
Bリーグ1部(B1)は22日と23日の両日、各地でレギュラーシーズンの第26節が行われ、東地区3位の千葉ジェッツは、アウェイの滋賀ダイハツアリーナで西地区8位の滋賀レイクスと対戦した。
第1戦、5割を超える高確率で3ポイントシュートを沈める滋賀に対し、千葉Jはクリストファー・スミスが3P7本を含む35得点を記録するなど、お互いに点を取り合う展開に。シーソーゲームとなったが、ブロック・モータムをはじめとする滋賀の外国籍選手を止めきることができず、89-93で敗れた。
翌第2戦、千葉Jは先発を入れ替え、第1戦で31得点を記録したモータムに対し、田代直希をマッチアップさせる策にでる。それでも前半は滋賀の常田耕平や野本大智に要所で3Pを決められ、47-49と2点ビハインドで折り返す。
後半、千葉Jはディフェンスでハーフコートでのピックアップに変えたことで、滋賀のオフェンスをペースダウンさせることに成功。攻めては前日(第1戦)5得点と振るわなかったディー・ジェイ・ホグの3Pやインサイドアタック、富樫勇樹の積極的なドライブなどで得点を重ね、第3クォーターを28-10とし、16点リードで最終クォーターへ。試合終盤、一時一桁点差に詰め寄られる場面があったものの、ターンオーバーからしっかりと得点を重ね、95-80で勝利。第26節を1勝1敗で終えた。
滋賀との第2戦では、千葉Jはホグが24得点8リバウンド、ジョン・ムーニーが17得点14リバウンド、スミスが16得点、富樫が14得点を記録。通算29勝15敗とした千葉Jは、東地区3位につけており、2位の群馬クレインサンダーズとは2ゲーム差としている。また、チャンピオンシップ圏内のワイルドカード2位としており、同1位のシーホース三河とは勝敗数で並ぶなど、し烈な順位争いを繰り広げている。
試合後の記者会見ではトレヴァー・グリーソンHCが記者の質問に答えた。
トレヴァー・グリーソンHCの滋賀戦後のコメント
-滋賀戦の総括
総括するとフィジカルな試合だったなと思います。特に前半が戦術的に伴わなかったところがあって、相手にイージーポイントをやられてしまったので、後半は相手をスローペースにさせようという話をして、そこをしっかり修正することができて本当に良かったと思います。特にモータム選手については、オーストラリアの代表活動(ワールドカップやオリンピック)で一緒に活動してきて、本当に素晴らしい選手だとよく知っています。昨日(第1戦)はそこでやられたところ、今日(第2戦)は田代選手がしっかり止めてくれて、後半も含めてスマートに良いポゼッションを遂行することができました。
ただ、ところどころでルーズなターンオーバーがあったので、そこはボールに対してもっと強くしないといけないなと思います。最後は勝ちきることができて、本当に良かったなと思います。

-先発メンバー変更の意図は
オフェンス、ディフェンス両面への対応です。昨日(第1戦)の敗戦を受けて、反省しながら何ができるかというところで、今日の試合は細かいところを突き詰めるところと、勝ちたいという意思を出し切れるかが大事だと思ったので。特に昨日相性の良かった田代をブロック(モータム)に当てて、ディー・ジェイ(ホグ)の代わりにクリスを入れた。それを受けて、ディー・ジェイも昨日は残念な試合だった中で、今日はカムバックして、本当にいい試合をしてくれたので良かったと思います。
(高久理絵)