秋田ノーザンハピネッツ、越谷に敗れCS圏内8ゲーム差に 前田顕蔵HC「弱さを自覚して、取り組んでいかなければ」
秋田ノーザンハピネッツの中山拓哉(手前)©Basketball News 2for1
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 Bリーグ1部(B1)は12日、各地でレギュラーシーズンの第24節が行われ、東地区4位の秋田ノーザンハピネッツはアウェイの越谷市総合体育館で同地区6位の越谷アルファーズと対戦した。

 第1クォーター(Q)、序盤から均こうした展開となったものの、秋田はベンチスタートの田口成浩がバスケットカウントワンスローとファウルから連続でフリースローを獲得し、得点を重ねる。46-43と3点リードで迎えた第3Qでは、前半の修正をした越谷の守備を前にオフェンスが停滞したが、互いに主導権を譲らず、リードチェンジを繰り返す展開に。第4Q終了間際にクリスチャン・メコウルのフリースローで同点に追いつくと、78−78でオーバータイムに突入。しかし、延長では越谷の攻撃を止めることができず。80-93で黒星を喫した。

 越谷戦では、秋田はガディアガモハマドアルバシールが20得点3リバウンド3アシストを記録。キャプテンの田口は14得点の活躍を見せた。第24節を終えた時点で秋田は通算19勝22敗で東地区4位をキープしており、ワイルドカード進出圏内で同地区3位の千葉ジェッツを8ゲーム差で追っている。19日に行われる第25節では、中地区3位のシーホース三河とアウェイで対戦する。

 越谷戦後の記者会見では、前田顕蔵ヘッドコーチと田口が記者の質問に答えた。

越谷戦後の前田顕蔵HCのコメント

ー第24節・越谷戦の総括

 今日(12日)はゲーム中、お互いの良い部分が出る中で、最後どっちに転ぶか分からないというゲームだった。あそこまで集中力を切らさずに、40分間戦えたことは非常に良かった。延長戦はちょっと、ガス欠みたいな感じがしたのと、今日リバウンドやターンオーバーのところや、フリースローのアテンプトも違うなかで、自分たち(秋田)がどうやって守らなければいけないかというところ。ゲームの中でアジャストしながらではあったんですが、すごくいいプレーができた時間帯と、逆に簡単にリバウンドでやられちゃったり。そういうところで、今日そこのペイントのところでもったいなかった部分が多かった。あとはケアレスなターンオーバー、ここは非常にもったいなかったなと思います。

 越谷さんも素晴らしかったと思いますし、(会場も)素晴らしい雰囲気で、たくさん秋田からも来てくれているなかで、勝ちを届けられなかったのは残念ですが、(越谷と対戦する)あと2試合、またここでやるので、チャレンジしたいと思います。

選手と会話をする前田HC(中央)©Basketball News 2for1

ーバイウィーク期間はどう準備してきたか

 バイウィークはけっこう難しくて、3人(アルバシール、赤穂、メコウル)抜けていたので、そのなかで休ませながら、基本的なところの整理などをしていました。

ーチームに代表選手がいる難しさは

 それはもちろんあります。今回、僕たちは、ビッグマンが土屋選手を入れて4人。メコウル選手がいなくなって、練習交代する時にミスマッチになってしまったり、ポジションが変わってしまうこと。例えば、赤穂選手が本来なら(ポジションを)埋めるところで入れない、などあります。あとは、(代表)選手の移動。メコウル選手に関してはナイジェリア代表なので、何十時間という移動があるなかでがんばってくれています。

ーシーズン終盤に向けてどう戦っていくか

 本来であれば、こういう試合を勝ちきれないといけないというのはもちろんあるんですが、僕たちが「悪いとき」というのは、傾向としてみんな分かっている。その中で、今週は「リバウンドだよ」と。そこが、集中し切れない部分で、フリースローで2回、3ポイントとバイオレーションでミスして4点取られている。じゃあそれだけで…という話になってくる。最後のメコウル選手が外したフリースローよりも、あのようなミスを強いチームは絶対しないので、そこは僕たちの弱さというところなのかなと。それを自覚して、取り組んでいかなければいけないのかなと思います。

越谷戦後の田口成浩のコメント

ー第24節・越谷戦の総括

 ずっとタフにお互いディフェンスし合って、その中で前半自分たちがリズムをつかみかけた。そこから、スカウトの中で僕たちがやられてはいけないところでやられて、流れが崩れたり、ファウルがかさんで自分たちが走れない状況になってしまった。前半、40点超えという失点で、後半は失点を抑えられていると思うんですが、勝負どころで自分が、もう一本二本、しっかりスリーを決められていれば、流れ持ってこれたと思う。ですが、そこを決めきれなかったというところが、個人的に今日は、情けない仕事になってしまった。

シュートを放つ田口成浩©Basketball News 2for1

ーバイウィークはどう過ごしたか、次節に向けてどう挑んでいくか

 リフレッシュのところでは、ひとりひとり自分の予定に合わせて過ごしたと思うので、そこはリフレッシュできたと思う。チームで心がけたのは、僕たちはディフェンスリバウンドの確率がリーグで最下位。その中で、リバウンドをどうやって取るかといったら、ボックスアウトでファーストして、相手を飛ばせないというところ。それを、まずやろうともしていないというところが欠点すぎて、「そこをまず直そう、癖をつけよう」というところを徹底的に。(この)一週間もそうですし、バイウィークもやっていた。今日もセカンドチャンスでやられている場面があったので、そういったところが自分達が弱いところだと思って、やられてからでは遅いので、次の試合まで一週間空くので、もう一回しっかり準備していきたいと思います。

(金野恵理)

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