
7日と8日に行われたチャイニーズ・タイペイ戦にそれぞれ大勝し、コーリー・ゲインズHC体制の初陣を飾ったバスケットボール女子日本代表。約3年ぶりに代表に復帰した渡嘉敷来夢や髙田真希らベテラン勢の活躍に加え、第1戦では19歳の田中こころや中村ミラー彩藍が二桁得点を記録するなど、若手の活躍も光った。
プレータイムをシェアし、第2戦ではロスター入りした16人全員が得点するなど、アグレッシブなディフェンスから速い展開のオフェンスに繋げる「ゲインズバスケ」を全員で体現してみせた。日本は今月16日から中国遠征を行い、7月3、4日に開催される三井不動産カップ2025(東京大会)を経て、7月13日から中国で行われるFIBAアジアカップに参戦予定。アジアの王座奪還を目指す。
第2戦後の囲み取材で記者の質問に答えた東藤なな子(トヨタ紡織サンシャインラビッツ)のコメントを紹介する。

東藤なな子のチャイニーズ・タイペイ戦後のコメント
-チャイニーズ・タイペイとの2連戦を終えて
自分の出ている時間、役割を果たしてアピールすることはできたと思います。
-ハンドラーにも初挑戦した
二次合宿時にPGもやるタイミングがあるとは聞いていましたが、今日(第2戦)でそのタイミングが来るとは思っていなかったです。ワークアウトもやっていたし、ファイブアウトということで、誰がどのポジションをやってもスムーズにいくバスケットではあるので、新しい感覚でしたけど、自分の伸びしろというか新しい課題が明確になったので、良い試合になったと思います。
まずは自分がアグレッシブにアタックすることで周りのディフェンスを寄せて、そこからシューターや合わせのパスを(出す)。視野を広げながらプレーできたら良いと思っています。ルイさん(町田瑠唯)ともよく話しますが、試合の流れの中でディフェンスを見ながら常にフェイスアップして、頭を使ってのプレーの選択というところは学んでいきたいなと思っています。

-トム・ホーバス氏がHCだったときとの戦術の違いは
今は土台づくりの段階ですが、(ゲインズHCの戦術は)トムさんの時よりも自由度が高いと思います。戦術的にはトムさんに近い感覚でやっています。
トムさんの時は、トムさんが選手全員に役割を伝えていて、恩塚さんは台本があったので、その台本に選手一人一人が乗っていく形でした。今回のコーリーはトムさんに近い形で、(選手が)自分から「こういう役割をしていきたい」ということをみんなの前で言ったミーティングもありました。自分がこういうふうにしていきたいのもありながら、コーリーから求められる役割もあり、コミュニケーションを全員でとってやっています。
-自由度が高い分、難しさがあるが今の完成度は
やればやるほど良くなっていく感覚なので、100%がどこまでいくんだろうと思っています。
-自身のアピールポイントであるディフェンスについて
ガードで出たら前線からプレッシャーをかけられるタイミングが多いので、(ディフェンスで)チームの勢いを乗せていけるかなと思う。フォワードで出てもそうですけど、そういう部分でアピールしやすいのかなと思います。オフェンスで気持ちよく3Pを決めた後は、ディフェンスでも足がめちゃめちゃ動きます(笑)
(高久理絵)