Bリーグ１部・宇都宮ブレックスは29日、アウェイのホワイトリング（長野市）で信州ブレイブウォリアーズと対戦。前節（第14節）の第2戦で島根スサノオマジックに敗れた宇都宮は連敗を避けるべく、今年最後の連戦に挑んだ。
昨年の年末年始も同一カードが組まれ、2連敗した宇都宮はなんとしても勝ちたい試合。ギャビン・エドワーズが欠場する中、どのようにゴール下で力強さを発揮するのかにも注目が集まった。
第１クオーター（Q）序盤は守り合いの展開に。相手に先制点を許すも、エドワーズが不在の中、ゴール下を支えている竹内公輔が２ポイントシュートを沈める。5分40秒まで2-6と重たい展開だったが、比江島慎が３ポイントシュートを成功。このまま守り合いの展開になるかと思いきや、残り3分で宇都宮が連続得点を成功させ、20-13と第1Qを終える。
第2Qでは、攻守どちらの強度も高めた宇都宮のシュートが決まりだす。グラント・ジェレット、村岸航、遠藤祐亮が要所で外角のシュートを沈め、相手に流れを渡さない。守備でも連帯感を見せ、相手を封殺。そのまま流れを渡すことなく、73-59と第1戦目を勝利で飾った。
宇都宮はジェレットが３ポイントシュート4本を含む両チーム最多19得点6リバウンドを記録。比江島が13得点と要所で活躍し、チームの勝利に大きく貢献した。試合後、佐々宣央HCと竹内が記者の質問に答えた。
佐々宣央HCの信州戦 第1戦後のコメント
ー信州戦 第1戦の総括
出だしのところで休みを長く与えたこともあり、ちょっとエンジンがかかるのが遅かった。そこで若手の（高島）紳司とか、村岸などのベンチプレイヤー、グラントも積極的にやってくれた。いい意味でスタートのところの課題がありながらバックアップのところが充実した試合っていうのは、僕らとしてもいい経験。チームとしては本当にプラスになった。ただ、これがもっともっと連動してお互いよくなっていくっていうのが必要だと思う。
ターンオーバーが安易に出てしまうっていうところは結構な課題。リバウンドに関しても、前半で安易に取られてしまっているようなところだったりとか、オフェンスもまた疲れてきて、スペーシングがとりあえず取ってるっていう感じのときもあった。しっかり明日また本当に信州さんもこのホームに対してシュートを決めてくるという気持ちが強い。最後もアウェイを作られそうだったので、しっかり引き締まって明日また戦いたい。
ー前節の負けからどのような１週間を過ごしたか
練習の精度を上げたい気持ちもあったが、もう本当に怪我したら終わりのリーグ。今週は信州さんに対する対応っていうのは、もちろんスカウティングしてきている。けれども、どっちかというと休みを与えてリカバリー。それをやっていても、本当にうちも年齢層が高いので、そこに対してやっぱりリカバリーすることが多かった。
ただ準備のところに関しては、外国人2人のところを勢い乗らせないっていうところ。他には、本当に3ポイントの確率が高い選手が多いので、そこで勢いつけさせないこと。最後はサイモン（拓海）選手にきっかけ作られた部分は反省点。また明日引き続き今日反省できるところを反省して準備したいと思う。
ー試合終盤にはベテラン選手と若手選手が一緒にコートに立つ時間もあった
最後のポゼッションのところで田臥さんも入って、村岸と紳司もいて、公輪や遠藤もいて、差が開いても最後のポジショニングとか、ちょっと駆け引きするようなところとかハッスルするみたいなのが素晴らしかった。これがやっぱり、40分間渡ってやり通すっていうチームを作らなきゃいけない。見ている人もすごいエネルギー持っている選手と、別にエネルギーがないわけじゃないけど、ちょっと平均でやっちゃっているってのが結構見えたと思う。エネルギーを出して全体的にやっていきたいと思いますし、今日本当に最後の締め方も素晴らしかった。最後の2,3ポゼッションはオフェンスのところをしっかり締めてくれた。中だるみするような状況はやっぱうちのチームはある。そこは本当に反省しなきゃいけないなと思っている。
竹内公輔の信州戦 第1戦後のコメント
ー信州戦 第1戦の総括
先週負けて終わっているので、相手は変わりましたけど、連敗はしたくないっていう気持ちがあった。なかなか出だしはそんなによくなかったが、途中からちゃんと攻め手をみんな持ち出したら、40分全てではないがある程度やりたいことはできたかなと思う。
ーギャビン・エドワーズがいない中でビッグマンとして意識していることは
特にそんな「人一倍頑張ろう」っていう意識はなくて、いつも通り自分のプレーができたらいいかなと思っていた。DJ・ニュービルと一緒に試合に出ることが多いので、彼が気持ちよくプレーできるようにスペーシングを考えて、プレーしないといけない。まだまだ僕もそういった部分に関しては勉強中で、この機会にもっともっとそういったバスケットのスペーシングとか学んでいけたらいいかなと思う。
ー東地区の2位を走れている要因は
去年苦労した部分がたくさんあったんですけど、そこを一つ一つ解消していきながらやってきた。新しく入ってきたメンバーがすごい強力ですし、去年本当に足りなかった部分をしっかり今シーズンは回収できてるのかなと思う。
ー第2戦に向けた意気込み
年内最後の試合なのでしっかり勝って終わりたい。個人的には今日はあまりよいプレーができなかったので明日しっかりやりたいなと思う。
