“ホーム”船橋でMVP獲得の富樫勇樹「2日間すごく楽しめたのがよかった」 BリーグオールスターはBホワイトに軍配
MVPを獲得した富樫勇樹©Basketball News 2for1
バスケットボールニュース2for1代表。スポーツニッポン新聞社の編集者・記者を経て、2020年に現メディアを立ち上げる。日本代表やBリーグからNBA、WNBAまで国内外さまざまなバスケイベントを取材。スポーツライターとしても活動している。

 Bリーグは19日、千葉県船橋市のららアリーナ東京ベイでBリーグオールスターゲームが開催された。

 ファン投票やリーグ推薦によって選ばれた26選手が「Bブラック」と「Bホワイト」に分かれて対決するBリーグオールスター。Bブラックは辻直人比江島慎馬場雄大川真田紘也ジョシュ・ホーキンソンの5人が先発し、Bホワイトは富樫勇樹篠山竜青渡邊雄太吉井裕鷹ジェフ・ギブスの5人がスターターを務めた。

 第1クォーター、Bブラックは馬場と川真田の長崎ヴェルカコンビによるアリウープで先制。BホワイトはオールコートプレスでBブラックからターンオーバーを誘発するなど、ディフェンスで会場を盛り上げる。その後、Bホワイトは渡邊が比江島に1対1を仕掛け、華麗なドリブルワークから3ポイントシュートを沈めて初得点を決める。Bホワイトの富樫がホーキンソン越しに3Pシュートを決めたり、Bブラックの川真田がダンクで応戦したりして、互いに譲らず。第1Qの終わりにはBブラックのD.J・ニュービルがブザービーター3Pを沈め、31-26とBホワイトが5点リードで最初の10分間を終える。

 第2Q、Bホワイトは地元出身の田代直希やシューターの岸本隆一須田侑太郎などが3Pを決め、徐々にリードを広げていく。Bブラックはドウェイン・エバンスや川真田が得点を重ね食らいついていったものの、Bホワイトは渡邊がステップバック3Pやドライブからのダンクで連続得点を重ねるなど、流れは変わらず。田代と原修太の地元コンビによる“船橋トラップ”などディフェンスでも見せ場をつくったBホワイトが、62-48とリードを広げて前半を折り返した。

 後半、Bブラックはエバンスやホーキンソン、セバスチャン・サイズがインサイドで得点を重ね、点差を詰めていく。Bホワイトは富樫と渡邊の千葉Jコンビを中心にオフェンスを組み立てるも、Bブラックもニュービルが2本連続で3Pを決めるなど徐々に外角のシュートが決まりだし、接戦の展開に。Bホワイトが90-82と8点リードで最終クォーターへ。

 第4Q、Bブラックの田中大貴が3Pを沈めれば、Bホワイトは須田が3Pで応戦し、一進一退の展開が続く。Bブラックは残り1分9秒に辻直人が3Pを沈め、6点差まで迫ったものの、Bホワイトの吉井が直後のポゼッションでダンクを決めて、勝負あり。119-114でBホワイトが勝利した。

 Bホワイトは須田が3P5本を沈め、両軍最多の21得点を記録。そのほか、ジャック・クーリーが16得点21リバウンド、渡邊が16得点、富樫が15得点、吉井が14得点、ギブスが7得点12リバウンド8アシストを記録した。Bブラックはサイズが19得点11リバウンド、ニュービルが18得点、川真田が15得点、エバンスが14得点、辻が11得点を記録。MVPは最多得票を獲得した富樫が受賞した。

渡邊雄太(右)とともに笑顔を見せる富樫©Basketball News 2for1

馬場雄大のコメント

-オールスターの感想

僕自身、ららアリーナに来るのが初めてでしたし、スケールの大きさとBリーグの成長をすごく感じる試合でした。1年に1回だけの祭典なので楽しめました。レギュラーシーズンだったり、プレーオフには感じ取れない和やかなムードと、笑いもあったりして。こちらとしてもすごくいい雰囲気でやれましたし、(ファンと)一緒に(イベントを)作り上げることができたかなと思います。

-オールスターで強度の高いディフェンスが見られたことについて

新しいかったですね。普段(のオールスター)はもうちょっとダラダラっと入って、終盤に少し強度が上がるというイメージだったんですけど、最初からああいう形で、宣言通りといいますか、Bホワイトが強度を上げてきて。そこで多分差が出てしまったかなと思います。次選ばれることがあったら強度も上げながらやっていきたいなと思います。

-来年は長崎でのオールスター開催となる

長崎ヴェルカさんでプレーさせてもらってる以上は、(来年も)ぜひ選ばれて、その場に立ちたいと思いますし、長崎の思いも背負って選ばれたら出ると思うので。そこの気持ちも楽しみながらやれたらなと思います。

-シーズン後半戦に向けて

いいときだったり悪いときだったり、波もあった前半戦だったと思うんですけど、そこを強度高いものにしていきながら、一つでも多くの勝ち星を重ねることが出来たらなと思っています。

記者の質問に答える馬場雄大©Basketball News 2for1

比江島慎のコメント

-オールスターの感想

 個人的に自分のチームも負けてしまったので悔しい結果にはなりましたけど、1試合を通して盛り上がったと思いますし、いい雰囲気の中でできました。

-渡邊雄太とのマッチアップについて

 予想以上に本気でこられたので、なかなか最初はリズムがつかめなかったですけど(笑)。最後、一瞬の隙をついて(得点を)決められて本当によかったです。「(試合前に)絶対決めさせない」って何回も何回も言ってきたので、冗談だろうなと思っていたんですけど。ガチでした(笑)。

記者の質問に答える比江島慎©Basketball News 2for1

富樫勇樹のコメント

-オールスターの感想

 MVPは嬉しいことですけど、それ以上にまず2日間すごく楽しめたのがよかったと思います。僕と雄太でアリウープを見せたいというところで、普段とは違ってボールをバウンドさせてアリウープできたのはよかったです。

-MVP獲得への思い

 今日(オールスター本戦)に関しては、シュート(を狙う)というよりは、今までのオールスターってもうちょっとみんなが遠慮をして、(自分に)ボールがもっと回ってきた印象があったんですよ。(今回は)ホワイトは遠慮するというよりは、空いていたらシュートを打つっていう感じだったので。今までのオールスターよりはボールに触っていない感覚です。なんかいつもみんなが遠慮して、最後に(ボールが)戻ってきて僕がシュートを打ったりということがあったんですけど。それがなかったなっていう。シュートは打ちましたけど、あんまり(打っている)感覚はなかったです。

-ディフェンスに注力したことについて

 (ディフェンシブにすることは)ずっと言っていました。テンポ良く、ディフェンスもある程度しながらやっていこうという話はしていたので。篠山、吉井と2人が先頭に立ってやってくれたかなと思います。

記者の質問に答える富樫©Basketball News 2for1

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