はだめかもしれないが。ただやっぱり去年と比べるとよい結果を残していると思う。これに満足せずに、僕らが狙っているのはリーグの優勝。アルバルク東京さんとの差は縮まっていかないが、一つずつ本当に上位を狙いながら。ただ星勘定ができないリーグなので、もう毎試合、毎試合一生懸命勝ちをファンの方々に届けていくという思いでいる。去年は本当に残念な思いをファンの方々にさせてしまったと思う。そういった意味では選手たちも、より今年はチーム一丸となって更に戦って、僕もこのブレックスでヘッドコーチ2年目をさせていただいて、恩返しじゃないですけど、ファンの方々にしていきたいなと思っている。

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