バスケットボール男子日本代表(FIBAランキング26位)は31日、パリ五輪予選リーグで同じグループBのフランス(同9位)と戦い、延長の末、90-94で敗れた。
河村勇輝、比江島慎、渡邊雄太、八村塁、ジョシュ・ホーキンソンの5人が先発出場となった日本。
第1クォーター、八村のロングショットで幸先の良いスタートを切った日本。八村、河村がショットがよく決まり、このクォーターだけでそれぞれ9得点、10得点を挙げる活躍を見せる。しかし、フランスも高確率で3Pを沈め、25-32と7点のビハインドを背負う展開に。
第2クォーター、八村とホーキンソン、富樫が立て続けに3Pシュートを沈めると、残り2分40秒には八村のジャンパーで42-40と逆転。その後はフランスのビクター・ウェンバンヤマやエバン・フォーニエに得点を決められ、再度逆転を許すも、44-49と点差を詰め前半を折り返す。
第3クォーター、開始から吉井がジャンパー、ホーキンソンが2本、河村が1本の3Pを沈め、残り6分28秒で55-51と前に出る日本。その後は一進一退の展開が続き、64-69と5点ビハインドで最終クォーターへ。
第4クォーター、八村が連続3Pで差を詰めるも、残り8分31秒にこの日2つ目のアンスポーツマンライクファウルを取られ、痛恨の退場となる。それでも、その後残り5分45秒に河村がファウルをもらいながら3Pを沈め、4点プレーで1点差に詰めると、次のポゼッションでもレイアップシュートを沈め78-77と逆転。ディフェンスでもホーキンソンがウェンバンヤマのシュートをブロックするなど、奮闘を見せる。オフェンスでは河村からパスを受けたホーキンソンがフックシュートを沈め、残り1分6秒で80-77と3点リード。その後フランスに同点とされるも、ファウルを受けた河村がフリースローをきっちりと沈め82-80と再びリードをつかむ。その後のディフェンスでもきっちり守り切った日本は、残り16.4秒で河村がフリースローで加点し84-80と4点リード。勝利目前化に思われたが、その直後のポゼッションでフランスの選手が放った3Pに河村がファウルを犯してしまい、4点プレーを与え、残り10.2秒で同点に追いつかれる。4Q最後のポゼッションでは河村が放ったスリーが外れ、延長へと突入する。
延長ではフランスのウェンバンヤマに連続6得点を許す苦しい展開に。残り33.8秒に河村が3Pを沈め87-92と5点差に迫り、その後も比江島の3Pで残り8秒に90-92と2点差に詰める。しかし、その後はフランスにきっちりとフリースローを沈められ、90-94と4点差に。最後のポゼッションで比江島が放った3Pは惜しくも外れ、歴史的勝利とはならなかった。
日本は河村がチーム最多の29得点7リバウンド6アシスト、八村が24得点、ホーキンソンが16得点8リバウンドを記録。チーム全体で3P成功率43%を記録するも、大金星にあと一歩届かなかった。
8月2日にブラジル戦
グループBの日本は今後、予選リーグでは8月2日にブラジル(同12位)と対戦する。パリ五輪8強入り(予選リーグ突破)を目指す日本だが、8強入りのためには各グループの上位2チームに入る、もしくは各グループ3位のチームのうち上位2チームに入ることが条件となる。
各グループの出場国は以下の通り。()内はFIBAランキング。
【グループA】
オーストラリア(5位)
ギリシャ(14位)
カナダ(7位)
スペイン(2位)
【グループB】
フランス(9位)
ドイツ(3位)
日本(26位)
ブラジル(12位)
【グループC】
セルビア(4位)
南スーダン(33位)
プエルトリコ(16位)
アメリカ合衆国(1位)