九州ダービー2連敗も佐賀バルーナーズ宮永HCは前向く「非常に大きな収穫」 今季は連動性あるバスケを目指す
2連敗を喫した佐賀バルーナーズ©Basketball News 2for1
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 Bリーグ1部(B1)は10月10日から13日にかけて各地でレギュラーシーズの第2節が行われ、西地区の佐賀バルーナーズは10日と11日の両日、アウェイのハピネスアリーナにて同地区の長崎ヴェルカと対戦した。

 開幕2連勝で挑んだ10日の第1戦、佐賀は角田太輝の3ポイントシュートを皮切りに攻撃を開始。第1クォーターからオフェンスマシーン・金丸晃輔のシュートも当たり、12−0のランを決めるなど流れをつかむ。しかし、長崎もイ・ヒョンジュンを中心に徐々にリズムをつかみ始め、佐賀は第2Qに逆転を許してしまう。37−43と6点ビハインドで迎えた後半は、一時1ポゼッション差まで詰め寄ったものの、再び引き離され、最終的には67−76で今シーズン初黒星を喫した。

 翌日の第2戦では、金丸のアウトサイドシュートを先制点とし、タナー・グローヴス岸田篤生が長崎の強固なディフェンスの間をぬって得点を重ねていく。その後は一進一退の展開が続いたものの、3Qに長崎のイに3連続で3Pシュートを決められ、突き放される。その後は新加入の阿部諒内尾聡理が起点となり、粘りを見せるも、点差を詰めることができず、69−86で敗戦。九州ダービーを2連敗で終え、今季の成績を2勝2敗とした。

 佐賀は第2戦では、古巣との対戦となったグローヴスが17得点9リバウンドと大きな貢献を見せ、阿部が14得点3リバウンド5アシスト、金丸が3Pシュート3本(成功率75パーセント)を含む14得点2リバウンドを記録。ジョシュ・ハレルソンはB1個人通算400試合出場を達成した。

 佐賀は今後、15日にアウェイのカミアリーナで同地区の島根スサノオマジックと対戦し、18、19日の両日にアウェイの広島サンプラザホールで同地区の広島ドラゴンフライズと対戦する。第2戦後の記者会見では、宮永雄太HCが記者の質問に答えた。

ハイタッチをするタナー・グローヴス(左)とジョシュ・ハレルソン©Basketball News 2for1

宮永雄太HCの長崎戦後のコメント

ーー長崎戦・第2戦の総括

気持ちとしては、同地区で対戦するのは最後だと思うので、なんとか点差をとって勝ちたかったですが、昨日(第1戦)同様に長崎さんのディフェンスの強度は高かった。それに、ターンオーバーから直接得点につなげられるというシーンが、昨日同様に出てしまったのは難しい状況だったと思います。ただ、セカンド、サードユニットが素晴らしい活躍をしてくれましたし、ベンチポイントで20点取ってくれたというのは次につながる形かなと思います。

ーー現在地を知る上でいい試合になったと思うが、そういった部分についてはどう考えているか

自分たちはボールムーブとか、僕たちが取りたいスペーシングがとれていたらいい流れがつかめていたが、こういうフィジカルが強いチーム、圧力が強いチームに対してこういう結果になるんだなというのが勉強になったので、非常に大きな収穫だったなと思います。

記者の質問に答える宮永雄太HC©Basketball News 2for1

ーー昨シーズンほとんど出場機会のなかった岸田が今節いい活躍を見せていたが、彼の評価、印象は?

速い展開でボールプッシュして積極的にやってくれたので、素晴らしいパフォーマンスだったと思いますし、そこで(井上)諒太や(内尾)総理との違いを見せてくれてたので、ステップアップしたところかなと思います。

ーー新加入選手のデイビッド・ダジンスキーや、グローヴスがチームにもたらしてくれることや期待している部分は

連動性というところで、オフェンスは日本人の強みを生かしたかったのでボールムーブをしっかりやってくれる二人だなと思います。あと、ディフェンスで前からプレッシャーをかけるスキルを持っているので、自分たちが目指す激しいディフェンスから連動性のあるオフェンスというのを体現してくれる二人だなと思います。

ーー若手の内尾聡理や富山仁貴が頑張りを見せていたが、そこの評価はどうか

持ち味であるディフェンスのところで違いを見せてくれましたし、本数は少ないですけどトミー(富山)はフリースローもしっかり決めて今後に期待したいなと思います。

ーー彼らがさらにステップアップするために課題はあるか

ディフェンスは必ずプレッシャーをかけて相手の嫌がることをするというのと、オフェンスでは正しいスペーシングをはやくとって、キャッチアンドゴーで、ドライブでペイントアタックしていってほしいなと思います。

ーー次の試合に向けて修正点は

ボールプレッシャーをかけるポジショニングですとか、そこから自分たちが先にオフェンスのスペーシングをとるというのを今シーズンやっているので、もう一回見直して突きつめていきたいと思います。

ーー今シーズンどんなバスケットを体現していきたいか

連動性というところ、先ほどもありましたが「激しいディフェンスから連動性のあるオフェンス」を展開して、佐賀県一体となってやるというのが我々のスタイルかなと思うので、そこを最後までやっていきたいと思います。

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