Bリーグ1部(B1)は5日から9日にかけて各地で第1節が行われ、宇都宮ブレックスはホームの日環アリーナ栃木で群馬クレインサンダーズと対戦。7日の第1戦を80-73、8日の第2戦を77-63でそれぞれ勝利し、開幕2連勝とした。7日に5,624人、8日には5,654人のファンがアリーナに駆けつけ、2日連続で県内主催試合最多動員を更新。大勢のファンの前で開幕戦勝利で飾った。
「みんなが支え合って勝利を取れた」
7日の第1戦。エーススコアラーであるDJ・ニュービル(9得点、FG3/12)や比江島慎(9得点、FG3/9)が本調子ではなかった中で、アイザック・フォトゥが18得点、ギャビン・エドワーズが10得点、ベンチからの出場となった遠藤祐亮が3P2本を含む13得点、グラント・ジェレットが10得点を記録するなど層の厚さを見せつけた。
試合後、佐々宜央HCは「開幕戦は2年連続で負けていた中で、勝利で終われて良かった。DJ、比江島がそこまで良くなかった中で、みんなが支え合って勝利を取れたというところが大きかった」とチーム全体で勝ち取った勝利であることを強調。
シックスマンとして約27分プレーした遠藤は「これまでベンチから出ることがほとんどなく、いいリズムを掴めずにプレシーズンマッチは続いていたが、自分のできることはスタートから出ても、ベンチから出ても変わらない」と語り、チームファーストのメンタリティが活躍に繋がったと振り返った。
佐々HC「讃えたいのは村岸選手」期待の若手SF
スターター、ベンチ関係なくさまざまな選手の貢献が光ったこの試合。佐々HCは「今日讃えたいのは村岸選手」とこの試合を振り返った。
昨シーズンから練習生として宇都宮に加入し、今シーズンは本契約を勝ち取った村岸航。196㎝の新人スモールフォワードはこの試合で10分40秒出場し、2得点1リバウンド1ブロックを記録。ディフェンスでは群馬のトレイ・ジョーンズをハードにマークするなど、「ブレックスらしさ」あふれるプレーでファンの心を掴んだ。
「これからも厳しく接していくが、成長していってほしい」と指揮官も期待を寄せる若手。層が厚いチームの中で出場時間を勝ち取り、ステップアップしていくことができれば、2季ぶりの王座奪還を目指す宇都宮にとって大きな助けになることは間違いない。
(田中 隼翔)