Bリーグ1部は12日、チャンピオンシップ(CS)クォーターファイナル(QF)を各地で開催。広島ドラゴンフライズ(西地区3位)はアウェイの豊橋市総合体育館で三遠ネオフェニックス(中地区1位)と対戦した。
前日の第1戦に勝利し、第2戦に勝てばセミファイナル(SF)進出が決まる広島。前半、第1戦同様に両者譲らないシーソーゲームの展開となるも、第2クォーター終盤にドウェイン・エバンスがドライブから得点を決め、43-41の2点リードで折り返す。
後半もリードチェンジを繰り返す展開でゲームが進むも、第4Q残り20秒、66-67の場面でエバンスの値千金のシュートが決まり、69-66で勝利。三遠のシュート成功率を38.7%に抑える堅守を披露し、2連勝でチーム史上初となるSF進出を決めた。なお、SFでは同じく2連勝で勝ち上がった西地区1位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズと対戦する。
広島はエバンスが18得点6リバウンド5アシスト4ブロック3スティ―ルとマルチに活躍。他にもケリー・ブラックシアー・ジュニアが12得点5リバウンド、山崎稜も12得点を記録するなど、勝利に貢献した。試合後、カイル・ミリングHC、エバンス、中村拓人が記者の質問に答えた。
カイル・ミリングHCの三遠戦後のコメント
-三遠戦の総括
言葉がないというか、本当にいい試合だったなと思います。試合うんぬんよりも選手たちが今までやってきた、積み上げてきたものだったり、今まで犠牲にしてきたものや努力が今日しっかりと報われた。彼らの努力を今日はしっかり讃えたいと思います。
今日(第2戦)40分間選手たちの努力は本当に素晴らしかったとしか言い表せないものだったと思います。試合うんぬんよりも選手たちが今日は素晴らしかった。それだけです。
選手たちが自分たちコーチ陣の指示をしっかりと信じてくれた。それに対しても感謝したいですし、素晴らしかったなと思います。チームの選手たちを見ても若い選手たちが多く、おそらくリーグでも1、2番目ぐらいの若いチーム。プラス、三谷などスターターが欠いている状況の中、こういった場面でもしっかりと自分たちのやるべきことを信じて40分間やることができた。本当に選手たちを称えるべきだと思います。
-レギュラーシーズン終盤戦からの勢いがQFに与えた影響について
ここ数試合を見ていると、どんどん自信がついてきていると思います。それがチームに勢いがついている要因なのではないかなと思います。(レギュラーシーズンの)島根戦だったり、琉球戦を見ても、僕らのやりたいスタイルである60点台70点台に相手を抑えることをしっかりとできていますし、そういった部分が選手たちの自信にも繋がりました。
もちろん、選手たちが信じることで、そういった中でもやっぱり自信にも影響しているものもありますし、自信がチーム全体の勢いにおそらく繋がっているんじゃないかなと思います。
昨シーズンを振り返ると、昨シーズンのチームはどちらかというとオフェンシブなチームで、今シーズンは全体を通して見ても、ディフェンシブなチームに仕上がったなと感じます。本当に二つの全く違ったチームスタイルでこの2シーズンやっていましたが、選手たちは僕たちスタッフも信じてくれました。私の意見ではありますが、プレーオフとかチャンピオンシップでは、ディフェンスをしっかりとやれたチームが最後に粘り強く勝つという傾向があると思います。本当にそれがガチッと今シーズンはまったのかなと思います。
ドウェイン・エバンスの三遠戦後のコメント
ー三遠戦の総括
いつもの感じのプレーオフゲーム、CSのゲームだったと思います。しっかりと40分間、最後まで僕らも戦っていられて、しっかりと今日も勝つことができたので、本当に嬉しく思います。
ーセミファイナルではどのようにチームを引っ張っていきたいか
普段通りにしっかりとエナジーを持って、大きな自信を持って、チーム全体を引っ張っていければいいかなと思います。セミファイナルとかそういったことは全く気にせず、普段通りにチーム全体としてやるべきことをしっかりと遂行するために、自信を持ってエナジーを持ってアグレッシブにしっかりとチームを引っ張っていきたい。本当に普段通りにやれればと思います。
中村拓人の三遠戦後のコメント
ー三遠戦の総括
前半、非常にタフな時間帯が続いたんですけど、後半にはディフェンスで粘りながら40分間を通して僕らのディフェンスができた。それがこの勝利に繋がったんじゃないかなと思います。