Bリーグ1部・中地区3位の信州ブレイブウォリアーズは4日、ホームで同地区2位の川崎ブレイブサンダースと対戦。前半は相手の多彩なディフェンスや、ニック・ファジーカスやマット・ジャニングの攻撃に苦しみ30-49と劣勢に立たされる。第4クォーターの残り1分8秒、熊谷航のシュートでこの日初めて逆転するも、あと一歩及ばず。77-79で敗戦となり、両者のゲーム差は4に広がった。
信州はジョシュ・ホーキンソンがチーム最多の23得点9リバウンド6アシスト、岡田侑大が16得点、熊谷が15得点を記録した。試合後、勝久マイケルヘッドコーチ(HC)、熊谷、アンソニー・マクヘンリーが記者の質問に応じた。
信州 勝久マイケルHCの川崎戦後のコメント
―「コミュニケーション」以外でダブルチームが上手くいかなかった理由
コミュニケーション以外の部分だと、どうしてもオフェンスやディフェンスが上手くいっていない時に、前から激しく当たってディフェンスをスタートする時点で頑張りを見せることや、ミスマッチになるにしろ、そこに至るまでどういう居心地の良さで貰いたい所で貰わせてオフェンスを展開させるかって部分と少しでもそこを苦しませるという部分が出来ていなかった。最終的には遂行力、ローテーション、コミュニケーションといった部分が出来ないといけないが、その前段階も出来ることがもっとあったはず。
―千葉ジェッツ戦、名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦を経てチームの状態はどう見えるか
千葉J戦後の次の練習で(三ツ井)利也を含めみんな良い切り替えが出来ていたなと感じて、悔しさは残っているが引きずっていて次の準備に影響するような様子はなく、その試合の直後もチームメイト同士で声を掛け合っていたのは分かっていたし、自分も利也とは話した。そういう部分は良かったと思うが今の状況を言うと、もちろんチームは一つだが、接戦を最後ディフェンスで大事な時にストップ出来なかった負け方というのは最近多く感じるので、やっぱり今はみんなかなり悔しがっているが、いつも通り強くバウンスバックすること。それ以外は何も期待していない。そこはちゃんと切り替えて明日やり返すメンタリティーを持って体育館にやってくると思う。
信州 熊谷航の川崎戦後のコメント
―会場を煽るシーンがあったが、オールスターや千葉J戦などを経て意識が変わった部分はあったのか
特に意識を変えたという部分はなく、やはりホームアドバンテージがあるという中で、そういうところもバスケットの醍醐味だと思って、皆さんの力を借りて1本でもフリースローを落として欲しいなという願いで皆さんにお願いした。
―エナジー以外の修正点はあるか
40分間フルコートでディフェンスをする部分や、ボールマンプレッシャーの部分。前半は非常にソフトに入っていて、一つのスクリーンで剥がされてしまうとか、シューターに対してもそうだが、そういう部分を全員で最初からやりたいと思う。
信州 アンソニー・マクヘンリーの川崎戦後のコメント
―勝負所のディフェンスで抑える力はどのように培っていくか
鍵となるのはコミュニケーションの部分かなと思う。前半は一番そこが大きな問題でもあって前半コミュニケーションが取れていなかったからこそ、お互いやろうとしているディフェンスでの共通点理解が持てていなくて、遂行できなかったという大きな問題にも繋がった。自分たちのコミュニケーションの悪さが前半出てそれが勝敗を分けたかなと思う。
―熊谷、岡田、前田怜緒の成長について
3人の特にメンタルの成長はよく見られていると思うし、色んな面でステップアップしてくれているように感じている。今日の試合に関しても結果的にあそこまで追いつけたのは若い選手たちがビッグプレーをしてくれたのもあるし、そこの3人がステップアップしてくれたということもあって、日々彼らのメンタル部分でも技術面でも色んな面でステップアップしている部分はある。今日そういうことがありながら最終的に結果に結びつかなかったことは残念だが若手のメンタル面での成長は良く感じている。